ステータス確認とお試し
スキルの詳細などを重点的に書きました。このスキルを元に面白くかけたら良いなと思ってます
十華は
早速ステータスとスキルを確認する。
ステータスはFからAまでのアルファベットで表示される。その上にS、SS、SSSがあると言われている。S以上は過去に存在したと伝わっていると異世界側からの報告があるのみで未確認のためあくまであるかも知れないといった感じだ。
一般的にレベルを上げていない人の平均はほとんどがF才能がある人でE、天才と呼ばれる人でもD~Cくらいだ。
普通に生活をしていればレベルは大人になる時点で10前後にはなる
スキルは大体1~2つをほぼ9割の人が所持している
魔法スキルを使える人は大体3割程度である
迷宮の宝箱から取れるスキル水晶からの取得以外で持っていない属性魔法を得る事はない。
その中で2属性以上覚えてる人は2割ほど
3属性ともなると情報がなく、Sランクハンターは3属性持ちらしいというデマかわからない情報が出回ってるくらいだ。
Sランクにもなると宝箱を発見しているかも知れないので参考にはならない。
魔法を使える人の大半が1属性のみである。
属性は
火、水、風、土、雷、光、闇、聖、時がある
使い続ける事で色々な魔法が使えるようになる。
魔法を使える人がいうにはなんとなく呪文が頭に浮かぶのだとか。
使えないものには何言ってるの?って感じのよくある展開だ。
ステータスを見る項目を開くと
頭の中に透明のタブレットが浮かびそのタブレットに表示されるイメージだ。
これはショップでインストールする事でアレンジする事も出来るが興味ないので透明のタブレットデザインのまま表示する。
名前 珠希十華
年齢 25歳
種族 人間
職業 ハンター ランクF
レベル12
◼️ステータス
生命力 D
魔力 C
力 D
知力 C
敏捷 D
幸運 A
スキル
(戦闘)
体術E 剣術D 身体強化E
(魔法)
全属性魔法E
(その他)
鑑定C
ユニークスキル 並行世界 アドバイス
あれ、強くない?!
なんで全属性魔法持ってるの?
チート?
いえいえ、努力あってこそのチートなのです。
◼️世界が変わってから1年ほど経った頃
異世界の冒険者ギルドのギルドカードを参考に世界各国の政府は共同でステータスやスキルを見ることが出来るツールを開発した。
そして今日そのツールが全世界の人に配られた、勿論異世界の人にも共通でナノチップの埋め込みとツールの
配布が行われた。
すぐにステータスを確認する。
「エーコお願い」
「かしこまりました、マスター、表示致します」
名前 珠希十華
年齢 25歳
種族 人間
職業 経営コンサルタント(自営業)
レベル12
◼️ステータス
生命力 F
魔力 E
力 F
知力 D
敏捷 F
幸運 C
◆スキル
(戦闘)
体術F
(魔法)
時魔法F
(その他)
鑑定F
◆ユニークスキル *並行世界体験*
「これが、自分のステータス・・・なんとも言いずらい」
「ステータスだけが全てではないですよ、マスター」
さすがAIフォローをきちんと入れてくれる
小説やゲームの中では最底辺に近い能力であるFやEがずらりと並んでいるのを見て
期待していた分少しショックをうける。
元々仕事は経営コンサルタントとして経営アドバイスをするのが主な仕事で、とても順調で多くの企業の売上アップに貢献していた。少なからず人より収入も良かったので自分は凄いスキルが合ったり最初から強かったりと特別なのではないか?と期待をしていたのだ。
「知力D・・ショボいな」
「マスターの想像力は知力に当てはまりません」
すかさずフォロー、有難い
他の人が思いつかないような発想で
売上を伸ばす、それを強みにしてきた。
そんな自分だからこそ、数値化されたら、どうなるか、当然高いだろうとそんな事を考えた事もあった。
しかし結果はD
だが、こんな事を一々気にして引きづるような性格はしていない
「ま、ステータスはこんなもんか、参考にはなったな」
あまり過去にこだわらない性格の十華は今後の参考になったとポジティブに捉え
