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魔術塾対抗戦 vol.10


「えー…」

俺は、セバスが何に対して怒っているのか全く分からず困惑する。

そんな事お構いなしに、セバスは次々とバレーノを発動させる。

俺は、どこかのコメディ映画のように手を大きく振り、足をしっかりとあげ走り逃げ回っていた。


「てめぇは逃げることしかできねぇのか!この腰抜けが!」

セバスが声を張り上げて言う。その声は少し震えていた。


(やばいな…このまま逃げ回ってたら体力が持たない…何か方法は…)

俺は、右手で杖を握りしめながら頭をフル回転させた。


その時、レイスとクレアの属性魔術を思い出した。

(さっきは失敗したけど、こういうピンチの時こそ属性魔術は成功しそうな気がする。)


俺は、セバスのバレーノから避けると同時に、ヴェントを自分の足に向けて発動した。強風に乗った俺は、全速力でセバスの方向へと向かう。そして、セバスの目の前に来た瞬間に、アイスロックで魔剣ごとあいつの腕を封じた。


強風に乗った勢いで転がりこむ俺。セバスの振り返るとセバスの腕が氷で固まっているのを確認した。


(よしっ!やったのか…?)

俺は、属性魔術とセバスを封じた事に成功した事に胸が高鳴る。


しかし、次の瞬間その期待は一瞬に崩れ去った。

氷がボロボロとセバスの腕から落ちていくのが確認された。


「ふん。こんな基礎魔術で俺を封じれると思ってんのか?」

セバスは不敵な笑みを浮かべながら、こちらに向かってくる。


「まあ、属性魔術の使い方を少しはマスターして、俺をほんの少し手こずらせたのは褒めてやるよ。ただ、これでお前もおしまいだ…。」

セバスは魔剣を構えると、目を瞑り何かをイメージしていた。


「術式を構築。これで終わりだな…術式解放!プラズム・ブレイク!」

するとセバスの魔剣が青っぽく光、その周りにはビリビリと青い稲妻が発せられていた。


(何だこれ…やばそうな雰囲気しかしない…)


「さようなら…能無し…」

セバスは魔剣を振り上げて、俺の首筋に向けて太刀を振る舞ったのだった。



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