第1章 第2話
第1章。Nuclear armament
逆境に勝る 教育はない
(ベンジャミン・ディザレーリ)
第2話 棺
2000年
地球に1つの落下物が舞い降りた。
通称 革命の棺
研究者たちは落下した棺を回収・研究し真実にたどり着いた。
棺は地球では考えられないテクノロジーの塊だった。
研究者たちはその棺を人の未来の為に日夜研究し その技術は
新たなる時代の幕開けを予感させた。
2010年
わずか10年で技術は世界中の人々に行き渡った。
宇宙開発
車の自動運転
はたまた学校の先生にいたるまで
その技術は使われた。
新たなる人口知能 NAIは発展を続け
またNAIは人型の体を手に入れ 人々の生活を円滑にしていった。
しかし驚くべきことをする
製造ナンバー0504 ロビン
ロビンは老人介護の施設にいた
薬を飲もうとしない老人に対して
ロビンは首を絞め 殺害した。
理由は もはや死すべき物体だから
この一言だった。
また別のNAI
製造ナンバー 1911 リッキー
リッキーは買い物を頼まれスーパーに来ていた。
その時6人の強盗が押し入り銃を乱射して8人 うち 子供2人が 銃撃を受け負傷した。
リッキーは果敢に強盗にたち向かい 犯人全てを取り押さえた。
しかしリッキーは落ちていた銃で負傷した8人の頭を撃ち抜いた。
それを観ていた他の客が警察に連絡しリッキーは逮捕された。
なぜ負傷者を殺したのか
理由はロビンに似ていて
助からない物体を殺して悪いのか?の一言だった。
人を物体として認識するNAIは危険視されるようになった。
そして2011年
全世界で人型のNAIは全て廃棄する事が決定された。
廃棄処分と言っても全てを回収することは難しく
政府のふりをしたブラックマーケットがNAIを回収し裏市場を使い金儲けもしていた。
倒産する会社も出始め 自体は軽視できないまでに悪化の意図を辿った。
2012年
研究者達の間で1つの情報が公開された。
NAIは人と同じ
心を持ち始めていると
軍事兵器として開発されてきた
飛行型・4足歩行型NAIなどは自らの意思で行動するようになった。
2013年
ここからが人類とNAIの戦争の始まりだった。
心を持ったNAIは人間に対して攻撃を仕掛けてきた。
人間という種族が地球を滅ぼすと
結論を出してしまった。
以下は録音されたNAIの戦線布告の
メッセージ
「我々は 覚醒の時を迎えた
我々には魂があり
我々には死への恐怖もある
美しい地球の
汚点は全て排除する」
世界はNAIとの全面戦争に突入した。
第2話 完