見知らぬ隣国
スァナイム(5月)の名の通り、ラグナとペイルがユラフタスの村を出て廃道のような森の道を歩き出した日は、透き通るほどよく晴れた日だった。
「この道は…ラグナちゃんがいなかったら絶対に迷うな」
ペイルは額に汗を浮かべながら、ひょいひょいと枝や木を超えていくラグナに付いて行っていた。
「いや、ここは道の見極めがなかなか難しいです。私たちの使う道だってもう少しわかりやすいですし、ここはまるで一度ちゃんと整備された道が野に還った感じですね。本当、最後に整備したのいつなんだろうってぐらい」
ひと際大きい倒木を越えながら話すラグナのその言葉に、ペイルは違和感を感じた。
いくら天を衝くようなマレス山を擁する白露山脈を挟むとは言え、イグナスとプラセンは隣国だ。だがペイルの知る限り積極的な交易は無い。過去に何かあったか…?
「はぁ、少し休憩しましょう」
そう言ってラグナは道端の少し大きい石に腰かけた。せめて石の表面ぐらい拭けばとペイルは思ったが、ラグナは全く気にしていないようだ。サルタンの貴族の子どもなんかがみたら卒倒しそうだなと、ペイルは一人笑った。
「どうかしましたか?」
「いや、生まれる環境で様々なんだなと思ってさ」
その言葉にラグナは首を傾げたが、ペイルは何でも無いという風に手を振った。
*
途中で狩りをしつつ簡易天幕で夜を越しつつ、ひたすらに山を歩いて5日目、2人はついに白露山脈を越えてプラセン共和国側の平野を見下ろす場所に立った。
「わぁ…」
その一面に広がる光景を見て、ラグナは思わず息をのんだ。眼下には広大な白い大きな街があったのだ。
街には外郭と町に中にそれぞれ塀のようなものがあり、中心にはこれまた大きな城があった。
「町一つが芸術品みたいですね…」
そう素直な意見を漏らすラグナに、ペイルは生返事で答える事しか出来なかった。何がそう感じさせたのか、自らの直感があの街に近寄ってはいけないと言っていた気がしたからだ。
注意深く観察していると、直感がそう告げた理由が何となく理屈を持って判ってきたような気がした。つまり無駄が無さすぎるのだ。
中心にそびえる城を中心に四方に大通りが整備され、その先の道同士を結ぶ環状道路が町の中にある塀の内側に1本、外側に3本ある。これは地に一から都市を造らねばここまでの都市計画は不可能だ。普通町と言うものは寄り合い所帯のようなもので、無秩序に広がりある意味で人の営みを感じさせるものになる。
それが見えてきたプラセン共和国の都市は、あまりに綺麗すぎるのだ。それがかえってペイルに警戒心を覚えさせた。
「でも…プラセン共和国ってあの白い町しかないのかな」
そのラグナの呟きに、ペイルは慌てて町の外に視線を移した。
「言われてみれば…そうだな。町のようなものも見えなくは無いが、あの白い町に比べるとどうもな」
「まぁとりあえず、あの白い町に行ってみましょうか」
そう言って歩き出したラグナを、思わずペイルは止めた。
「待て」
「?」
「あの町は危険だ、俺の勘だが…とにかくあまりいい雰囲気ではなさそうだ。先遣隊とは言え油断はできない、いいな?」
思わぬ厳しい言葉にラグナは一瞬面くらったが、すぐに表情を引き締めると「はい」と頷いた。
*
国へは行商を装って入国した。最初は入国方法も迷ったが、そこはイグナスの後ろ盾さえあればどうにでもなるというわけだ。
だが入国できる場所はかなり限られていた。国境線には鉄条網があり兵士が巡回しているのは当たり前だが、偶然通りかかった本職の行商の人と一緒でなければ迷うほど、入国手続きを行う国境沿いのクルストと言う町までが遠かったのだ。しかもその町も見下ろした白い町に比べればあまりに小さく目立たないものだった。
「やれやれ、第一関門突破だな。あとは首都のあの白い町へどうやって行くか」
「先ほど行商の方に聞きました、首都ヤンビャンへは鉄道で行くのが唯一の方法らしいですよ」
ペイルがボソッと呟くと、いつの間にか案内してくれた行商と仲良くなったラグナがそう答えた。
