大地の帰還
●登場人物
・ココロ…アスビティ公国公女。始まりの存在に見出されANTIQUEのリーダーとなった十四歳の少女。
・吉田大地…土のANTIQUEに選ばれた地球の少年。闇のANTIQUEに攫われた幼馴染を助ける為異世界であるプレアーガへとやって来た。
・シルバー…鋼のANTIQUEに選ばれたアスビティ公国の軍人。生真面目な男で剣の使い手。
・キイタ…火のANTIQUEに選ばれた大国の王女。人見知りで控えめな性格。
・ガイ…雷のANTIQUEに選ばれた元シルバーの部下。豪快で力持ち。ややデリカシーに欠ける。
・アクー…水のANTIQUEに選ばれた正体不明の少年。知的で冷静。弓矢の使い手。
・ポーラー…三年前に森の中で意識を失ったアクーを助けて以来彼と生活を共にしている。
●前回までのあらすじ
ココロ達が大地の治療の為に潜んでいるイーダスタの森。その程近くにある小さな集落、ヤック村で頻繁に行われる「言葉卸の儀式」とは、三種の魔族の一つフェズヴェティノスが人間達を洗脳し、操る為のものであった。フェズヴェティノスは種族の長であるオヤシロサマへの信仰心を煽り、巧みに村人達の心を掴んでいた。
巫女として舞いを奉納するシキのリーダーであるハナは、オヤシロサマの孫娘であった。アクーに倒され激流に呑まれたフェズヴェティノス、オオグチの一族の長であるラプスの証言からANTIQUEの存在を知ったハナは、間近に迫る戦いに喜びを隠せない。一方、そんなハナに忠実でありながらも戦いには消極的な知将、ガウビは、ハナの命ずるままANTIQUE壊滅の為の作戦を練るのであった。
ANTIQUEの能力者達とフェズヴェティノス達がそれぞれの思惑の中でそれぞれに過ごした夜は過ぎていき、やがて朝を迎えた。
イーダスタの森の中にある洞穴の前では、爽やかな朝の空気を切り裂くような鋭い音が響いていた。
その音が鳴る度に、美しい銀色の光が朝日を受けて揺らめき飛び散る汗が光の玉となって輝いた。
汗を飛ばし続けているのはアクーの手厚く適切な処置とデュールの能力ですっかり元気を取り戻したシルバーであった。彼は痛みの消えた体に戦いの勘を取り戻すべく、起きるなり外に出て剣を振るっていたのだ。
「シルバー!何をしているの!」
表から聞こえる不審な音に目を覚ましたココロが洞穴を出てくるなり大きな声を出した。
「これはココロ様、おはようございます」
ココロの心配をよそにシルバーは晴れやかな笑顔でココロを出迎えた。屈託のないその笑顔に迎えられたココロは、肩透かしを喰らって戸惑った。
既に汗だくになっているシルバーは、一体いつからこうして剣を振るっていたのか。通常の人間であれば未だに立ち上がる事すらできない重症の筈だ。しかし、今のシルバーに昨日までの苦痛に歪む表情は見られなかった。
「だ、大丈夫…なの?」
「はい、もうすっかり。一日も早く遅れを取り戻しませんと。何せ、新たな敵との戦いは既に始まっていますからね」
言いながらシルバーは再び重たい剣を肩に担ぎあげると、そこからするどく気合一閃、前面に振り下ろした。その刃鳴りに周囲の空気が震える。
ココロは気が抜けたようにその場にしゃがみ込み、膝を抱えてシルバーの訓練を見守った。
「よかった…」
自然と笑みが零れる。それと一緒に涙も溢れそうになり、ココロは慌てて顔を伏せた。
「やってますな」
そんな声にココロが顔を上げると、いつの間にかすぐ隣にガイが立っていた。左手には愛用の大きな剣を携えている。ガイの隣にポーラーの姿も見えた。
「信じられん回復力だな。人間じゃない」
