第4章〜"元"財務長官マグナム〜
第4章〜"元"財務長官マグナム〜
正式な名前は"マグナムフリー"というらしいが彼の持っていた"スキル"は厄介なものだった。
スキルは血の繋がりなどは関係なくキモオタそれぞれが異なるスキルを所持している。だが、マグナムだけは先祖代々同じスキルを子供が受け継いでいた。
その一族の末裔であるマグナムの固有スキルは"変態"。いやらしい意味ではなく、
変態(へんたい、metamorphosis)とは、動物の正常な生育過程において形態を変えることを表す。 昆虫類や甲殻類などの節足動物に典型的なものが見られる。
というもの。マグナムはこれを応用してスキルを使って対象の性別を変えることが出来た。
度々攻めてくるイケメン帝国の兵士をたまに捕まえることがあった。その場合殺さずにマグナムのスキルで性別をかえて「女性」にしていたのだ。(しかも彼好みの可愛い感じに)
中身は男性だがスキルの効果で身体的特徴が丸々「女性」になったイケメン帝国の兵士の末路は悲惨なものであった。だか、マグナムの血筋に代々受け継がれたこの能力のお陰でキモオタ達が全滅することはこの数百年の間無かった。
また、彼は財務長官ということもあり普段から高価な衣服やアクセサリーを身に付けていた。世界から迫害されていたキモオタが何故そんなお金があったかというと、マグナムには「モノの価値」の衰勢を見切る選別眼があった。
キモオタには自分が好きなモノを収集するという特性があったが、マグナムは価値が上がりそうなモノを集め価値が上がりきったところでブローカーを使い販売する所謂「転売」のプロであった。
キモオタの棲家の財政と「次世代を残す」という宿願はマグナムの手腕によって上手く回っていたところが大きい。
だが、そのマグナムは先日の朝9時前にイケメン帝国のアルト宰相がキモオタの棲家に放った偽物のブローカーによって簡単に殺されてしまった。
"変態"のスキル保持者であり財務長官であるマグナムを失ったのはキモオタ達にとってはそのまま「滅亡」を意味していた。女性を攫おうにも彼らは基本"コミュ障"のためそんなことは出来ない。彼らは子孫を残す術を失ったのだ。
イケメン帝国のイチハチ将軍が「放っておいても滅亡する」と発言したのはこの為である。
キモオタは引き篭もりの為個々の戦闘力は高くない。キモオタの棲家でまともな戦闘が行えるのは
・剣撃の達人司法長官「シタン」
・何かしらの"化け物じみた能力"を持つ行政長官の「ルマ」
…そしてイケメン帝国がキモオタの棲家を攻め滅ぼせない最大の原因である防衛長官の「イノリ」
この3名くらいである




