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「あいつを縛った理由の前に、お前ら盗賊達と戦っている時に何か違和感を感じなかったか?」

俺はそう話しを切り出した

「そういえばなんか体がピリピリして動きにくかったな…」

「あぁ、確かに…」「俺も」「俺もだ」

ヴァンが言い出すと他の騎士達も口々に言い始めた

「だが、なんで俺達の体に違和感があるとわかったんだ?」

とヴァンが聞いてきた

「別に体の動きを見ていたら動きが妙に硬かったからそう思っただけだ。別に普通だろ?」

と言うと

「普通じゃねぇよ…」

と疲れたように呟いていた

「まあ、そんなことより縛った理由だ。」

なんか疲れているようなので話を戻す

あ、近衛副兵長はうるさいから口を閉じさせてもらった

「お前らの動きが妙に硬かったから何故かと思って少し調べたらこの辺に麻痺が起こる粉末がまかれていた。その出所を探った結果があいつということだ。まだあいつの持ち物を探っていないから荷物の中か服の中に粉末の入った袋でもあるんじゃないか?」

と言うと、みんな驚いた顔で近衛副兵長の方を振り向き、ヴァンが近衛副兵長に詰め寄り荷物をあさり始めた

「でも、麻痺の起こる粉末なら私の護衛をするために持ってきたという可能性もありますが?」

と、女の子が聞いてきた

確かにそう思うのも自然だ

だが、

「もし護衛のために持ってきた粉末なら即効性の方がいいだろう。遅効性だと効果が効き終るまでに全滅の可能性がある。それに、そんな物を持っていたなら何故盗賊達相手に使わない?答えはあいつが差別をしない国王の政治が気に入らない貴族が雇った人間か他所の国の間者だからってところだろう。」

そう言うと女の子は納得したように黙って何度か頷いた

「あったぞ!本当に粉末を持っていた!」

ヴァンがそういうと近衛副兵長の顔は蒼白に変わっていき、舌を噛んで自殺を図ろうとした

「自殺しようとしても無駄だぞ?その魔法に自殺できないよう工夫しておいたからな。諦めて王城で拷問でも受けるんだな。早めに自白したら罪が軽くなるように俺がこの子に頼んどいてやるよ。」

俺がそう言うと近衛副兵長の顔が土色に変化していき最後にはガックリとうなだれた

「…まぁ、王女に手を出したんだから罪はかなり重いのは間違いないだろうけどな。」

幸い、小声で呟いたのは近衛副兵長に聞こえなかったようだ

聞こえていたら近衛副兵長はかなりショックだろう

「そいつを捕らえておけ。

そろそろ出発しよう。」

ヴァンが部下にそう言って近づいてきた

「そういえば名乗っていませんでしたね。

私の名前はシルヴィ・ジュマス・スファンドです。以後、よろしくお願いします。

あなたの名前は?」

と、女の子もといシルヴィがそう言ってきた

名前を名乗ると面倒ごとが来そうだしどうするか…

「申し訳ないが王族貴族とは正直あまり関わりたくないから名乗りたくはないんだが…」

俺がそう言うとシルヴィは少し驚いた表情をしていた

まそうだろう、普通は王族貴族とはコネを作りたいものだからだ

だが俺にはそれが面倒ごとにしか見えてままならない

「そうですか…。しかし助けていただいた上に裏切者を見つけていただいた方の名前を聞かずにさようならとあっては王族の恥となります。」

貴族ってのは本当に面倒だな...

「なら貸し1つってことでどうだ?

それなら別に構わないだろ?」

そう言うと彼女は少し悩んでから何やらメダルを1枚取り出した

そして、こう言った

「わかりました。その代わりこのメダルを持っていて下さい。このメダルを王城の門番に見せると私にお通しするように言っておきますので、何かございましたらお越しください。

それと、これは個人的な依頼ですがもしよければ王都まで護衛を頼んでよろしいですか?裏切者といっても仮にも副兵長になれる実力の持ち主が抜けた穴は大きいのです。」

そう言って彼女は俺にメダルを渡してきた

ま、依頼も丁度俺の目的地だから断る理由もない

「わかった、引き受けよう。」

そう言ってふと、何気なくポケットに手を入れると紙がでてきた

(あれ、俺ポケットに紙なんか入れたっけな?)

と思い折りたたまれていた紙を広げて読んでみると、

〈水政 和樹君いや、今はユエ・ミカズキ君の方が正しいかな?

この手紙は死んでしまったユエ君に最後に僕が秘密であげた特典について書かれているよ!

その特典とはドゥルルルルルルル...デンッ!体の年齢が16歳になりました!!

やったねっ!若返ったよ!

これは僕から、もう一度君に青春をしてほしいと思って勝手にしました。ごめんね!

でも気に入ってくれたら嬉しいよ。

じゃあ、新しい生活、楽しんでね☆〉

「…なんあだとおおおおお!!!」

「うぉあ!」「きゃあ!」「なんだ?」

「っとすまねえ。気にしないでくれ。」

つい叫んでしまったのは仕方がないと思う

みんなの俺を見る目がなかなかきびしいが...

「おい、大丈夫か?」

ヴァンが心配してき声を掛けてきてくれた

「あぁ。すまない。なんでもない。」

ヴァンには悪いが本当のことは話せない

それにしても16歳か...どうせだから楽しませてもらうか

「では、行きましょうか!」

シルヴィがそう言ってきたので歩き始める

盗賊達と裏切者はすでに一か所にかためて運んでいるようだ

しばらく歩くと、前にかなりでっかい壁が見えてきた

「おい旅人!あれが我らがスファンド王国だ!なかなかにでかいだろう!」

と声を掛けてきてくれた騎士はガハハと笑って自分の持ち場に戻っていった

…なかなか親切なやつだ

あ、ちなみに俺は名乗らないからみんなから旅人と呼ばれている

やっと1つ目の国に入れる

だんだんわくわくしてきた

お読みいただきありがとうございます。

趣味で書いている上に学生の身分なので更新がバラバラになりますがよろしくお願いします。

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