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素庵日記  作者: 春野一人
62/179

1月6日(金) 晴 寒

 北陸では例年の倍ほども雪が降っている。今日は仕事始めであるが、仕事なしで、社費用による新年会であった。モルツ中ジョッキ一杯にウイスキーシングル水割り三杯を飲む。酒の肴は鳥鍋・サラダ・刺身・鶏の炭焼き等である。三時頃から始めた新宴会であるから、六時には家に着いた。素庵、飲むと書けない。今日はボウとテレビを眺めるだけである。


 小説家の自伝などを読むと、とにかく原稿の前に座れと言うことが、小説執筆には重要であるようだ。素庵は狭いリビングの床に座布団を敷いて、あぐらをかいてパソコンに向かっている。(この年で長時間あぐらをかいていられるのは有り難いことだ)パソコンの画面の先には、悪妻がかってにチャンネルサーフィンをするテレビが点滅している。ときおりそちらに目をやり面白いとパソコンに集中できない。孫三人が、離れの方からいつもやって来ていて、ゲームをやったり、テレビを見ていたり、喧嘩したり、お菓子を食べたりでうるさいが、素庵にはそれを喜んでいる節がある。

 孫が嫌わずにいつも来てくれる事は素晴らしいではないか。素庵がひそかに三才女・小三女・小六男を「三人の座敷童ざしきわらしと呼んでいるのを、やつらは知らない。


 この童のために、去りゆく者は良き世を残したいと思うのだが、今や日本国は国家予算の半分が国債という借金でまかなわれている貧乏国であるから、このままでは暗い未来が待っている。

 で、あるのに野党は、いつものように衆院解散を叫ぶだけで、沈み行く船の大水漏れはそのままである。とにかく消費税をあげて、国家建て直しの姿勢でも見せないことには、早晩国債の買い手がなくなって、金利が上昇し、なお一層の国難を呼び込むことは避けられない。ああ!


 

    初詣 世の平安を まず願い    素庵


 

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