魔術塾対抗戦 vol.6
「しょーた!まず、見ててね!あそこにある植物を一瞬に凍らすから!」
レイスは魔銃を取り出し、植物の方に銃口を向ける。魔銃の引き金を引く。
「術式を構築。術式解放!アイスロック!」
銃口から凄まじい勢いで冷気が発射され、一瞬のうちに凍っていた。
(すっ、すげー…冷気が発射されるスピード。早すぎて見えなかった…)
俺とレイスは凍った植物を確認しに行く。
「しょーた、思いっきり殴ってみて!」
「お!おう!分かった!」
俺は、言われた通り全力で凍っている植物に拳をいれた。
「痛〜っ!!やばい!折れたかも!!」
凍っている植物はビクともしない。相当な硬さであった。右手は真っ赤になっていた。
「はっはっ〜!本当にしたんだね、しょーた!冗談で言ったのに!大丈夫大丈夫!見た感じ折れてなさそうだから!」
レイスは涙を流しながら笑う。俺は、痛みに涙しながらレイスを少し恨む。
「しょーた、ビックリしたでしょ?まあ、この魔術は、氷属性の基本的なやつだね!こんなこともできるよ!」
レイスは再び、銃口を凍っている植物に向ける。
そして、魔銃の引き金を引く。
「術式を構築。術式解放!アイスブレイク」
すると、一瞬にして植物は粉々に砕けた。
その威力に唖然とする。
「はっはっ!拍子抜けしてる!やっぱしょーたのリアクションはおもしろいね〜!じゃあ、とりあえずしょーたもやってみようか!」
「よし、分かった!やってみるよ!」
(まあ、しょせん凍らすだけの魔術。習得できるかビビってたけどこれぐらいできんだろ。)
俺は、杖を取り出した。もちろん、ここでは普通の杖だ。血の契約の杖は、むやみには使えない。
「じゃあ、しょーた。隣の植物を凍らしてみよう!さっき見せた魔術のイメージをしてみて!最初だから、硬さとかは出ないと思うけど、凍らせれると思うから!」
レイスの言う通り、俺はさっきの魔術のイメージを思い浮かべる!
そして、杖を植物の方へ向ける。
「よし!術式を構築…術式解放!アイスロック!」
冷気が出でいる。成功した。そう思っていたのだが…
コロンコロン…。何かが落ちたような感じがした。下を見ると、小さな氷の塊が落ちていた。お酒に入れるようなサイズの氷。
呆然とする俺とレイス。
「あっ…あれ?」
顔を見合わせる俺とレイス。
10秒ぐらいしてレイスが爆笑し始める。
「しょーた!何だよそれ〜!ほんとおもしろすぎるよ!まさか、ただの氷が生成されるなんて!」
レイスが地面に寝転がり、お腹を抱えてジタバタしながら笑う。セバス、クレア、ルーナもクスクスと笑い出す。
「お前、本当に才能ないな。」
「すいません。翔太さん、笑うつもりはなかったのですが…クッ」
「しょーた、あんたおもしろすぎる。余計に頭痛くなるじゃない」
「おい!笑うなよ、お前ら!俺、初心者なんだからよー!」
俺は、顔を真っ赤にして言う。
「ごめんごめん。しょーたには氷属性は、難しかったみたいだね。じゃあ、次はクレア!風属性の魔術、よろしく!」
レイスはクレアとハイタッチをする。
「翔太さん、よろしくお願いします!」
クレアは、深く俺に礼をする。
「いえいえ、こちらこそ。」
俺も深く礼をする。




