魔術塾対抗戦 vol.9
「なあ、レイス。セバス何であんなに怒ってんの…」
俺は、目が点の状態でセバスを見つめながら、レイスに問いかける。
「それは自分で考えてよ。いつもなら僕も茶化す所だけど、あのセバスはさすがにやばい気がして…」
レイスは、顔を引きつらせて言う。
(とにかく、なぜかは分からんが謝らないと。)
俺が、セバスに謝ろうと口を開いた瞬間だった。
「術式解放!バレーノ!!」
セバスが魔剣を大きく縦に振り、強力な稲妻を放ってきた。
とっさのことで尻餅をついてしまい、そのおかげで稲妻から避けることができた。
周りを見ると、すでにレイスとクレアは、見物スペースへと逃げ込んでいた!
「おい!お前らずりーぞ!先に逃げんなよ!」
俺は、レイスとクレアの方向に目を向けて言う。
「仕方ないじゃん。だって危険なんだもん。それに、これなら雷属性魔術の特訓にもなるんじゃないのー。」
レイスが腕を組み、ナイスなアイデアだろと言わんばかりの誇らしげな表情で俺に言う。
一方のクレアは、すいませんと深く頭を下げていた。
(クッソーー!あいつらめ!何でいつも俺だけこんな目に合うんだよ。)
俺は、大きなため息をついた。
起き上がりセバスの方を見ると、まだ怒りに満ちた表情をしていた。
「あのー…セバスさん…?」
俺は、恐る恐るセバスに声をかけた。
「おい!てめえ!調子乗ってんじゃねえぞ!お前の性根、俺が叩き直してやる!」
そう言うと、セバスは、魔剣を俺の方向に向けて、眉をひそめ、歯を強く噛み締めていた。




