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わたぼうし

作者: 雪つむじ

風をまってるわたぼうし

そよぐくらいじゃ物足りなく

揺れるほどに激しくもなく

ただただ自分に心地いい

風が吹くのを待っている


頭がちょうどつま先にあったよ

思いっきり蹴とばしてみたよ

わたぼうしが半分飛んでった


それって残酷なこと?

折れた首が言っている

それって残酷なこと?

残ったわたぼうしが嘆いてる


蹴とばしたこの足が残酷だろうか

世界に種を広げることが残酷だろうか

半分残したことが残酷だろうか

いっそ全部だったら慈悲だっただろうか


あなたはお嫁に行ったんだよ

そう言ったら慈悲だろうか

子孫を残すことは残酷ですか。


ありがとうございました。

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