勉強は複数名でやるな
危機なんて言ってみたはいいもの、何かが変わる訳では無いので、正直に言うとどうでもいいことではある。
何故どうでもいいのか、これは席が変わったところで何も無いからである。
(まあ、席すら変わらなかったけど…)
これからも、主人公席を堪能させていただこう。
窓からの景色を見るのは、なかなか様になってきていないか?なんて思う。
まあ、証人はいないんですけどね。
窓の外は、雨が昨日から降り続いていたが、妙に明るかった。
「怜、帰るぞ」
「いや、今日は図書室に寄ってから帰る」
今、二人の友人の頭から疑問符が浮かんだ気がしたが、何故だろうか。
「体調でも崩したか?」
「いや、でも何でだ?」
「なんでもない」
本当に歯切れの悪い返事をして去っていくのはやめてほしいが…
ああ、そうですか。俺が図書室で勉強するんなんて珍しすぎるってことですかね。
「まあ、俺のことはどうでもいいから、帰るなら早く帰れ」
「うん?」
そういって、二人とも帰っていった。
なんというか、二人も誘えば良かったのでは?どうせ、一人なんだし…
なんて言う声が聞こえてきたが、俺は精神が強靭なので、その通りの事では…
(ぐはっ)
べっ、別に一人でも平気だもんね、ふんっ
もう知らないもんね
はあ、ため息が止まらない。
図書室の一人で籠るとか、難易度が高すぎる!
図書室ボッチとか、どんな羞恥プレイ要求されてるんだよ!
なんて思ったが、そんなことを言ってしまったら、いつも図書室に一人でいる生徒は何をしているのだろうか?
ああ、友達いn―――(自主規制)
まあ、そんな大層な理由は無いんだが、雨はもうすぐ止むらしいから少し暇つぶしでも、と思って。
帰っても特にやることがある訳でもないから、特に支障はない筈だ。
それに、なんか雨の日に図書室って良くね?(語彙力)
頭良さそう。感想があまりにも幼稚だった。
まあ、勉強でもしてやりますかー、と思い図書室に向かった。
何から目線だよ、これ。
一人で頭の中で話しているから、目線という概念は無いか。
…気まず
自分で言っといてそれは何なんだろうか。
静寂に包まれる空間は、どこか異質な雰囲気をしていた。
まるで、時間の流れが無いかのように、心が落ち着くような気がした。
やはり、高校生がいるとは思えない程に静かに感じた。
まあ静かだからね。
まあ、ガキの年齢の割にはルールとか守る方なのではないか?
ああ、そもそもルール守らんクソガキはこんなところ来ないか。
クソガキがクソガキにクソガキ発言を決めたところで、
(そういえばやることが無い)
という事で、いざ来てみると勉強も読書も、全てのやる気が失われていく。別に図書室が悪い訳ではない。全部そんな感じだから。
(まあ、適当に見て回るか)
雨だから人は多いとは思ったが、意外にも人は少なく見えた。勿論、基準は怜なので信用は出来ないが…
皆って言う程人はいないけど、真面目ですね。なんか。
あれ、それにしても今日はおかしいな。なんで、図書室で勉強している人の大半は男女で交互に座っている人が多いんだろう。
僕、よくわかんないな。
まあ、正直勉強なんて一人でやれって思いますね。わざわざ図書室に来て女と勉強するとか、何の意味があるんでしょうか。
そうじゃあないと勉強に集中できない!なんていう馬鹿がいたら、ぜひ私、水沢怜のところまで相談に来てください。と言いたいところではあるが仲良く出来なさそうなのでやめておくことにする。
雨の日の図書室には、本棚を眺めるインテリ系男子高校生がいた。
今にも人を殺しそうな目をしているので、減点ですね。
「はあ」
怜は、左肘を机に付き、適当に選んだ本を片手で持った。
しかし、目は窓の外の雨を見ていた。
早く止んでくれれば帰れるのだが、たまにはこういうのもいいのかもしれない。
にしても、最近は頭が痛い。
ここのところ、ずっと雨が降っている気がする。とは言っても、精々連続では二日だが。
でも、案外雨は悪くない。
そんなことを思った。何かを好きになるなんて久しぶりな気がして、なんとなく嬉しくなった。
まあ、本命は花粉がある程度消えるからだけど。雨上がりが地獄になるだけで…
雰囲気台無しだよ
雨の日に、静かに一人で本を片手に窓の外見る男子高校生。
なんかめっちゃ様になりそうだな~涼とか
まあ、俺にはインテリ枠の荷は重いので、大人しく勉強でもしますか。
俺は、本を戻してまた席に着いた。
そこまでは、恐らく良かった。いや、それが原因かもしれない。
「どうした、おひとり様で勉強か?」
席の前には、いかにも図書館とは無縁そうな人物が座っていた。
一旦書くのを止めます。
気が向いたら再開します。




