10月31日(月)
「下町ロケット」読了。今、企業がかかえる問題が、面白さの中ににじみ出している小説であると思った。作者 池井戸潤氏は1963年岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒業後、三菱銀行入行、95年退職。98年「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞し小説家デビュー。10年「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に大藪春彦賞候補になった、「BT’63」「最終退行」、直木賞候補の「空飛ぶタイヤ」、山本周五郎賞候補の「俺たち花のバブル組」など。「下町ロケット」で第145回直木賞受賞した。
このように注目作を多作している氏は今後も期待できる大型作家と言うべきだろう。素庵の楽しみが一つ増えたのである。
先日なくなった、アップル社のスティーブ・ジョブズ氏の伝記が発売されたが、これなどは「下町ロケット」のドキュメント版ともいうべき面白さが予感できて、今、読みたい一冊である。
アマゾンより「元朝秘史・チンギスハン実録」届く。春野一人の日本書紀の謎に関する小説は「ベッド・デティクティブ」の形を取ろうかななどとうっすら思っている今日この頃である。夜は恒例の会社の月末打ち上げ。たまたま社長の前の席ということで、社長と話しこむ。社長は大学時代はフランス語科と言うこと、素庵も、もとはちゃちな会社の社長と言うことで、経営の話、小説の話と、楽しい一時を過ごした。
読了の「下町ロケット」は、社長に進呈しようか。ここは浜松町駅もよりの魚料理の店(店名忘れました)であるが料理は「豚シャブ・野菜」で、なかなか捨てがたい味でありました。この例会は2時間飲み放題、費用会社もちの、いやしい貧乏素庵、狂喜の内容なのであります。素庵はビールの後、冷酒一本で深酒なしの素庵にはめずらしい良い酒でありました。