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素庵日記  作者: 春野一人
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キンドルは良い!特に年寄りには貴重品!魅力点について。

 キンドルに重宝している!バスに乗る、近頃のバスは車内が暗く、文庫本など読めない。こんなときキンドルは助かる!画面の明るさを調整して、ほどよい明るさにして、読書に問題はない。

 恐妻と同室で寝ているが、この年だから(スピルバーグ・吉田拓郎・岡林信康と同年。完全戦後生まれ)夜間一回目覚める。「おやおや寝てからまだ四時間だ!起きるにはまだ早すぎるなあ!本でも読んで眠くなるのを待とう」ということで電気スタンドをパチンとつければ、「まぶしい!」と恐妻の落雷がおちること間違いなし!こんな時にもキンドルはありがたい。輝度をほどほどに調整して読めば、敵に気付かれず、夜間作業が遂行できる!そうこうしているうちにまた眠くなる。キンドルを消して、老眼鏡を静かにはずして目を閉じれば、睡眠の桃源郷はやってくるのだ!かくして、睡眠六時間は確保できて、翁の朝はさわやかなものとなる。

 夜半の目覚めに、NHK「ラジオ深夜便」を愛聴している人がいる。しかし、それは素庵にはあいそうもない。人それぞれだから、それで寝られるという人にはそれで良い。どうやら私にはこの方法がベストである。

 この、睡眠法にはもう一つ利点がある。素庵の若いころにはロシアや英米文学が人気があって夏目漱石、藤村、小林多喜二、芥川龍之介など読まなかった。申し訳ないことだが、これらの高名な小説家の小説が無料でダウンロードできて、読書が可能だ!

 小林多喜二「蟹工船」などは、ブラック企業が跋扈する現在、若い人に人気だと言う。・・・こうした名作を一つ一つ、夜間、つれづれに読書するのは、自分向上に非常に役立つと思う。

 そうして幸いなことにキンドルで無料で読める本は、名作揃いであることだ。価値がない作品は、キンドルには搭載されないから、古本屋店頭の三冊百円の本よりも読書に無駄がないことだ。

 万巻の書物を読もうという姿勢は良いが実際にそれをやっていたら、素庵の人生は終わってしまう。やはり選んで読むべきなのだ。

 その点、著作権60年が切れた古い著作でありながら、生き残っている作品はあらかじめ読むに値するものと言える。

 結論、この習慣は良い。


  弟も 友人すらも 旅に出て 素庵に読書 さしてあるまじ    素庵

 

 

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