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第10話=ジャグライ2

 

「一部屋でいいかね?」


「ええ、十分よ」


 チャリンッと、カウンターに小銭を置くアリア姉さん。銀貨、銅貨が小気味よい音をたてた。あ、お金のことも教えてもらわなきゃ。なんにも知らないや。

 私達に宛がわれた部屋は、小さな出窓のあるかわいらしい部屋だった。白で統一されたその空間も、ごみくず一つ落ちていない。あのおじさん、あんな風に見えてもしっかりやってんだな。


「さあ、いろいろ話すことがたくさんあるわね」


 うーん、と顎に手をあて、考えるアリア姉さん。ああ、素敵です。


「そうね…、まずはこの世界からね。

 この世界、アミューリアは、魔法が息づく世界。各個人にはそれぞれ《属性》がある。火、水、風、地、雷、氷…。現時点で分かっている属性はこれだけ。もしかしたら他にもあるかもしれないけど。…私は火よ。

 属性は全員が持つものだけれど、ほとんどの人はその使い方を知らないのよ。専門の所で学ぶ人もいるし、いつの間にか使えるようになった人もいる。珍しいのは、生まれた時から使える人ね。かなりそういったのは少ないんだけどね。

 魔術師はあんまりいないわ。魔力がいるし、それが無くなると死ぬ恐れもあるから。属性を上手く引き出して、使えるようになった人は、主に攻撃にその力を使うのよ。まあ、もちろん魔力の消費はあるけど、魔法使用よりもはるかに消費量が少ないのがいいわね。

 私がリンと出会ったときに使ったのも魔力付加の攻撃よ」


「魔力の量って、訓練とかで増えるの?」


「そうね、属性を引き出せたらかなり魔力の上限はアップするの。まあ、それも個人差があるのだけれど」


「へえ…」


 属性、魔力付加、魔術師…。ややこしい話だ。アリア姉さんは、こんな難しい世界で生きているんだな。


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