魔術塾対抗戦 vol.12
黒いタイル張りの一本道を恐る恐る進んでいく。
その先に見える異様な城と周りの雰囲気に恐怖心がゾクゾクと湧き上がってくる。明らかに足が震えているのが分かった。
城の目の前に着くと、先ほどの門よりは大きくはないが、2メートル近くはある門が見えた。どうやら城の入り口らしい。恐怖心のあまり門の前に立ち止まったまま、ただ下をうつむいていた。しかし、自分の気持ちとは裏腹に勝手に手が門の方に伸びていた。
(おい!何で動くんだ!引き返さないと!)
自分自身の心で自制しても体は言うことを聞かない。誰かに操られているような感覚であった。
門を押すと、そこは真っ暗で何も見えなかった。
ガチャン…
門が完全に閉まり終わる瞬間であった。
左右から青い炎が次々と現れた。その青い炎に照らされて、目の前に道のようなものが現れる。青い炎に導かれていくように、体は勝手に足を進めていた。顔には恐怖心から出る汗が滴り落ちていた。
最後の青い炎を見つけると、何やら扉のようなものが青い炎に照らされていた。その扉の目の前に立つと、扉が少し開いた。
(何なんだ。さすがに入るのはまずい予感しかしない。とりあえず、覗き見よう。)
少し開いた扉から、中の様子を覗き見る。
すると、そこには8人の黒いローブを着た人物が両サイドに4人ずつ座っていた。そして、それで取り囲むように真ん中の席に座っている物を見て絶句した。
それは、黒いローブを着た屍であった。




