小説投稿サイト、NOVEL DAYSに掲載してみたところ、ランキング六位? 鯛の尾より鰯の頭?
拙作、蜘蛛の意吐。
これをネット小説大賞七に応募して、二次落選しました。
いや、なかなか難しいものですな。
この蜘蛛の意吐、自作の中では最も評価を頂き、感想も六百と頂きました。ありがたいことです。
それで、ものは試しと小説家になろう、以外のサイトにこの拙作を投稿してみようかと。
小説投稿サイトはメジャー、マイナー含めていくつか有り、その中で目についたNOVEL DAYS、というサイトに拙作を投稿してみることに。
五章まで投稿してみて、さてどうかな?
2019・6・16
日間6位、週間10位にランキングイン。
……なんでだ? どういうことだ?
小説家になろう、が小説投稿サイトで日本最大、というのは解りますが。これが鯛の尾より鰯の頭、というものですか? これはこれでNOVEL DAYSに失礼か。
ランキングの集計方法がよく解りませんが、ジャンル分けのランキングは無さそうなので、総合ランキングですね。
投稿した作品が人目について欲しい、となればこういうのもアリですか。
小説投稿サイトごとに特色があり、新しいところでは新機能、新システムなどで特色を出そうとしているようで。
NOVEL DAYSで読んだ作品の中に、これはおもしろいというものがひとつ目につきました。
『天使と悪魔の聖書漫談』
作者、アシェラ、先生
チャットノベルですね。LINEのトーク画面のように、チャット形式で会話を進めるチャットノベルは、海外で若者に人気のある新しいデジタルコンテンツ。チャット小説、チャットストーリー、チャットフィクションといった呼び方も。
このチャットノベルを作りやすくしているのが、NOVEL DAYSの特色、でしょうか。二人の人物の会話劇、トークショー、を表現するにも向いているのではないでしょうか。
漫才、落語を文章化するには、チャットノベルは良いかもしれません。古典落語を外国語に翻訳してチャットノベル化すると、受けるのではないかと思いました。
イラストが描ければチャットノベルのアイコンが自作できる。そしてNOVEL DAYSは小説作品のランキングの他に、小説に出てくるキャラクターのランキングというのもあるので、絵の描ける人には合っているのかも。
で、この『天使と悪魔の聖書漫談』
天使と悪魔が聖書の内容を解りやすく、おもしろおかしく教えてくれる。読みやすく、聖書について詳しくなれる。
ただ、こいつはちょいと聖書原理主義者が煩く言いそうな、大丈夫かコレ? ヤバくない? と心配にも。
随分と挑戦的な一品だ、と感心していたところ、この作品を見てみると。
『聖書ラノベ新人賞2、佳作』
と、書かれています。
聖書ラノベ新人賞? しかも2って、二回目? なにそれ?
なんでもキリスト新聞社が新レーベルを立ち上げて、聖書ラノベを出版しようという。そこで行われたのが、聖書ラノベ新人賞。
史上初、世界初、キリスト教ライトノベル。
その新人賞がNOVEL DAYSで行われていたという。世の中にはいろんな新人賞があるものですね。
小説投稿サイトではLINEノベルが新しく、2019夏からアプリを配信することに。令和小説大賞と新たな文学賞を出す予定。
中国で人気を博しているインターネット文学。中国のインターネット文学市場規模は2016年末で90億元(約1517億円)に達したと。
この中国のサイト運営をモデルにして続こう、というのが今後のデジタルコンテンツの運営サイトの動きではないかと。
中国の小説投稿サイトでは、1000文字あたり0.05元前後、日本円にして0.8円ほどの課金に加え、投げ銭の併用など。
実際に課金ユーザー数は1000万人を超え、中国の小説投稿サイト運営におけるシェアの大部分を握るテンセントは、作家に対し年間で約10億元(約166億円)近い印税を支払っているとのこと。
結果として同国のネット小説家のトップとみなされる唐家三少(Tang Jia San Shao)氏の印税は、ゲームなどのマルチメディア展開の成果もあり18億円を超えるとか。
出版不況の日本から見ると、なんとも夢のあるお話。
また、書けば書くほど利益が出るからと、頑張り過ぎて過労死が出たという話もあり。
これからの小説投稿サイトが果たしてどのように変化していくのか?
利益を無視して万人が使えるこれまでのような小説投稿サイト。
ネームバリューのある人を抱え、有料化するインターネット文学配信サイト。
この二つに二極化していくのではないかと、予想してます。
今後は小説投稿サイトそのものが、SF専門とかコメディ専門とか、前述した聖書ラノベとか、広く網羅するのでは無く専門化していくのもありそうですね。
紙の本からデジタルコンテンツへと。
逸れた話を戻しますと、読み手も書き手も自分に合ったサイトを探す時代になるのかもしれません。