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誤字脱字があったらすみません。
「そういえば、私に関わる会談ってなんですか?まだ聞いていなかった様な気がするんですが...」
料理を飲み込んで、その言葉を両親に言うとキョトンとした顔になった。
?変なこと言ったっけ?
暫くして、両親はお互いを見つめた。
「...アンジェリカ、君...教えてなかったのかい?」
「あら。そういう旦那様こそ、教えて差し上げなかったのですか?」
んん?まって...これはもしかして...
両親はお互いのその言葉に首を傾げていた。
「いや、君が教えてると思って...」
「私も旦那様が伝えてると思いまして...」
「「エミリアには一言も言ってないよ/ませんわ」」
「えええ!?なんですかそれ!!」
私は思わず声を大にして叫んだ。
そんなくい違いあるの!?せめて一言でも伝えて欲しかった...。
そんな私とは真逆に、両親は「うっかりうっかり」
とでも言いそうな顔だった。
美形なのがまた...いや、そんなことはどうでもいいんだ。
「...それで、その会談というのは結局なんなのですか?」
「うん?...そうだね。ほら、エミリアもそろそろ社交界デビューだろう?」
「はあ。それとなにが...」
「エミリアの婚約者を決めとこうと思ってね。今日はその婚約者との顔合わせなんだ」
───カチャーーーンッ
「...はい?」
私は思わずフォークを床に落としてしまった。
構わず冷静なハンナはフォークを拾い、新しいフォークをテーブルに置いて下がっていった。
こんにゃくしゃ?こんやくしゃ?こんやく...
「こ、婚約者ですか?」
「そうよ。私の親友の子供なんだけどね、同い年だしいいかな?って」
いいかなって...お母様...。
思わずお父様を見ると、苦笑いを浮かべていた。
「いやぁ、僕も最初は反対だったんだけどね。目に入れても痛くない可愛い娘の将来の夫を決めるなんて...でも下衆でどこの馬の骨か分からないような男にやるよりはとも思ってね」
「...」
どうしてくれよう、この両親。
私はまだ見ぬ婚約者に頭を抱えた。
次は婚約者登場です~。