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素庵日記  作者: 春野一人
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12月17日(土) 晴ながら寒風

 今日は恒例「ちい散歩・巣鴨界隈」を素庵・山の神・愚息の三人で歩いた。ちい散歩を正しくなぞって、朝11時、JR巣鴨駅下車。まずは駅前の大通りを渡り、フルーツの松岸にて、有名品かりん飴(525円)を買い込む。これからの季節、良品の花梨飴は欲しい一品である。高血圧に効果があるという赤松の葉もおいてあるという、特殊野菜・果物などがとくいな店なのである。俗にいう「おばあちゃんの原宿」とは「巣鴨地蔵通り商店街」のことである。この商店街の入り口に「雷神堂本店」がある。雷神堂は各地の観光地にある焼きたてせんべい屋で、その本店がここである。雷神堂のせんべいは日頃、素庵のひそかに愛する品である。何と云っても、草加せんべいに対抗できる良質の生地を使っている。焼きたてせんべいは、柔らかめでうまかった。さてそうこうしているうちに「とげ抜き地蔵」に到着。たわしでゴシゴシの、昔の娘達が五十人がとげ抜き地蔵(こちらは本堂に安置)ならぬ洗い観音に群がって、頭の悪い人は頭を手癖の悪い人は手を洗うため(笑)順番をまっている。めんどくさがり屋の素庵、洗い観音は避けて、当然ながら、ご本尊に十円玉数枚を賽銭として、願をかける。しかし、かくのごとく零細企業の賽銭銭であるから、願い可通じるかどうか、怪しい所である。

 その先の「ヤマノ」は、チリメン、煮干し、ワカメなどを扱う乾物屋さん。素庵は、地方直送の竹輪を買ったが、ちょっと味見した、干し桜エビは大変美味しかったが、買いそびれ後悔している。「ああ、タマネギと合わせて、かき揚げにしたかった」と、言っても後の祭りである。今度いったら是非買いたいものである。さて、おなかも空いて、先ほど見かけた「越後屋正元 炭火焼ひもの食堂」に入った。(これは、ちい散歩に記載のない店である)店頭で店長と思われる中年の人が、忙しそうに魚を焼いている。ホッケ、キンメ、サバなどが上からつるしてある。この店頭の景気の良さに惹かれて店に入ると、中は広くて、江戸時代的な内装がシックなきれいな店である。キンメ定食・ホッケ定食・サバ定食を注文する。愚息、生ビール一杯、素庵、今日の寒さが身に応えて熱燗二合トックリである。恐らく新鮮な干ものを、1キロと離れていない豊島卸売り市場から仕入れているのであろう新鮮な干ものは、いずれも美味である。

 巣鴨に来たら、ここに寄りたいと思わせた。会計しめて4500円ほどであった。その後、大学芋を買ったあと商店街の外れ、都電(チンチン電車)庚申塚駅ホームに面して、甘味&食事の「いっぷく亭」がある。目玉焼きを乗せた焼きそばとオハギのセットが650円で人気であるという。餅米を使ったオハギを3コ買った。(600円)。

 腹一杯の我々であるが、甘い物は、目が欲しがる。大学芋屋、「おいもや庚伸」を発見、オハギを土産として買ってあるのに(夜食べた。愚息言うに東京一だそうだ。うまかった!)これも買う、メタボどん欲な一行である。庚申塚駅より終点の三ノ輪橋駅までチンチン電車で優雅な旅をする。沿道はバラと山茶花が美しい。終点のジョイフル三ノ輪橋商店街にて、素庵のコートと夕食の漬け物とを求む。このことは後述するが、ここも住みたくなるような良い商店街である。お新香は特に絶品である。

 


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