簡易宿泊所焼死者に思う。
素庵めもケチな大家である。なので、毎年消防検査会社に書類作成を委託して、消防署に書類を提出している。消防署は、かず多い提出書類から、チョイスして、数年に一度、その書類が適正かどうか調べに来る。だから、ごまかしはきかないと思っていた。
数日前、川崎の簡易宿泊所が二棟全焼して、今のところ死者が四人だが、まだ増えそうだという。あとからのニュースによると、これらの宿泊所は三階建てで、木造建築では許可されないと言うのである。それなのに営業できていたのは二階建てで申請していたからだという。
これらの宿泊所も毎年、消防検査は行って、実地検査も行っているだろうに、三階建てであることを消防署が見抜けなかったというのは、おそまつな話である。
三階建てであることが見抜けていれば、燃えやすい木造では許可されず、鉄筋コンクリートの建物を義務づけられていただろうから、このような全焼・多数の焼死者という事態は防げたはずだ。
そのほかの問題点をみると、アパートでも、ホテルでも用意されている別階段のような緊急避難絽やベランダの脱出路やはしごなどが用意されていないように見える。警報装置はあったが、音がよその建物でなっているかのように小さかったという。はたして検査は正確に行われたのであろうか?
素庵めは、先月、検査料・消火器二本・二階窓からの脱出用折りたたみアルミはしごに、五万円ほどを消費した!このきびしさが簡易宿泊所にはないのであろうか?
あたり前しっかり守らず死者が出る 素庵