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第83話 正解?不正解?

 鏡にいる妖精は尋ねる。

<訓練場が荒れた地だとして、どう鎮めるのかな?>

「はい。舞を奉納しようと存じます」

<奉納舞か>

 妖精は何やら考え込んでいる。

<あの広さを、君たちの舞で鎮められるのかい?>

「誠意努力致しますわ」

 技術がないのはわかっているからね。やるからには精一杯練習するよ!

 気持ちで負けないよ! 1人じゃないしね。

<ふーん。そう。なら、僕も観に行こうかな>

「えっ?!」

 この妖精は鏡から離れらるの?

 その疑問が顔に出たのだろう。

 妖精が得意げに答えた。

<僕はこの鏡の化身ではないよ。ただ、ひととき、ここにいただけさ。行こうと思えば、どこへでもいけるんだよ>

「さようでございましたか」

 そうなんだ。ならなんで好きこのんで、鏡の中にいたのか。

 妖精なら、森でもいいし、この校舎の中よりももっと空気の良いところにいてもいいだろうに。

<僕がここにいたのは、僕にも事情があるからだよ。しかし、君、本当顔に出るね。それ貴族として大丈夫なの?>

「ぐっ」

 それも顔に出ていたのか、妖精が面白そうに笑う。

 痛いところを衝かれた。もっと腹芸を学ぶ必要があるのはわかっているが、これがなかなかできないんだよね。

 うん。やっぱり貴族社会、私向いてないのかも。

 叔父に倣い、平民になった方がいいかも。そして商人になって大陸を周るのだ。

 でも、商人も腹芸が必要か。

<ねえ、それで? 僕も行っていいのかな?>

 はっ。また思考がずれてしまった。

 慌てて、妖精に返事をする。

「はい。構いません。どうぞお越しくださいませ」

<よかった。それで、いつなの?>

「はい。4日後の陽の日の午前中ですわ」

<少し先だね>

「はい。それまで、みっちり舞の練習に励む所存です>

<いい心がけだね。わかった楽しみにしてるよ!>

 妖精はそう言い残すと、鏡の中へとすっと消えた。

 結局最後まで“荒れた地”が武術訓練場か否か、はっきり断言してくれなかった。

 けれど、観に来てくれるという事は、間違っていないという事ではないか。

 よいように解釈しておこう。

 そうしないと、胃がもたないからね。

「さて、わたくしも行きますか」

 鏡の妖精も来るとなったら、サーラも余計に張り切るかもしれないな。

「しかし、学園指定の採集服大活躍ですわね」

 服の裾をひっぱり考える。

「やっぱり部専用の動きやすい服を作ったほうがいいかも」

 そう考えつつ、クローディアはサーラやカレンが待つ、森に向かった。

ここまでお読みいただき、ありがとうございますvv

少しでも面白いと思っていただけましたら、☆をぽちりとお願い致します<m(__)m>

ぜひ!

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