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Piece Of Mind  作者: утопия
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第2章 第2話

第2章。Invisible enemy



ガラス越しにみた世界が

真実を語る事はない

(???)


第2話 光


リダルとドルークの乗ったソルジャーボックスは無事に月の裏側に到着した。

薄暗くクラッシュドライバーから出るわずかな明かりが辺りを照らしている。

月の砂が舞い 想像以上に視界が悪かった。

探索をすると明らかにNAIが作ったのだろう

大きな施設を発見した

そして1つの異変にも気がついた


「ドルーク聞こえるか?」


「真空状態で音は伝わらない つまり何も聞こえはしないはずだが」


「人の話すような声が聞こえたんだ 間違いない」


「それはない 敵の反応もない 」


俺は確かに聞いた 泣いているような声だった。

ドルークには信じてもらえず気を取り直し潜入口を探す事にした。


「リダル そこだ 扉がある」


薄暗にわずかに見える扉を見つけ出した

おそらくここは何かの製造工場でクラッシュドライバーの部品が出し入れしていたのだろう

NAIと思われる足跡が無数にあった。


「製造工場から得られる情報は優先度的にはどうなんだ?」


「作るものにもよるが とりあえず入ってみよう ずっと外にいては

リダル お前の生命維持にも支障が出かけない」


月面ミッションは3時間が限度だと忠告されていたことを忘れていた

3時間以内に目的を果たして ソルジャーボックスに備え付けたライドマシンを使って離脱する

すでに30分以上が経っていたので

剣で扉をこじ開け中に入ることにした。


施設の中には幾つかの端末があり

電源も入っていた

不思議なことに敵の姿はなく

複数の端末が並ぶ中

ドルークの指示を受け 情報を取り出すことにした。


「妙だな 簡単に言えば不用心というのか システムに鍵すらかかってない

ドルーク この施設を破壊すればクラッシュドライバーの発動は阻止できないか?」


「それは恐らく・・いや」


ドルークは言葉に詰まっていた

嫌な予感がする


「残念な話だが ここを破壊してもシステムは止められない」


「何故だ 止める方法はないのか?」


「私にもこのシステムは解読できない だが方法はあるぞ

敵の誰かにとめてもらえばいい」


「そんなことできるわけないだろう 敵に頭を下げて頼むのか?」


「 それもそうだな 」




その時 大きな揺れが襲った

周りの機械も床に崩れ落ち

無残に破片が広がる




「まずいぞリダル 船団の攻撃が始まっている」


「 攻撃されてるのは表側だろう なぜこんなに揺れるんだ!」


「この月が空洞 つまり内部に空きがあれば 結論が出せる」


「とにかく 情報もない クラッシュドライバーも止められない

ならば俺は俺でやらせてもらう」


「わかった その為にこの任務に志願したのだからな」


「ロッドを探すぞ」


リダルとドルークは月の表側に向かった。






月の表側



「技術とは怖いな かつてこの月に着くまでに 何日とかかるものだが

今では1時間足らずで辿りつける」


艦長のアレックス・クルーガーは頬に手をつきながら呟いた。

初の宇宙空間での戦闘になんの不安も見せなかった。


「艦長!月面から飛び立つ敵機を補足しました!伝達はハーソン号からです」



「よし 始めるか 開戦といこう」



船団に取り付けられた主砲が一斉に月にめがけて攻撃を開始した。

敵機はそれを避けながら接近してくる。

驚くべきことにそれは限りなく人間に近い物だった。



「前線の艦に伝えろ 対空を怠れば死ぬぞ!敵は全て破壊しろと伝えろ!」


「艦長 先行した前線のハーソン

フラッグ その他 6隻の船のシグナルが消えました・・」


「面白い 本艦も前に行くぞ 出力を上げろ」


数百を超える敵に前線は瞬く間に壊滅してしまった

NAIは攻撃を予測し対空砲ですら無力に近かった。


そこでアレックス・クルーガーは追尾ミサイル攻撃を実行

それは幸いし 敵を破壊していく


戦況は互角のように見えて人類側の戦闘経験の無知から徐々にバトルシップは破壊されていった。



第2話 完





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