興味が失せたように、次の項目に移る
「幸運が一番高いのかー、そういえばいつも都合良く企業同士をマッチング出来たり美味しい案件がきたりしたなー。」
「豪運とか、スキル合ったら最高だったのになー」
「発見されているスキルの中にはまだ豪運はないようです、マスター」
世界が変わる前の事を思い出しながら
次の項目を見る
「戦闘スキルは体術Fか」
「魔法は、時魔法Fが1つ」
「後は鑑定Fか。定番の必須スキルだなー」
たまに行くジムくらいしか運動もしてないし、戦闘スキルが最低限なのは仕方ないとして。
「時魔法って何が出来るんだろ。鑑定使って見るか」
時魔法に合わせて鑑定と念じてみる
「鑑定」
◼️時魔法F
時に関する魔法を使用可能
使用可能スキル
アイテムボックスF
「お、アイテムボックス!!ハンターは持ち物が多くなると聞くし凄く便利だな」
異世界体験ゲームで最初にスキルを選ぶ時ほぼ必須で選ぶスキルの一つなのだ。
さらにアイテムボックスFを鑑定
◼️アイテムボックスF
50cm四方の広さの倉庫
時間経過が地味に遅くなる。
*生きてる物は入れる事が出来ない。
*ランクが上がると大きさや時間経過が遅くなる。
「小さい、、、最初だし仕方ないか。
地味に遅くなるって何!?鑑定もレベルが低いと詳細なの見れないんだなー」
「小説によくある無制限のアイテムボックスとは段違い・・・」
「そのうち時間停止機能つくのかな・・・。」
ボソっと嘆く
「つくと思いますよ、マスター」
ボソッと嘆いても考えは全て伝わってしまうのだ。
チートが欲しいと思ってしまうのは誰しも同じなのである。
「よし、ユニークスキルを見てみよう。今度こそ期待して!!」
ちなみにユニークスキルは10万人に一人、レアなユニークスキルは100万人に一人と
言われてるくらいレアなものです。
高ランクハンターになるパーティーにはユニークスキル所持者が多いと言われています。
それだけ便利なのです!
勿論、一般的に公開してる訳でもないので持ってるだけでも特別なのだが、
十華はそんな事知るよしもなかった。
「鑑定!!」
◼️並行世界体験
並行した別の世界で別の世界での生き方を一から体験し才能と経験を会得する事が出来る。
どの世界に行くかは自分の強い意志により変動する。
◆使用条件
*時魔法所持者
*月に一度のみ使用可能 (時魔法のランクにより変動)
*一度に手に入る才能と経験は一つまで
「これは、どういう事だ・・・」
「例えば・・・今の自分は時魔法を覚えてる自分として、違う世界の自分は火魔法を覚えてるとすると、その才能を会得して火魔法を使えるようになるのかな?」
「その通りだと思います。イメージさえしっかり出来れば全ての魔法を覚える事も可能だと解釈します」
「え、チートじゃん・・・」
「はい、チートです、ただ」
「ん?、ただ?」
「いえ、なんでもなかったです」
意味深な言葉にちょっと疑問を持ったが・・・期待のが勝り、すぐにスルーしてしまった。
心の中ではよっしゃーーー!!!っと思ったが、普段から仕事上表にあまり
感情を出す事がないので、喜びとは裏腹にとても冷静であった。
「ん、けどこの一からと言うのはどう言う事だ・・・」
「使って見たらわかると思います、マスター」
とても気になるが、使って見ないとどうせわからないので気にしないことにする
では早速並行世界へ行ってみよう!!
さてどの魔法・スキルから覚えようか悩んだ結果いくつか魔法やスキルを持ってる自分の所へ行けば複数手に入れれるのでは?と思いついた。
そしてスキルを使ってみる。
「並行世界体験」
火魔法と水魔法と風魔法を持ってる自分をイメージしてみる
んー。。。これは複数は無理なのか、イメージが阻害される感じがした。
相性の良さそうな火魔法と風魔法をイメージしてみる。
すると・・・
目の前が真っ白になった。
そして目を開けると、
「巨人!!??見覚えがある、、、、、、
あれ、お母さんとお父さん・・・・??若返ってる?!」
「あぎゃあううあえ」(なんでこんなとこにいるの?)