ポーラーが呟くとガイはニヤリと笑い、足元に転がる拳大の石を拾い上げた。
「信じられんのは回復力だけじゃあないぜ」
そう言って、今拾った石を弄ぶように何度か軽く放り投げる。
「ちょっとガイ?何をする気?」
悪戯を思いついた少年のような表情をしているガイを見たココロは急に不安に襲われ、言いながら立ち上がった。
「何をする気かですって?こうするに、決まってるじゃないですかっと!」
言いながらガイは手にした石を訓練を続けるシルバーに向かって思いきり投げつけた。ココロが止める暇もなかった。
投げられた石は物凄いスピードで、寸分違わずシルバーの顔面めがけて飛んで行った。脅威の集中力で剣を振っていたシルバーは、ガイの存在にすら気が付いていない。
「シルバー!」
思わずココロが叫んだその瞬間、シルバーの目の前でガイに投げられた石が真っ二つに割れた。
いつシルバーが剣を振るったのかココロには見えなかった。しかし、シルバーは剣を持った右手を横に大きく広げている。体ごと回旋し、飛んでくる石を見事に剣先で薙ぎ払ったらしい。
舞い上がったシルバーの銀色の髪が静かにその背に落ちる。石は弾き飛ばされる訳でもなく、砕かれる事もなく、空中で一度動きを止めたかと思うと見事に二つに切り分けられていた。
ポトリと音を立ててシルバーの足元に二つに分かれた石が落ちる。
「おー」
「見事!」
ポーラーが声を上げるとガイもその動きを称えた。
「ガイか」
シルバーは一息つくと呟いた。ガイは嬉しそうにシルバーに近づいて行った。
「すっかり戻りましたね、シルバー」
「うむ。もはや痛みは全くない。それどころか体中に力が漲っているようだ」
ガイはシルバーの足元に落ちる真っ二つに切られた石を拾い上げた。
「しかし、技術も見事だがこの剣の切れ味はどうだ…」
自分の手の中に収まった石の切り口を見つめながら、ガイが驚きの声を上げる。シルバーは自分の持つ剣を目の高さに上げた。木々の間から差し込む朝日に照らされた鍛え上げられた鋼の剣をじっと見つめる。
「特別な剣ではない。どれほど鍛錬をしたところで、飛んでくる石を一刀両断になどできるものだろうか…?」
「え?」
呟くシルバーの顔をガイが見る。シルバーは剣を腰の鞘に納めるとガイの顔を見た。
「感じるのだ…。私の手を通して、この手に握られた武器にまで、デュールの力が流れ込んでいくのが…」
シルバーの話にガイは顔を上げ、その顔を一度ココロへと向ける。ココロにも今の話は聞こえていたようだ。ガイは笑顔を作ると誰にともなく言った。
「こいつぁ驚いた。驚いたが、頼もしい限りじゃないっすか」
そう言って笑ったガイは突然手に持った石を放り投げると、シルバーに背を向け歩き出した。数m離れた場所で立ち止まると、もう一度シルバーに向き直る。
「是非、手合わせを」
そう言ってガイは、鉄の音を鳴らす左手で腰の鞘を掴んだ。その仕草を見たシルバーは、一瞬 驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔になると自分も半身になって剣に手をかけた。
「願ってもない」
シルバーとガイが模擬戦を始めようとしていた頃、後から出てきたアク―が囲炉裏に火を入れていた。キイタは目を覚ましてからずっと、飽きもせずに大地の傍から離れようとしない。
「見ていたら治るってもんでもないよ?」
アク―は知っていた。今、心配そうな顔で大地を見つめ続けるこの火の能力者は、夜中に何度も起きては大地の様子を伺っていた。余程この少年に思い入れがあるらしい。
