2011年12月31日(土) 晴 寒
素庵日記を書いていて、下調べで映画「源氏物語」を、パソコンで調べてみたら、ナ・ナント源氏物語を映画化(素庵はてっきりそうだとおもっていたのである)したというものではなく、源氏物語執筆に関する真相に迫るというものであるというのだ。これでは、歴史ミステリーが好きな素庵は観ずにはいられない。さて、今日はそう言うわけで、それを観ることにした。
藤原道長(藤原氏最後の黄金期を築いた人。966年ー1028年)と陰陽師・安倍晴明(超能力で数々の伝説が残る)が組んで、道長の政治的野望を充たすために紫式部に「王朝物語」を書かすという設定のもと紫式部が執筆に取りかかる。これに平行して書かれた「源氏物語」が映像として描かれる。(華麗な、平安宮廷の映像である!お金がかかったのではあるまいか!)
しかし、歴史物語としては、いくらかトンデモ本の設定のようであるのは残念であった。そもそもが、紫式部が「源氏物語」を書いたと言うのも、確証がないらしいのだ。それはともかく離婚した紫式部は、一条天皇の皇后となった道長の長女、彰子のおつきの女房となって、道長との関連がはじめて出来るのだから、道長が「源氏物語」によって、娘、彰子を天皇に接近させたという設定には無理がある。・・・しかし、このことに関しては、原作を読んだ後、また語ろうと思う。この、複雑な内容は映画の二時間半の長さでは少し無理かも知れないと思うからである。また、素庵も平安期に関しては詳しくなく調べてみたいと思うのである。