2013年4月28日(日) 好きな本+原稿用紙1枚のレビューを書いて、素敵な宿にタダ泊まり
テレビで「わけあって安い連休に泊まれる宿」というのを横目で見ていたら、ただで泊まれるというのがあった!条件はお好きな本に原稿用紙1枚ブックレビュー(本の紹介)を書いて一緒に提出すること。
ケチな素庵がこれに乗らないはずがない。希望者は宿に電話してくれということなのでさっそく電話をして見たら翌日(土曜日)なら宿泊できるという!
素庵さっそくこれを決め嬉しさに狂気のようになった。・・・疾風怒濤が過ぎ去ったあと、良く考えてみると交通渋滞の道を運転したくない、電車は億劫だというので、高速バスを選択。東京駅から宿、「ホトリニテ」のある山中湖までJR高速バスが通じているらしい。往復3150円だ。これに決める。 その夜のうちにパソコンで悪戦苦闘、翌日と翌々日のJR高速バスに席をとった。
この部屋は一人部屋で妻と同行はできないが、幸い?妻はパート先の「大会社」の沖縄旅行で不在となる。翌日の午後2時過ぎ東京駅からいざ出陣!2時間強で山中湖到着。ただで泊まれる「ホトリニテ」はパノラマビューで有名な「山中湖ホテルマウント富士」の山の下で、湖岸のホトリにある宿である。
ただで泊めるというから、ボロイ旅館か?と思ったが、いやいや、なかなか素敵な宿だった。きっと昔は本陣とかそんなような歴史を持つようで、内装の木が重厚な美しい宿だったので、素庵内心「しめしめ」と思ったのであった。
「ただの客」は、前記したような義務を果たさねばならない。素庵はレビューの候補に「ジンギスカンの秘密」五木寛之エッセイ「風に吹かれて」アーサー・C・クラーク「宇宙のランデヴー」を立てたが、ジンギスカンは本が文庫本で表紙がビリビリ、風に、は昔読んだほど感動せず、結局「宇宙のランデヴー」を贈呈本にしレビューを書くことにした。
この宿は食事の用意はしない。その代り、有料の客から三千円とるだけである。それで、夕食のお買い物をセブンイレブンへというわけなのである。カツ丼、バターピーナッツ、チーズクラカーを買ってきた。ウイスキーは家からウイスキー用の西洋瓢箪、スキットルに入れて持ってきた。
風呂は温泉ではないが、富士伏流水を沸かしたもので、とりあえずそれに入る。それから部屋に戻り食事をとった。食事の後、山中湖の見える窓辺の10センチ厚長さ4メートルの重厚な木製テーブルに向って「宇宙のランデブー」を再読。午後10時過ぎになっても三分の一も進まない。しかし良く考えてみれば、何も感想文を書くわけではない。単に紹介文を書くだけであるから再読する必要などないのだ。それに気が付いて、用意された原稿用紙(久しぶりだな!最近は入力だものな!)に鉛筆、消しゴムで取り組んだ。
オーナーの弁によれば、こうして「好きな本+レビュー」が集まれば、ちょっとした事業になる、それが宿の魅力になると思うという。宿一階の三十坪ほどのリビングには、本がたくさん置いてある。客はそこで読むだけでなく、部屋にも持ち込める。食事しながら読書も可である。
贈呈本+レビューは素庵で三人目である。それは専用テーブルに肉筆レビューと共に置いてある。あなたもやってみませんか?一生に一度しかタダどまりはできないというきまりだそうです。予約は電話で!