「うん」
そう答えるキイタはそれでも大地から目を逸らす事はなかった。暫くそんなキイタの横顔を見つめていたアク―も、諦めたように苦笑すると再び起き始めた火に目を戻した。
「傍にいたいの」
そう言うキイタの声に、アク―はまた彼女の顔を見た。相変わらずその目は大地を見ている。
「大地は私を助けようとしてこんな目に…。だから…」
「テリアンドスの戦いの時だね?だけどそれは別にキイタのせいって訳じゃないんだから」
アク―がそう言うと、キイタはようやく顔を上げてアク―を見た。
「ANTIQUEの事も、魔族の事も、ハルから全部聞いていたから何の説明もいらないと思っていたけど、昨夜のココロの話はそれなりに衝撃だったよ」
そう言うとアク―は、キイタの言葉を待つように口を閉ざした。二人は暫くの間黙って見つめ合っていたが、やがてキイタは再び大地の顔に目を戻し、話し始めた。
「この旅はココロから始まったの。私が仲間に入れてもらった時、既にシルバーと大地がいた。ココロ自身、たった一人で戦ってきた時からたくさんの辛い思いをしてきたけど、新しい仲間にはその全てを語って聞かせる事が、始まりの存在のバディとして自分が背負うべき使命だと考えているの」
そう言ったきり、キイタはそれ以上語ろうとしなかった。アク―はそんなキイタの横顔を見つめながら、それでも更に質問を重ねた。
「キイタは、ンダライのお姫様なんだよね?」
「うん、第二王女。父は、ンダライ王だった」
「第二王女って事は、お姉さんがいるんだ?」
しかし、キイタはその質問には答えようとはしなかった。いつまで経っても返事をしないキイタを妙に思ったアク―が声を掛ける。
「キイタ?」
キイタはもう一度アク―の顔を見つめた。
「いるわ、私の双子の姉。名前はイリア…。でも、今イリアは国にいないの」
「いないって?」
キイタは一度大きくため息をつくと、体ごとアク―に向き直った。
「私の国ンダライは三種の魔族の一つ、アテイルに襲われた。両親は殺され、国政はアテイル一族に握られてしまった。私はそんなンダライから何とか逃げ出し、そこでココロと出会った。国が完全に壊滅してしまう寸での所でココロやシルバー、そして、大地に救われたの…だけど…」
そこでキイタはまた一度言葉を切り、俯いた。ほんの少しそうしていたキイタであったが、すぐに顔を上げると、真っ直ぐにアク―を見つめて言った。
「その時、イリアは敵の手に落ちたわ。多分」
「え…?」
「私はANTIQUEの能力者として魔族と戦う。この世界を守る。だけど、私の旅の目的はそれだけじゃないわ。敵に捕まったイリアを助け出し、二人で国に帰る。そして、あの悪魔のようなアテイルにめちゃくちゃにされたンダライを以前のような美しい姿に戻すの」
詳しい内容まで聞かずとも、キイタの真剣な目を見るだけで、どれだけの試練を乗り超えてきたのか伺う事ができた。アク―はじっとキイタの顔を見つめたまま、口を挟めずにいた。
キイタは、静かに微笑むと、また大地に目を移した。大地を見つめたままキイタが続ける。
「大地もね、自分の大切な友達を、暴走した闇のANTIQUEに攫われたんですって」
「闇のANTIQUEに…?」
「そう。だから大地もそのお友達を助けて自分の世界に帰る事を目的にして、この旅に参加しているの」
アク―は、薪に完全に火が着いた事を確かめると、そこに水を入れた鍋をかけて立ち上がった。静かにキイタに近づくとその隣に座り、彼女と一緒に大地の顔色を伺った。
