この世界は現実ですか?
二話目の投稿です。
試行錯誤中です
「 目覚めの時がきた」
世界が繋がり人類が目覚める
何も変わらない昨日までの日常が始まるはずだった。
しかし、外の光景を目の当たりににしてこの世界に異常が起きた事を初めて知るのであった。
ここはとある都心郊外にある
40F建てのマンションの32Fにある一室
「あれ、何してたんだっけ?」
「確か、あの時急に目の前が真っ白になって眠気がきて、、んー思い出せない」
記憶が曖昧な中、目を覚ます
目覚めた主人公である珠希十華は、いつも通りの日常を送ろうと寝室のカーテンを開け窓から太陽の暖かい光を取り入れてからリビングに向かった。
リビングにも光を取り込むためカーテンを開けバルコニーに続くガラス戸を開け、
気持ちの良い涼しげな風が部屋の中を満たしていく、ただそれだけのはずだった。
「はぅぇっ!?」
普段冷静な十華だか思わず変な声を
上げてしまった。
目の前に広がるのは・・・
草原?!ビル!?岩山?!
「あれ、天国?死んだ?」
夢か現実かを確かめるため十華は頰をつねって見る。
「痛い」
今度はビンタしてみる
「痛ったぁぁ、、強く叩きすぎた」
「うん、現実だね、これは、ん、現実だよね!?」
この痛みは本物、、、
「ということは。」
目の前の光景が現実であると認識せざる終えなかった。
それでも信じられない光景に思考が止まる。
マンションの前には極普通のビルや、住宅、公園があるありふれたどこにでもある場所のはずだった。
しかし今はマンションの数キロ先には草原が広がり、10kmほど先だろうか、デパートなど高い建物があった辺りが岩山のような岩石地帯になっていた。
別の世界と今の世界が数キロ毎に入り混じってるかのような景色だ。
所々元の世界と完全に混じり、草原の中にビルがあったり、荒野の中にマンションが建っているのが見える。
目の前の公園の真ん中辺りにも変な苔で覆われた洞窟のようなものまで見える
現実逃避するように空を見上げると太陽が2つ
「へぁっ」
思わず変な声が漏れる
「1体どうなってしまったんだこの世界は」
この変な世界を見ているのは自分だけ?
「まさかの異世界転移!?の割には自宅だしな」
とりあえず周辺の状況をと思いバルコニーから顔を乗り出す。
覗いてみるとたくさんの住人が同じく外の景色を唖然と見ているのだった。
「「きゃぁ、何これ」」
「「はっ」」
など様々な反応を見せている
こんなに騒がしかったのに気づかないとは、
人間本当に驚くと周囲の事なんてどうでもよくなるのだな、そんな事を思っていると
突然脳内にお知らせが届いた。
「ピコン、ピコン、ピコン、ピピピピピッ」
「ん、エーコなんの音?これ」
「エーコ繋がらないの??!!聞いてる??」
全然つながらないことに困惑しながらも何度も呼びかけて見る
「マスターすみません、接続が突然切れ繋がるまでに時間がかかりました」
マスターとは十華の事だ、呼び方は色々自分で好きに設定できる。
「政府からの緊急のお知らせみたいです、接続します」
脳内に緊急放送のお知らせの音がなった。
非常に煩い。
しかし本当に便利になった。
一人一人に埋め込まれているナノチップにより、スマートフォン、コンタクト型の端末などの時代が終わり何もなくても、意識するだけで色々な事ができる。
難しい事も大体は自分専用のAIが解決してくれる
最初は国民も戸惑いAIの反乱が!!!!など反対意見が多かったが様々な特典や、端末型より遥かに安い料金と利便性そして決めては、
AIを自分好みに出来ることである。
自分好みな性格や容姿に出来る他、一緒にいる間に擬似感情が目覚め、
一番身近にいる話し相手となったのだ!!!
こんな便利で愛着の湧くものが
浸透しないわけがない。
そして通話も、メッセージも、アプリも、動画も端末なしでどこでも見ることが出来る。
さらに買い物も全てチップに保存されている財布から支払うので最低限の持ち物で出歩く事が出来るようになった。
緊急放送とは、地震や災害などの時にお知らせする国営の強制緊急放送である。
何をしていても、最優先で届けられる
十華は放送をみるため一旦リビングのソファーに座った。
「やっぱ、この景色と関係あるんだろうなー」
何が始まるか内心ドキドキしていた。
知る事が怖いというよりは、少し楽しみのが強かったりする。
十華もゲーマーとまでは行かないが少なからずわ仮想世界に潜り、その世界にある異世界エリアにハマっていたからである。
なんとそこでは魔法が使えるのであった。
この話は後ほど。
放送が始まるとまず最初に衛星から日本の映像が映し出される。
それは先程ベランダから見たような色々ごちゃ混ぜにしたような違和感のある光景。
市と隣合わせくらいに違う世界が広がっていてたまに違う世界と今の世界がごっちゃになってる?そんなイメージだ。
上から見る景色は綺麗に交互に置いたオセロのように、入り混じっていた。
そして、知った
ここだけではなく世界中が変わってしまったと。