表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/37

第八話 速報。そして予兆。

ついに第一章!!ここから二人冒険が始まっていくんですね…!書きながらあれもいい!これもいい!で何度も書き直してます笑


少し余談をしてしましたね…

それでは!第八話!お楽しみください!

挿絵(By みてみん)





 ◇



 その頃、ユグドラシル入り口。その手前の中央広場に設置されている伝達網、【世界掲示板(ワールド・ボード)】に貼られた“速報通知”にアカデメイア全域がざわついていた。


「おい。お前あの速報見たか?」

「あぁ、まさかあの引きこもり女神がな」

「そもそも本当にいたんだ、弱神(ネアン)。神って実は8人しかいないのかと思ってたわ」

「こんな使い物にならん最弱属性と契約したやつの気がしれんなぁ!!」

「はっ……俺ら冒険者のために沢山バックパック生産してくれるんじゃね? 」

「ふふっ、なるほどな。それは助かる」


 速報通知で貼られたのは『【時を司る神】イズモ、直接契約を結びし。』というものであった。

 神との直接契約が行われると【世界掲示板(ワールド・ボード)】に速報として掲示される。理由は簡単。【魔法(トリガー)】を100%行使できる直接契約は冒険者にとって憧れであり。皆が神との契約を望んでいる。だから無契約の神を把握するためには、この情報は重要なのだ。


 だが、【超時空(イデア)】は別だ。当然のことだが、人々が最弱というものと契約を結びたいなど思う奴はいない。冒険者にとって、()()()()()()()()()を羨む者などいないだろう。皆、イズモを侮辱し嘲笑う。




『やめなさい』


 美声が響く。 その声がした方から誰かが2人、広場に歩いてくる。


「か、カルデア様……!」


 2人を見たものは皆跪き、頭を下げる。

 彼女は【風を司る神】。名前はカルデア。鋭い瞳と白い肌、そして溢れる魔力によって生成される風で(なび)く薄緑の髪は全てのものを魅了する。隣にいるのはカルデアの【契約者(フィリア)】アグネス・ティターナ。普段は大人しいが、戦いになると顔の表情が豹変する。


「あ、あなた達一級冒険者が何故ここに……!」


 1級冒険者とは、樹塔【ユグドラシル】の数少ない上層攻略プレイヤーのこと。普段一級冒険者を含めた樹塔攻略組はユグドラシル『50階層』にある街【アトランティス】で生活している、故にそんな人たちがアカデメイアに出てくることは滅多にない。


「少しここに用事があったので降りて来たの。そしたら何この騒ぎは。神との契約通知がそんなにも面白い?」


「いえ、契約通知はとてもおめでたい事だと思います。しかし、その相手がイデアs……」


 瞬間。アグネスが剣を抜き、冒険者に降りかざす。そして、その剣筋が()()()()。一瞬にして冒険者の頰に切り傷が入った。何が起こったか分からず、冒険者はそこにへたり込んだ。


「神の言葉に反論をするな」


 アグネスから溢れ出る殺気。その場にいる誰もが格の違いを見せつけられた。


「そこまでだアグネス。剣を引け」


 



 そして……ここから世界が動き出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