初めて会った時よりも血色が良くなったように思える。苦痛の様子もなく、呼吸も安定していた。ただ穏やかに眠っているようにしか見えない。
「やっぱり、大地はこの世界の人間ではないの?」
昨夜、ガイの漏らした言葉を思い出したアク―が訊くとキイタは頷いた。
「ええ、“地球”と呼ばれる別の世界から、土のANTIQUEに連れられてこのプレアーガにやって来た異世界の人」
「そんな事が…とても信じられない…」
アク―は首を振りながら眠り続ける大地の顔を見た。
「アク―は?」
「え?」
思いがけずキイタから質問を投げかけられ、アク―は顔を上げた。キイタは大地に目を落としたままだった。
キイタは一度上を向き、顔にかかる長く赤い髪を後ろへ流すと、今度はしっかりとアク―を見つめ返してきた。すぐ近くに、自分を正面から見つめるキイタの白い顔があった。アク―は気まずそうに少し身を引く。
「僕は、って?」
「ポーラーから聞いたわ、記憶がないんでしょう?」
「え…あ。まったく、ポーラーの奴…」
「ポーラーを責めないで、彼は心配なの、あなたの事が」
「心配?」
「ええそう。あなたに記憶を取り戻してほしいの。だけど、ここにいたままではそれはきっと叶わない。あなたは一緒にいるべき人達とここを出て、するべき事をしなくてはならないって…」
「…そう言ったの?ポーラーが?」
「そうよ」
するとアク―は少し怒ったような顔になり、キイタから目を逸らした。
「勝手な事ばかり言って…。自分の事もちゃんとできないくせに…」
「私も大地も…ううん、他の三人だってそう。みんな自分達なりの目的を持っているわ。それは、これから出会う仲間達だってきっとそうなんだろうなって思う。そして、その目的を果たす事と魔族と戦い、この世界を守る事は決して相反するものではないのよ」
キイタがそう言うのを、アクーは目を逸らしたまま聞いていた。何事か考えているような顔つきだった。
「アクーはアクーの目的を持って、私達と一緒に旅をしていいのよ。大地は、私にそれでいいと言ってくれたの」
キイタは、大地の手を自分の両手で包むように握った。
「だから、こんな所で寝ている場合じゃないのよ大地。目を覚まして、帰って来て大地!」
言いながらキイタの中で熱い思いが高ぶり始めた。今にも零れそうになる涙を堪え、大地の手を自分の額に押し当てた。
「…キイタ…」
アク―が呟き、そっとその肩に手を掛けようとしたその時、突然キイタが驚いたように顔を上げた。
「大地!」
「どうしたの?」
「大地が…、今、大地が、私の手を握り返した!」
「え!」
白かった。見渡す限り一面白い地面がどこまでも続いていた。その白い世界に、大地は一人 佇んでいた。
(ここは、どこだろう?)
大地はキョロキョロと辺りを見回す。
(今、誰かに呼ばれたような…)
そんな事を考えながら、ふと、足元を見る。自分は裸足であった。指先が地に埋まっている。サラサラとした気持ちのいい感触が足の裏をくすぐった。
(砂だ―――)
白く見えていた地面は、すべて粒子の細かい砂であった。よく見れば自分は服も着ていない。紺色の海水パンツ一つの姿でここに立っている。
(海パン?じゃあ、ここは海か?)
そう思った瞬間。前方から穏やかな波の音が聞こえてきた。微かに蝉の声も聞こえる。大地はもう一度ゆっくりと周囲を見渡した。
遠くに沸きあがった大きな入道雲が見える。上を見上げると色のない空に真夏の太陽が照りつけていた。そこら中に陽炎が立っている。
しかし、眩しく輝く太陽も、自分の踏む海岸の砂も熱くは感じなかった。
(何で俺はこんな所に…。今まで俺は、何をしていたんだっけか?)
