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私が選ぶ人  作者: にょい
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第一話

新しい作品です!

 ◆ 玲奈:主人公。普通の女子高生のはずが、なぜか美形たちに囲まれている。優柔不断なところがあり、なにかを選ぶのが苦手。

 ◆ 悠真:玲奈のクラスメイト。少し意地悪な俺様系。大胆なアプローチで玲奈を翻弄する。

 ◆ 蓮:玲奈のことが好きなモテ男。 女嫌いだが玲奈は別。

 ◆ 蒼:玲奈たちより1年上の寡黙な先輩。

 ◆ 美月:玲奈の親友でライバル。美端麗で自信家。玲奈を眺めながらも、裏では何を考えているのかわからない。


 


  玲奈はお気に入りのカフェでカフェラテを飲みながら、スマホをいじっていた。「寒いなぁ…」そんな独り言を呟いた瞬間、カフェのドアが開き、誰かが入ってきた。

「玲奈、やっぱりここにいた」 悠真がニッコリと笑いながら来ます。

「玲奈ちゃん、今日も可愛いね」

甘い声で微笑むのは、蓮。「…玲奈、可愛い」低く蕩けそうな声で囁くのは蒼。「へぇ、楽しそうじゃない?」

現れたのは、玲奈のライバル・美月。

長い髪をかき上げながら、艶やかな笑みを浮かべている。「そうか?」美月は蒼の腕に絡みつく。「選ぶのは玲奈の自由だけど……俺は、他の奴には譲らないけどな」

「俺もだよ?」蓮が玲奈の耳元で説教。「……僕が一番君を愛してる」

玲奈の体温が急上昇する。どうしよう、こんな状況、心臓が持たない……! 「ねえ、玲奈。ここで決めちゃう?」美月がニヤリと笑いながら言う。より、恋の火花がさらに飛び散ることになった——。



 玲奈はカフェラテのカップを握りしめた手が痛いのを感じながら、周囲の葛藤を一人一人に向けた。

悠真の果敢なアプローチ、蓮の甘い言葉、蒼の冷徹な手のひら。

どれもこれも、彼女の心をかき乱す。「どうする、玲奈?」美月の静かな声が、頭の中で響いていた。彼女が蒼に絡みつく様子を見て、玲奈は胸が苦しくなる。美月だって自信満々で、どこか不気味なくらい冷たい態度で他人を操る。でも、そんな美月も、玲奈にとってはただの競争じゃない。「玲奈ちゃん、無理して選ばなくてもいいんだよ?」蓮が優しく微笑みながら言う。その言葉には、どこか安心感が漂いながらも、同時に彼の独占欲が見え隠れしている気がして、玲奈は少しだけ身構えていた。「でも、俺は玲奈が決めるまで、待ってる」蒼が無表情で言ったその言葉が、玲奈の心にズシンと響いていた。 彼はいつでも冷静で、感情をあまり表に出さない。「玲奈、俺と一緒に帰ろうか?」悠真が突然そう言って、玲奈を引き寄せる。


彼の目はいつもと違って、少し真剣な色を見せている。「悠真…」玲奈は言葉を探すように呟いたが、どうしても彼にすぐに飽きることができなかった。「玲奈が選ばないなら、俺が決めてやるよ」悠真は冗談めかして言ったが、その目は真剣だった。そのとき、蓮が玲奈の手を取り、優しく微笑んだ。玲奈はその手をぎゅっと握りしめた。どれを手に取ればいいのか、どうしても選べない。「本当に誰かを選ぶ覚悟があるのか、楽しみにしてるわ」そう言って美月は去っていった。その時、玲奈はハッと気づいた。周りの人が彼女を気にかけてくれても、最終的に決めるのは自分自身なんだと。でも、決められない。誰かを選ぶなんて怖い。「どうしよう…」玲奈は小さな声で呟いた。


その瞬間、悠真が玲奈を引き寄せて、そっと額にキスをした。「俺は、玲奈のペースでいいよ」蒼は無言で玲奈の隣に立ち、静かにその場を見守っていた。玲奈は深呼吸をして、心を落ち着かせようとした。


