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Piece Of Mind  作者: утопия
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第1章 第6話

第1章。Nuclear armament


心は地獄を天国に変え

天国を地獄に変える。

(ミルトン)


第6話 牽制


今回も大勢の人が犠牲になることだろう

その先駆けに僕たちは今日戦う

ソルジャーボックスの匂いが

兵士としての本能を呼び覚ます

この手は何を守るためにあるのか

自分自身?仲間?国?愛する人?

それとも・・・


僕らは今日 1つの「国」を滅ぼす

その覚悟のあるものだけが今ここにいる。


奇襲先行部隊 通称 RPTα


僕とハリスはαチームで共に行動することになった。

80以上からなる精鋭部隊と噂されるエリート達と組めて

ハリスは感激していた。

自分の腕しか信じないが

とても心強いことに越したことはなかった。


奇襲後方部隊 RPTβ


先行部隊の援護役として

情報収集 弾薬補充 通信を担当する

ロッドはβチームに配属された。



「目標地点まで残り500kmだ

降下から着陸の間に死ぬなんてことは恥だと思え !」


船内に響き渡る声はクルーガー将軍のものだった。

一同が雄叫びをあげ 来たる瞬間に備えていた。


「おい この特殊装甲アーマー重すぎやしないか? 地上に降りたら芋虫みたいになりそうだぜ」


ハリスがそのセリフを言うは10回くらいだろうか

正直 聞き飽きた。


「俺は 出発前に 多少 減らしたぞ

武器は銃が一丁と刀が一本だ。」


「おいおい ほんとにそんなお古い剣で戦うのかよ よく上が許したな


「クルーガー将軍も同じモノを使ってるらしい 周りの奴らはみんな了承してくれたぞ。」


「俺は撃って撃って撃ちまくる

リダル お前は 斬って斬って斬りまくれ!ハハハっ!」


ハリスのテンションはあきらかにおかしくなっていた

緊張を通り過ぎておかしくなったのか心配だった。


「リダル 少しいいか?」


「どうした ドルーク もうすぐで敵の本土だぞ?」


「口うるさく言うつもりはないが 聞いてくれ 戦闘中にお前が俺を手放した時 しっかり拾ってくれよ

敵に拾われて解体されるなんてとても笑えないことだ」


「わかった 目標まであと少しだ

今日は頼むぞ お前を信じてほとんどの武器は装備してきてないんだからな」


「・・・」


ドルークは喋らなくなった

珍しく話をスルーされて少し頭にきた。


目標まで残り50kmを過ぎたところで事態は急変した。

操縦士が荒々しく管制と通信していた


「総員!降下準備!」


!? 全員が同じことを思っただろうか 急いでソルジャー射出システムを起動する。、


「準備が出来次第 各自 出撃!急げ!」


どうやら敵の熱探知誘導型ミサイルが数百発こちらに向かってきているらしい。


「下で会おうぜリダル!ヒャッホー!」


ハリスは早々と出撃した。


「私たちも急がないと丸焦げになるぞ 準備はできたのか?」


ドルークからも焦りを感じた


「おかしいんだ、射出システムがオンラインにならない クソっ 故障か!?」


システムのメンテナンスはしっかり行っていたはずだった

手動でボックスを開き

緊急降下用のパラシュートを背中に背負い降下口に立った


「見えるかドルーク 綺麗だろう」


太陽 そして広がる雲海

そこには美しい景色が広がっていた。


「最後の光景にはふさわしいじゃないか できることならもう一度

そして違う形で見てみたいものだ」


「お前 負けると思っているのか?」


ドルークは黙ってしまったがどんなことを思っているのかなんとなく分かった。




「よし・・行くぞ!」


大空の中に飛び出した。

その光景は美しく

世界が光に満ちている

天国というものが存在するならば

きっとこういうものだろう





第6話 完

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