約束 vol.4
「ここがルーナの家…」
洋風建築の大きな家。どこかのマンガやアニメに出てきそうな貴族の屋敷のようだ。思わず圧倒される俺。
「久しぶりに来たね〜、セバス、クレア!」
レイスがニコニコして言う。
「久しぶり?セバスとクレアも、昔からルーナと仲良かったのか?」
「そうだよ〜。僕とセバスとクレアとルーナは、昔からの友達なんだ〜。僕とセバスのお父さんはラグーン魔術教会の幹部で、クレアのお母さんはラグーン魔術教会の開発顧問なんだ。だから、その関係もあって会うことも多くて、よく遊んでたんだー。もちろん、ルーナのお父さんのジャック塾長も幹部の1人だよ。」
(こいつらすごい奴らなんだな〜。)
思わず感心する俺。
「フッ…俺たちは幹部の息子、つまり、エリートなんだよ。だから、お前みたいな凡人とは格が違うんだよ。」
蔑んだ表情で俺を見て言い放つセバス。
「もう、セバスさん!ダメでしょ!ごめんなさい、翔太さん。セバスさん、自分よりも下と思った人には、いつもこんな感じで強くあたるんです。私は、翔太さんとこれからも仲良くなりたいと思ってますよ。」
頬をほんのり赤くして、恥ずかそうに言うクレア。
「あっ、ありがとう…」
クレアの表情が以心伝心したのか、俺もほんのり頬が赤くなる。
(クレア本当に優しいしカワイイし、クレアと結婚とかしたらきっと良い家庭になるだろうな〜)
俺は思わず、クレアとの温かな結婚生活を妄想してしまう
「翔太、どうしたのー?もしかして、クレアに胸キュンしたとか?んで、あんな事やこんな事想像してたんじゃないのー?」
イタズラな目で見つめて俺を問いただすレイス。
「ちっ、ちげぇよ!そんな事しねぇよ!」
図星を突かれて焦る俺。顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。クレアの方を見ると、クレアの顔も真っ赤になっていた。
「なになに〜?お二人さん良い雰囲気だねー。こんなのお嫁さんのルーナが見たら嫉妬しちゃうよ〜。」
なぜか、レイスはニヤニヤしながらセバスの方を見る。
「くだらねぇ。さっさと行くぞ。」
相変わらず不機嫌な様子のセバス。そんなセバスを見てさらにニヤニヤするレイス。
「こいつらっていつもこんな感じなのか?」
「そっ、そうですね〜。一応、仲が良いと思います…」
クレアは苦笑いを浮かべながら俺の疑問に答える。
俺たちは、広い庭を通って、家の扉の前に到着した。予想通りの貴賓のある大きな扉だ。レイスが扉についているボタンを押す。すると、ゆっくりと扉が開き始めた。どうやら、インターホンのような役割をしている。
扉が開き終わると、そこにはキレイな女性が立っていた。
「みなさん、ようこそ。」
俺達に優しく微笑みかける女性。
「ルーナのお母さん!久しぶり〜!!」
レイスがニコニコした表情を浮かべる。
「レイスくん、相変わらず元気ね。私も元気な姿を見れて嬉しいわ。さぁ、みなさん中へどうぞ。」
俺達は、ルーナのお母さんに案内されて家の中へと入っていった。




