2013年7月15日 素庵(春野一人) キンドルより 電子書作家としてついにデビュー!
思えば遠くまで来たことであった! 中原中也風にいうとこんな感慨だろうか。しばらく自作の「紫式部日記 素庵の気まま訳」を、この「小説家になろう」サイトから卒業させて、キンドルの電子出版しようとまさぐっていたが、今日夜10時ついにキンドルのラインに乗せることに成功した。
しかしこれは、いうなればキンドルの審査に入ったことであるから、まだ完全成就という事ではない。いくらか「捕らぬタヌキの皮算用」なのである。あと、何日かキンドルからのメールをもって初めて成功ということになるのだ。
しかし半ば成功は間違いない。この「小説家になろう」の自作の文章変換がキンドルの許可するところになったのだから。
私は当年とって67才、おじいちゃんというのにふさわしい年頃だ。若い頃、私は映画監督を目指して某大手新聞社傘下の映画会社の仕事をしていて映画監督まちがいなしだったが、親父の小さなスーパーを引き継いだ二十代の終わりから「普通の人」になってしまった。
そのスーパーも近所への大手大資本スーパーの進出やラゾーナなどで代表される川崎駅前の巨大開発で努力の割に収益の上がらない商売になってしまった。その後は、なんとか店を閉店に向けてソフトランディングさせて警備員をやったり、運転手をやったりなんとか生きてきたのだ。今は、この年ながら大手化学会社の「軽バンのおじさん」として嘱託待遇で休日は多いが薄給という待遇に安住している。
ここに急に小作をキンドル化したのには多少の訳がある。かなり前から愛読していた林望さんがなんと「源氏物語現代語訳」をキンドル化したことを知ったからである。次は、おそらく「紫式部日記」がターゲットになっている可能性がある。急げ!出遅れるぞ!と私の中で声がした。
それからはあけても暮れても「紫式部日記」とキンドルの日々であった。まず「小説家になろう」の「紫式部日記素庵の気まま訳」をコピー&ペーストして、新しく買ったウインドウズ8搭載の東芝PCに一太郎玄を読み込んで(玄にはキンドル投入に必要なソフトが入っている)・一太郎はふりがなが《》ではつかないのでぜんぶやりなおし・・・そうして校正をしっかりやって・・・などなどに忙殺されました。
しかしすごい時代になりました、ほとんどただで出版できる日がきたのですから!