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はつゆめ

作者: 綿貫ソウ

 世界は神が作ったんだ、と隣の席の子が勢いよく熱弁してきた。


「神は偉大なんだ7日で天や地をつくりぼくたちを生かしているああ神よなんと美しい世界なんだ!」


 その話を聞いていると後ろの席の子に肩を叩たたかれ、ふりむくと騙されちゃいけないわ、とその子はいった。


「神なんてのは人間が都合よく作っただけの幻想よ科学こそ真実なのあなたが使っているそのメガネだって科学がなきゃできなかった!」


 ふんふんと相槌をうってやると、こんどは前の席の子が机をバンッ、と叩いて


「この世界はオレがいるから存在するんだ神も科学も関係ない例えば今オレが死ねば世界は無になるオレが死ねばお前の存在も死ぬ!」


 なるほどなあ、と同意してやると次は教壇に立つ担任が黒板になにかを描いた。


「これが見えるかこれは人という字で人と人が重なりあって初めてできる君は分かるかね君がいま支えられていることにつまり君の世界は君とそれを支えている人でできているのだ!」


 僕は立ち上がっていった。


「世界がどうやってできたかなんてどうでもいい君たちの言葉も信用できない結局人間なんて異常な生物なんだ木をなぎ倒し海を汚すそして意味の分からない文章をかくこれを書いている僕だって意味が分からないいったいなにが書きたいんだ!」

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