まだ答えを出せる時じゃない。この恋が、どんな結末を迎えるのか――それは、まだ誰にもわからない。玲奈がカフェで悩んでいると、ドアが開いて新たな人物が入ってきた。


黒いスーツを着こなしているその男性は、悠真や蓮たちとはまるで違う雰囲気を漂わせていた。


彼の名前は昴。 玲奈の父親の会社の部下で、ちょっと腹黒くドSな性格が特徴だ。「玲奈、またこんなところにいたんだな」昴の冷たい目が玲奈を射抜く。その一言で、周囲の空気がピリっと張り詰める。


悠真が眉をひそめ、蓮が緊張した面持ちで昴を見つめる。


蒼も無言で昴に視点を向けた。「昴さん、どうしてここに…?」玲奈は少し驚きながらも、昴に対峙した。「君がこんなところでうろうろしてると、心配になるからな」その言葉に、玲奈はふとドキッとする。昴は普段から冷たいが、その目に見える隠れる優しさが、玲奈を油断させる。「玲奈、他の男に囲まれて楽しいのか?」昴がクスリと笑いながら言うと、その声には少しだけ聞いたような響きがあった。「な、何を言ってるんですか!」玲奈は言い返すが、心の中では彼の言葉が気になって仕方がなかった。「お前、今までどれだけ俺を無視してきたか忘れたのか?」昴の言葉は、ただの冗談ではないのだ。 彼の目には冷徹な光が宿っている。


その時、今度はカフェの扉が開いて響いていた。


現れたのは、玲奈が通っている学校の生徒会長、陸斗。


陸斗は、穏やかな外見と落ち着いた性格の持ち主だったが、実はメンヘラで、玲奈に対して強い執着を見せていた。「玲奈は、こんなところで何してるんだろうね?」


陸斗はにこやかに微笑みながら、玲奈に言う。その笑顔の裏には、玲奈への執着が隠れているのがわかる。


陸斗はゆっくりと玲奈の前に座り、彼女を見つめる。「玲奈、君が他の男たちに囲まれてると思うと、少し心配になるんだ」 陸斗は微笑みながら言ったが、その言葉には不安げな響きがあった。「おい、陸斗。お前もここで何してるんだ?」


「ただ、玲奈を心配してるだけだよ」 陸斗は悠真に無関心そうに返し、再び玲奈に視線を戻した。その言葉に、玲奈は胸が高鳴る。 陸斗はいつも冷静で落ち着いているが、こうして自分を見つめてくると、どうしても心が揺れ動いてしまう。「玲奈、こんなにいろんな男たちに囲まれて、幸せなのか?」昴が冷ややかに言う。玲奈はその言葉に心を動かされながらも、心の中で必死に考えていた。


どの男の子が本当に自分にとって大切なのか、まだ決められない。 そんな気持ちが彼女の胸を締めつけていた。「玲奈、君が誰を選んでも、僕は君を見守ってるから。でも、僕を選んでくれると嬉しいな」 陸斗が優しく言った。その言葉に、玲奈は胸が苦しくなる。玲奈が揺れる心を抱いて周囲を見渡すと、再び美月が現れた。彼女はゆっくりと歩み寄り、カフェの中で注目の位置に座った。「玲奈、モテるね」美月は冷ややかな笑みを浮かべながら、周りのイケメンたちに視線を向けた。その一言で、玲奈の心は再びざわつく。


「美月…どうしてここに?」玲奈は残しつつも、彼女を見つめていた。「どうしてって、別に理由なんてないわよ」美月は肩をすくめる。「玲奈のこと、気になるのか?」悠真が軽く笑いながら美月に話しかける。「そうよ。私はただ、玲奈の選択がどうなるのか、興味があるだけ」「玲奈、悩んでいるの?」 美月は玲奈の前に立って、冷たい目でじっと見つめる。その言葉が、玲奈の心に強く響いた。 今月はただの競争でなく、玲奈の心の中で何かを探しているような気がした。「玲奈、もし俺が選ぶなら、迷わず君を選ぶ」悠真が真剣な目で玲奈を見つめながら、そんなことを言った。その言葉に、玲奈は驚きとともに胸が高鳴る。


「ふふ、悠真もそうやって素直に気持ちを伝えるんだ」美月が言う。「玲奈、俺も。俺も玲奈しか選ばない。他の女なんてどうでもいい」蓮もまた、玲奈の手を取って優しくいった。その言葉に、玲奈は心が温かくなる一方で、時には混乱もしていた。「それで、玲奈。誰を選ぶの?」美月の声がまた聞こえた。その言葉に、玲奈はまた胸が締めつけられる思いがした。