なぜか上手く話すことが出来ない。
「あらあら、この子たら元気に何か喋ってるわ」
「お、ほんとだな、きっとパパって言おうとしてるんだな」
「きっとママよ」
手も足も、全然動かない
ふと、嫌な予感が走る。
こんな感じの話どこかで・・・・・・・
「おぎゃ?!」
急に持ち上げられる、そう母乳の時間であった。
「あぎゃぎゃぉぎゃあ」 (ちょっと待って!!!!!)
叫ぶも虚しく・・・・25歳になって若返った母親の母乳を飲むことになるのだった・・・
そう、経験と才能は、産まれた時からの積み重ねにより会得できるものであった。
なので当然赤ちゃんからのやり直し、一からのやり直しである。
「うぎゃぁぁぁ」(まぢかー!!)
あの違和感はそう言う事だったのか・・・・
今更になって一からの意味を知るのだった。
こうして前世の記憶を持ったまま転生する小説などによくある抗えない苦痛を何度も体験することになるのだった。
「これってチート・・・って言っていいんだよね?!てかエーコなんで教えてくれないの」
チートであってもこれは辛い、精神的にくるものがある。
「すみません、マスター。楽しみを先に言われるのが嫌いだと認識していたので
言わないでおきました」
「あーなるほどね、確かに言われてたら、迷ったかもだし結果オーライだね
ありがと、エーコ」
「いえいえ、マスターの趣向は心得ていますので」
「でもさ、なんでエーコ並行世界にいないの?!!」
「・・・それは、、、」
「それは?まさかマスター1人だけを辛い思いさせたりはしないよね?」
「すみません、マスター、次からは参加致します」
「うん、よろしい」
こうして25年間の経験に必要な体験をすることにより、火魔法と風魔法を会得するに至った。
しかし丸々25年間過ごしたわけではない。
睡眠など余分な時間はなぜか一瞬で過ぎていくのだ。
人の睡眠時間は人生の中でかなり長い・・・その他にもどう判断されているかはわからないが必要ないとされた時間はSKIPされるのだ。
それでも5年間ほどの時間を過ごさなくてはならない、
乳児、幼児、小学生・・・・など、大人の精神のまま過ごすのはかなり精神的にもつらいのである。楽しい事もあるが、繰り返すうちに面白く無くなるのは目に見えていた。
勿論現実に戻る時にはなぜか時間は数秒ほどしか過ぎていないので、
客観的に見るとチートである。
そんなこんなで、エーコも参加して、
アドバイスを貰いながらハンター登録するまでの1年間で会得できたのが、全属性魔法とユニークスキル一つと戦闘に使えるスキルであった。
では、もう一度ステータスを見てみよう
名前 珠希十華
年齢 25歳
種族 人間
職業ハンター ランクF
レベル12
◼️ステータス
生命力 E
魔力 C
力 D
知力 C
敏捷 D
幸運 A
◆スキル
(戦闘)
体術E 剣術D 身体強化E
(魔法)
全属性魔法E
(その他)
鑑定C
◆ユニークスキル *並行世界体験* *アドバイス*
これが別の世界で頑張った結果である。
ステータスは特に元々すごい優れてる訳ではないので25歳までの経験をしても
少しずつしか上がらない。
少しでも魔法が上手くなるように勉強を頑張って過ごして見たり、
筋トレを3歳から毎日頑張ってみるなどして見たら結構上がっていた。
だが、それも毎回繰り返すのは辛く、ほとんどは楽しく生きることに費やした。
その結果幸運がAまで上昇した。
もはやスキルはないが豪運状態ではないのか?と思った
「一般的に小説で言われる豪運は恐らくAで間違い無いと思いますので、その解釈で良いかと思います」
「あれ、なんかエーコさらに知識が増えた?前だとスキルについては曖昧だったよね?」
「はい、マスターと並行世界に行く度についでにマスターが体験していない世界を覗かせて頂いておりました」
まさかのAIの方がチートでした。
「あ、そそ、そうなんだ、さすがエーコだわ」
AIの反乱が現実的に・・・!?
「伝わってますからね?マスター」
「あ、そうだった」