表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異世界ニート』~転移したら幼い女神達と旅に出ることになった件について~  作者: 小町レン
序章 ニートの絆は時空を超える
8/37

天辺。そして魔法。l二

「俺、魔法とか一個も使えないんだ……実はさっき何度も実験したんだけど上手くいかなかったんだよな……」


少しの()が空く。


そして、それを聞いた彼女はクスクスと笑いだす。


「な、なんで笑うんだよ! 仕方ないだろ! 」


「クスッ、ご、ごめんなさい……っ少し面白くて……」


そう言うと、彼女は ふー、と呼吸を整え話を進める。


「この世界で魔術の類いは【魔法(トリガー)】と呼ばれるの。【魔法(トリガー)】を使うには、


*私たち神々の誰か一人と“直接契約”を交わす。


妖精族(フェアリー)を操る“魔導師”となる。


*神々の記した【魔導書】もしくは【魔導具】による“間接契約”を交わす。


このどれかを行う事によってのみ、発動することができるようになるの」


イズは人差し指を立てながらそう俺に説明してくる。



「その三つって何か変わってくるのか?」


「全然違う!

まず、【魔導書】や【魔導具】は神が最低限の知識を記した量産型【魔法(トリガー)】ーーLv.が上がるごとに能力値は上がるけど、せいぜい使えるのは神の二十%(パーセント)


“魔導師”は妖精族(フェアリー)の力を借りる事で神とほぼ同等の【魔法(トリガー)】を行使出来るの! だけど魔力の消耗が激しいから、もって五分って所かなー。


そして、神との“直接契約”は、その契約神の得意とする【魔法(トリガー)】を百%(パーセント)使用できるの! 魔力使用量もゼロに等しいから全く残魔力を気にせず戦闘に入れるって訳!」


「それだったら、神と契約するのが一番いいんじゃ……」


「ううん、、直接契約にもやっぱり短所があるの」


イズが悩ましそうな顔を見せるそしてまたユウムの方を向く。


「まず、神との“直接契約”は、一人の子としかできない。だから強大な【魔法(トリガー)】を無制限に使えるの。そして、もう一つ……」


「もう一つ?」


そう聞き返すとさっきの表情とは一変。イズは何故かわくわくしたような顔を見せた。


「これはある場所に行ってから説明するね!」


そう答える。そして右手を前に上げると目の前に二メートルほどの異次元空間が渦を巻くように突如出現した。


「な、なんだこれ……!」


間抜けな表情を披露するユウムを見て笑いながら、イズはぴょんぴょんとその空間の中に向かって行く。


「ユウムも早く来て!」


そう言うと、イズはその小さい手で呆然とするユウムの裾を掴み、その空間の中へと入って行くのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