いよいよ崩れはじめた『リアル書店』網!紀伊國屋、『春樹本』責任買い取り!
読売新聞2015年9月29日(火)朝刊の報道に「紀伊国屋 本 直接仕入れ拡大へ」というタイトで、最近の出版界の状況が掲載された。
それによると、大手書店の紀伊国屋は、「春樹本」は出版社からの本の買い取りを拡大して、従来の、本の流通ルートである取り次ぎ会社による、返本制度に頼らないようにするという。
紀伊国屋高井社長は「直接買い取りの仕組みを広げ、町の本屋を活性化させる。従来の取り次ぎ会社による取引では、書店は売れ残った本を出版社に返本できるのは常識。返品率は40パーセントにのぼり、委託販売制度は金属疲労を起こしている。このために大変な無駄が生じている。流通ル-トは責任買い取り等という選択肢があるべきだ」と言う。
ネットなどのニュースによれば、「紀伊國屋は、従来の返本制度の23パーセントの利益のままで(1000円で230円の粗利)で、中小書店に『春樹本』を、買い取り条件で取り次いでいる!という、書店からの抗議が続いている」という記事が目に入るから、読売新聞の記事は美文過ぎると言うことだ。
商品の返品制度は、導入すると、デパートやスーパーの販売力を腐らせる。本の返品制度は、良いところもあるが、結果においては本を高価なものにして、本の文化を腐らせてしまう。
本の愛好家が、図書館や中古本をあてにして、作家の生活が成り立たない。豪邸を建てるほどの小説家はたいてい早死である。ベスト-セラー一本きりでは食べていけないから、多作せねばならない。そのストレスが、美食・豪邸となるのだ!
町の本屋の減少は、高い新刊本ばかり置いてあるからなのだ。新刊本・古書も含めた適正価格の書店が増えれば、なかなかアマゾンに負けていないと思う。アマゾンでは中古本は高い。新刊本の内容がほとんど解らない。敵を知れば、中小書店の生き残る道は必ずあるのだ!
素庵など アマゾンばかり 買いすぎだ 素庵