表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/87

元の世界へ vol.8


「おいおい!俺の実家は、1DKでそんなに広くねーぞ!しかも、親父もいるし…気まずくなりそうじゃん!だから、違うとこにしよ、なあ、ルーナ、違うとこ。」

俺の実家に行かせまいと必死に訴える俺。


「お父さん!ちょうどいいじゃない!会ってみたかったのよねー!こんなしょーたみたいな凡人のお父さん。きっと凡人なんだろうなー。」

全く俺の話に聞く耳を持たないルーナ。さりげなけく俺の親父まで傷つけている発言。


(クッソー!!全然聞いてねぇ、こいつ!俺の家来る気満々かよ!親父に会わすはさすがに…)

額から冷や汗が流れる。汗がルーナの方に滴り落ちる。


「うわ、汗!ほんと汚い!最悪!とにかく早く家行ってゆっくりしたいからタクシー乗るわよ!」

ルーナはそう言うとすぐにタクシーを捕まえ、俺は強制的にタクシーに乗せられる。

運転手に行き先を伝えるのを躊躇している俺に、ルーナは、俺の左頬の傷口を思いっきりつねり続けられ、俺はこれまた強制的に目的地を告げることになってしまった。相変わらずのドS。怪我人対しても容赦しないルーナであった。


そして、とうとう実家の前に着いてしまった。

俺の実家は、どこにでもある普通のアパートだ。

ルーナは、ウキウキした様子。俺は完全にブルーな状態。


「早く行くわよ!案内しなさい!」

ルーナは俺の腕をガッシリ掴み、俺を引きずる。

俺には、もう踏ん張る気力すら残っていない、


「ここ!ここだから!305号室!早く腕離せよ、ルーナ!」

とうとう家の扉の前まで来てしまった。

俺の家は、三階建てのアパートの305号室。角部屋になる。


「早く早く!入りましょ!ほら、開けなさいよ!」

「ルーナ、本当に良いんだな?俺の家で後悔しないよな?」

「何言ってんの、しょーた!私が行くって決めたのよ!女に二言は無いわ!それに何かこういうのワクワクするわ!初めての人の家に行くのって!」

目を輝かせているルーナ。大きな溜め息をつく俺。


(もう仕方ない…なるようになれだ!)


覚悟を決め、俺は扉を開けた。その瞬間。


「フォー!!!我が息子!!しょーた!!!お帰りーーー!!」

そう叫びながら、ものすごい勢いで親父は俺にタックルをかましてきたのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