第一話 始まり。そして終わり。
異世界に転移したいと日々考えている高校生です!
やっぱり異世界小説読んでると『いいなー転移したいなー』って思っちゃうんですよね笑
そんな気持ちを込めて書いていくので、異世界好きの人たちに読んでて楽しい作品を作って行きたいです。
よろしくお願いします!
※テスト期間につき9月29日まで最新話投稿出来ないです……!申し訳ございません!
「初めまして! 僕の名前は佐藤 悠夢! 普通であれば高校三年生の十八歳です!
僕は今、ユグドラシルと呼ばれる樹塔型ダンジョンの【中層】で、四人の美少女達と、可愛いレジャーシートを敷き、天井に埋まっている暖かい魔石の光を浴びながら、まるで遠足のように昼食を食べています!
周りからはよく『あんた小学校の先生見たいだねー』なんて言われます! それなのに僕たちは、この世界の“一級ダンジョン攻略組”として名を馳せていて、僕もとても驚いています!」
今にも天に召されるような声で不気味に微笑みながら悠夢は上を向いてそう呟く。
ーーって……あれ、俺ってつい最近までニートだったよな?
いつからこんなことになってるんだ……?
話は数ヶ月前にさかのぼる
◇
「クッソがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
その時俺、佐藤 悠夢は家でラノベ小説に出てくる詠唱の様に、ずらーっと文字が書かれた一冊の本を見て発狂していた。
「せっっかく【上位種族】の俺が勉強とやらをやってやろうと思ったのに、こんなの人間が読める文字じゃねーよ!」
そんな意味のわからない事をボヤきながら、高校英語の教材を見ているのであった。壁や天井には沢山の美少女キャラのポスターが貼られ、机の隣に置かれた棚には数々のトロフィーや賞状が飾られてある。まさに強ヲタクと言えるであろう。
兎にも角にも、俺が全身に紫のジャージを纏い、引きこもり生活を初めてから今日で五年。ある意味最強の【ニート】になりつつあった。
。
「あー……無理。 やぁーめたー」
開いて三十秒もたたずに教材を閉じ、いつもの様にデスクトップパソコンと向かい合う。そして目にも止まらぬ速さのブラインドタッチをパソコンに繰り出す。
俺のブラインドタッチの速さで勝てるものはこの世に存在しないと思っている。
「おっ! ノケモンの最新作出るじゃん! このゲーム神ってるよなぁ……まじかっ特別限定も出るんだ! よし、お買い物カゴにポチッとな」
ものすごいスピードで次々とサイトを巡回していく。
「“異世界ドロップ!”ついにアニメ化か! まぁ小説面白かったから当たり前かな」
ものの数十分で閲覧したいサイトを全て確認し、両手を上にあげて伸びをする。
「っぷはぁぁ……異世界ドロップねー。俺も異世界とかに飛ばされれば、やる気もスーパーマックスになるんだけどなー……ま、それで行けるならこの世界から俺みたいな転移希望者とっくにいないくなってるか。………よし、寝よ」
そんな事を考えながら、目の前のパソコンを閉じようとしたその?時だった。
『ピコン』
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