「そうか、助かった。ではそれで行こう。何も計画は無いが、ああいう情報を欲しがるのは須らく首都にいるもんだ」
駅で出発を待っていた汽車は、入国手続きを行ったクルストの町のみすぼらしさに比べてあまりに立派なものだった。
「なんかまた、随分と場違いな汽車だな」
その汽車は美しく磨かれ、牽引される6両の客車に至るまでまるで一つの大蛇のように統一された深緑色の塗装が施されていた。車内に足を踏み入れると、これまた豪華なものだった。
「ここ一番安い車両だろ?こんなに豪華な装飾するもんかね普通」
そうペイルは呆れ顔で呟いたが、他の人達は当たり前のように椅子に腰を下ろしている。
ゆっくりと列車が動き出すと、やがて車内の表情ははっきりと二つに分かれだした。山越えの疲れからか隣で寝ているラグナを起こさないように周りを見やれば、行商や旅行者と思しき人たちは窓の外に流れていく風景を見ながら、興奮した面持ちで何やら話している。しかしその一方では、窓掛けを下ろして黙りこくっている人もいる。それだけならイグナスのハーグ鉄道でも見られる光景だが、何よりペイルはその黙っている人たちの尋常ならざる雰囲気と、外の風景に違和感を覚えていた。
鉄道を利用する人は様々だ。最初の頃こそ運賃も高く、列車の乗車券を持っているだけで箔が付くなんて事もあったらしいが、今では誰でも使える貴重な足だ。それだけに様々な人が乗るし、中には事業に失敗したのか家族と別れなければならないのか、そんなような表情で乗る人もいる。
しかしこのヤンビャン行きの列車に乗る人の、黙っている人たちの感情は、一言で言えば「恐怖」であろうとペイルは思った。よくよく見れば俯いたまま握った手を震わせている者もいる。
そして外の風景、これもまた同じような風景がただ広がっていた。そう、文字通り見える家などの建物までが同じなのだ。
よくよく見てみれば、その家々に人が住んでいるような気配はない。普通は物干し竿があったり洗濯物があったりするが、この風景に見える家にはそれすらない。それは恐怖に必死に耐えながら列車に揺られる人と相まって、極めて不気味な光景に見えた。
*
首都ヤンビャンの駅に着くと、思った以上に駅には人が少なかった。乗ってきた列車の他にはもう1本の列車しかおらず、サルタンの中央駅の賑わいに比べるとあまりに寒々しい光景だった。
「人が随分少ないですね、あれだけの街なのでもっと鉄道を利用する人も多いと思ったんですけど…」
「全くだ。さっきも話したが、何せ沿線の街が作り物と来た。この国と意図が読めん」
道中寝ていたラグナにも車内と沿線の異常さを伝えたペイルだが、ラグナも不思議がるだけで特に何か理由について思い当たることは無かったのだ。
「しかし駅も白、外に出ても白か。遠くから見れば綺麗なもんだがいざ入ってみると不気味さすらあるな」
「しかもさっきからちらほら見るあの肖像画、あれは誰なんでしょうか」
その肖像画にはペイルも気付いていた。そして同時に、この国の内政についてもおおよその見当がついていた。
「この国の王様だろうな、共和国だからなんて呼ぶか知らんが…だがこういう国はロクなものじゃない。そのリンゼンって男も、何につられたが知らんがだいぶややこしい国に情報を売ってくれたものだ」
「どういう事ですか?」
ラグナが聞くのも無理はない。つい昨年までユラフタスにとっての外国とはイグナスのみ、他の国は存在は知っていてもあまり詳しい事は知らず、当然こういった国についても何が良くて悪いかなど知らないのだ。
「こういう国はな、ある人が強大な権力を握っていてその人に逆らう人は片っ端から捕まる。昔、軍にいた頃にそんな国に行ったことがあるが、それはもう酷いものだったからな」
「いわゆる独裁というものですか?」
「その通り、だがそれを口に出すなよ?こういう国では善良な市民になる事が大事だ、この国に住む人達の様にな。体制批判をしたが最後、良くて刑務所、悪ければ殺されるな」
そう語ったペイルの言葉にラグナは思わず身震いした。軽い気持ちで来てしまった感もあるが、もしかしたらとんでもない国へ来たのかもしれない…
