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素庵日記  作者: 春野一人
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11月4日(金) 晴

 昨日は、文化の日で休日。早朝より「ベッド・デテクティブ・ストーリー」(しかし、この言葉は、和製英語だそうな。アームチェアー・デテクティブが正式な呼び名であるという)の元祖と言われるジョセフィン・テイの「時の娘」を読んでいた。英国王リチャード三世は、王位に即くために、兄の幼い王子を塔に閉じこめて殺した極悪非道な王として知られているが、彼の肖像画を見た、入院中のグラント警部は

その肖像画が示している優しさに疑問を感じて、考証をはじめるという話である。この話のパターンが、「成吉思汗の秘密」で用いられている訳なのだが、この手法は、あまり用いられてないのである(一番積極的だったのは「成吉思汗の秘密」の作者、高木彬光たかぎあきみつ氏だった)。素庵、この手法を用いて、数々の歴史小説連作の創作にとりかかりたいと思うこの頃である。高木氏はこのパターンで書いた小説「邪馬台国の秘密」「古代天皇の秘密」があるが、これらはアマゾンで送料込みで300円程度で手に入るので、早速注文した。そのほか「ダ・ヴィンチ・コード」(著者タン・ブラウン。全世界で七千万部、日本で一千万部を突破した!2006年映画化。しかし素庵思うに、これはトンデモ本の最たるものであると思うのだが未読で、はっきりしたことは言えない)

 そのあと素庵、自転車で床屋(1600円)に行き、それから要介護3の認知症の母のいるリハビリ施設にも回ってきた。午後からは夕食の買い物。出戻り男の長男の分も含めて三人分の準備である。メニューは牛ステーキ・鯛のカルパッチョ・サラダ・キムチ・サザエの壺焼である。

 四日は仕事。以前肉の配達で知っている、東日本橋の肉屋兼弁当屋の遠藤商店で夕食の弁当500円を三食求める。昼時は近所のサラリーマンが列を成す、人気店である。大盛りの御飯に五品のボリュームあるおかずが三十種の中から選べるのである。素庵はメンチカツ・ハンバーグ・マーボ豆腐・キンピラそれに必ずつく白菜のお新香を選んだ。夕食時このほかにトウモロコシ醤油バター炒め、トマトサラダを添える。・・・この日も「時の娘」を読んでいる。仕事で新木場に行くが、貨物船が停泊する港にススキの群れが銀穂を光らせて良き秋の風情であった。

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