思い出せなかった。何か大事な事をしている真っ最中であったような感じがする。しかし眉間に皺を寄せて考えてみても、ここへ来る前に自分が何をしていたのか全く思い出す事が出来なかった。
額に手を当てて考え込んでいる大地の耳に、微かに人の声が聴こえてきた。大地は顔を上げると、その声に誘われるように一歩 踏み出した。
全然熱さを感じなかったが、足の下でサクサクと音を立てる砂の感触は心地よった。
やがて歩いていく先に、美しく輝く銀色の海が見えてきた。波打ち際にビーチパラソルが立っている。その傍で男が二人、バーベキューコンロを使って肉を焼いている。ビールだろうか、楽しそうに笑いながら二人とも何かをゴクゴクと喉に流し込んでいた。
(あれは…父ちゃん…?それに、ああ、あれは、何だましろん家のおじさんじゃないか)
目を横に動かすと、光る海を背景にこちらには女の人が二人。
(母ちゃんと、ましろん所のおばさんだ…)
「ましろー」
ましろの母親と思しき女性が、大きな声を出して手を振っている。大地はつられるように彼女の見る方へ眼を向けた。
楽しそうなはしゃぎ声を上げて、一人の少女が駆けてくる。小さい、まだ幼稚園児位か。腰に子供用の浮き輪をはめたままなのでとても走りづらそうだったが、少女は笑いながら全力で走っていた。
(これは…、子供の時、うちの家族とましろの家族とで一緒に行った、海水浴だ…)
「だーいーちーぃ!」
少女がこちらに向かって手を振っている。
(ましろ…、ましろ!)
大地は応えて叫んだ。しかし声が出ない。
(ましろ!ましろ!)
何度 叫んでも大地の喉から声が出る気配はなかった。大地は駆けだした。柔らかい砂に足を取られながら、手を振る少女のましろに向かって全力で走った。
体が重く、なかなか辿り着けない。それでも笑いながら手を振るましろが少しずつではあったが近づいてきた。
やがて大地はましろの前に立った。目線が低い。
(ああ、そうだ―――)
大地は思った。この頃はまだ、大地の方が大きかった。この数年後、ましろは急激に成長し大地の背に追いついた。そして最後に別れた時、大地は絶対に認めたくはなかったが、ましろの方がわずかに背が大きくなっていた。
(最後―――?何だ最後って?ましろはちゃんとここにいるじゃないか、ちゃんと―――)
「大地、行こぉ」
相変わらず満面の笑みで幼いましろが大地に右手を差し出す。
(うん)
大地も微笑み、自分の左手でましろの右手を握る。そのまま二人は仲良く海の中へと入って行った。水飛沫が舞い、それが真夏の太陽に宝石のように光った。
口の中に海水の味が広がる。二人の母親が波打ち際で気を付けろと叫んでいる。笑う父親達の方から肉の焼けるいい匂いが漂ってきた。
楽しくて、楽しくて、楽しくて―――。大地もましろに負けない程の笑顔で思い切り空を見上げた。さっきまで色がないと思っていた大きな真夏の空は、これ以上ない程に、深く、青かった。
その空を映した海も青く、青く、青く、どこまでも青く輝いていた。
広い空と波打つ海の間で、ましろの笑い声を聞きながら、大地の目の中は美しい青一色に染まっていた。
「ましろ…」
ようやく声が出た。微かに開いた目の間から、やはり美しい青がいっぱいに入って来る。大地はゆっくりと目を開く。
(青い…。何て、何て綺麗な青なんだ…。あの日の海と、空の色だ…。)
やがて、青一色に染まった歪んだ世界が、大地の目の中で徐々に像を結んでいった。
完全に開かれた大地の目に映ったのは、心配そうな顔で覗き込んでいる真っ青な髪と、瞳を持った美しい少年の顔であった。
「あ…」
「気が付いた?動かないで」
自分のいる場所を確かめようと顔を巡らせた大地に、青い髪の少年が声を掛ける。
「ここは…」
「何があったか覚えている?君は、敵の攻撃を受けて重症を負ったんだ。今日でもう三日以上、眠り続けていたんだよ」
(敵?攻撃?一体何の事だ?)
「どうもピンときてないみたいだねぇ」
アク―が呟いた時、洞穴の入口が騒がしくなった。キイタから、大地の意識が戻ったと聞かされた仲間達が一斉になだれ込んできたのだった。