「玲奈」蒼が静かに話した。「君が選んだ答えが、僕にとっては一番だ」その言葉は冷静だったが、どこか熱い感情が込められているのが感じられた。玲奈はその言葉に触れて、ますます自分の中で答えを探す。「どうしたの、玲奈?」美月が観察的な笑みを浮かべた。玲奈はその言葉に、ふと我に返った。 周りの男性の気持ちは、確かに大切だ。でも、最終的に選ぶべきなのは、彼女自身の気持ちだと気づいた。「私は、まだ決められない」玲奈は小さく呟いた。


その言葉に、男の表情が少しずつ変わる。「焦らなくていいさ。俺は待ってるよ」蓮は優しく微笑みながら、玲奈の肩に手をかけた。蒼は静かに、でも深く聞いた。そして、美月は玲奈の前に立って、冷徹な眼差しを向けた。

「選ばないのは、結局玲奈の問題。だけど、あなたが選ぶ時が来たら、私は全力で手を伸ばして助けるわ」その言葉に、玲奈は感動し、思わず涙をこぼしてしまう。美月はその様子を見て、少し笑みを落とした。



玲奈は自宅のリビングで、悩みながらソファに座っていた。心の中でぐるぐると迷いが渦巻く中、ふとドアが開いた。「玲奈、お邪魔するよ」声が聞こえると、リビングに姿を現したのは、圭。 圭は玲奈の家の隣に住んでいる大学生で、少しおっとりした雰囲気のある、優しげな笑顔が特徴だ。「圭くん、どうして…?」玲奈は驚いた表情を浮かべる。「ちょっと気になって」 圭は軽く微笑みながら、リビングのソファに腰を下ろした。


その瞬間、玄関のチャイムが鳴った。「ん?」 玲奈は立ち上がろうとした。「玲奈。今日はお邪魔していいかな」その声に続いて入ってきたのは、玲奈の元クラスメイトで、今は地元の有名な料理店を営んでいる真。真はとても真面目で、クールな雰囲気が漂っているが、どこか包容力を感じさせる大人の魅力を持っている。

「真くんも…?」玲奈は目を丸くして驚いた。真は玲奈に向かって微笑んだ。「まあ、ちょっと顔を出しただけだよ」真はリラックスした様子で言ったが、その視線は玲奈から離れなかった。玲奈は再びソファに腰を下ろし、、二人を見つめながらため息をついた。心の中で自分がどんな気持ちでいるか、少しずつ整理しようとしているが、そんなとき、また玄関のチャイムが響いた。またドアが開き、現れたのは、あの昴だった。


「玲奈、ちょっと話がある」昴は冷ややかな笑みを浮かべながら、部屋に足を踏み入れた。


「昴さん、何で…?」玲奈は驚き、少し戸惑いながら考えた。「話があるって言っただろ」昴は挑戦的に言いながら、リビングの隅に座る。その言葉に、玲奈の胸はドキッとした。 確かに、昴は腹黒でドSな部分があり、どこか手に負えない部分がある。


そのとき、またドアのチャイムが響いた。


「今度は誰?」 玲奈は少し不安げにドアの方を見ていた。 ドアが見えると、そこには、悠真が立っていた。「玲奈、今、会えるか?」 悠真は少し強引に部屋に足を踏み入れた。

「悠真…どうしたの?」玲奈は彼を見つめている。「ただただ顔を見に来ただけだよ」 悠真は笑いながら言った。その場に集まった圭、真、昴、悠真、さらに蓮も登場して、玲奈はますます混乱する状況に。


「玲奈、こんなにたくさんの人が集まっているなんて…少し驚きました。でも、君がとても悩んでいるのを見て、どうしても助けたかった」

「玲奈ちゃん、ボーっとしてる暇はないよ」蓮は玲奈の隣に座り、優しく手を掛けた。その手の温かさに、玲奈はまた胸が高鳴った。


「でも、玲奈。決めるのは君だよ」 悠真はニヤリと笑いながら言う。


読んでくださりありがとうございます!誤字脱字あったら教えてください!他にも作品があります!読んでくださると嬉しいです!

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