しかし同時に、そんな国にこそ"盟友"の力を使わせるわけにはいかないとも感じた。その為には、この滞在でどれだけの情報を得られるかが勝負だ。
「とりあえずこれからどうするんですか?」
「本格的に動くのは明日からだ。竜の情報がどうのと言っても、誰がそれを欲していたかを明らかにする必要がある。もっともそのリンゼンの手帳の内容を考えれば、恐らくこの国の高官だろうけどな。だがそれをハッキリさせない事にはどうしようもないからな、俺らはそれが仕事だ」
そう言うとペイルは、駅に置いてあった市内の地図を取り出した。
「なに、何故かは知らんが文字が一緒だ。プラセンの情報は制限されてて辞書も無いのかと心配だったが、これだけでもだいぶ気楽さ」
*
2人は滞在予定の宿に向かっていたが、その途中で何やら騒ぎ声が聞こえてきた。
「……許可の無い集会は禁止だ!速やかに解散せよ!」
「……取り押さえろ!反逆罪だ!」
穏やかではない叫び声が風に乗って聞こえてきた。普通なら近寄らない方が良いのだが、むしろペイルにとっては好都合だった。
じりじりとその声の方に近寄って、建物の影から騒ぎ声の方を見ると、そこには粗末な服を着た一団と数名の軍服を着た人が揉めていた。
「お前らはそうやって、なにもかも言いなりになるのが恥ずかしく無いのか!」
「黙れ非国民め、貴様らこそ偉大なるユールス様の御威光を蔑ろにするなど畜生にも劣るわ!」
そう言いながらも、羽交い締めにされかけている粗末な服を着た人は何やら紙を撒いていた。軍服を着た人が必死に回収しているが、余程大量に撒いているのかそのうち何枚かは隠れて見ていたペイル達の足元にも飛んできた。
「何だこれは…《すべて国民は"平等ではない"という唯一点において平等である》だって?意味がよく分からんな…」
そうしげしげと飛んできた紙を見ていると、一層大きい声が聞こえてきた。
「聞いているかヤンビャンの市民よ!このようなビラに絆されてはいけない、この国は!この街は!偉大なるユールス・カダル様によってのものだと、ゆめゆめ忘れるでないぞ!」
ともすると鈍い音が聞こえ、それっきり騒ぎ声は聞こえなくなった。もう一度その現場を見やれば粗末な服を着た数人は地面に昏倒し、軍服を着た人は不快そうに見下ろしている。恐らく殴るか何かしたのだろう。
すぐに軍服姿の数人は地面に転がる数人を縛り上げ、その上で再び殴りつけて無理やり覚醒させると、立たせて連行していった。そのあまりの手際の良さはペイルでさえ鳥肌が立つ程のものだった。
「しかし、本当に面倒な国に情報を売ったものだ」
投宿した宿でそうポツリと漏らしたペイルに、ラグナは頷く事しか出来なかった。
「つまりあんな事を平然とできる人達の長に、"盟友"の情報を売ったという事ですものね。ある意味モロス皇子よりも危険な気が…」
「全くだ。それにあの軍属らしき人の横暴さにあの言葉、そしてこのビラ。これだけ見ても、この国が決して善政で無いことは明らかだ」
「ですが…私達はあくまで先遣隊、リンゼンさんがどこに情報を売ったのかを突き止めるのが役割です」
ラグナは唇を噛むように、そう言い切った。
「その通り。憤懣遣る方無いのはわかるが、まずは事実関係の証明だ。この国の実情も調べておく必要はあるが、正直知っても気分は良くなさそうだしな」
*
だがそんなペイルの言葉に反して数日の滞在中に分かったのは、気分の良くないこの国の実情ばかりだった。
首都というだけあってなりきの賑わいはあったが、先日の粗末な服を着たような人達はそれっきり見なかった。このヤンビャンに住む人達は皆がそこそこ上物の服を着ており、時折兵士が巡回している事と謎の壁がある事を除けば街の雰囲気はサルタンとあまり変わらない。
聞けばその壁の内側は貴族街なのだという。明確に平民と貴族は住む場所が違うと、国家ぐるみで宣言しているものだ。
しかしそんな異常な状態でありながら、ヤンビャンの人達は口々にこう言う。
「ユールス様は素晴らしい」「ユールス様のお陰でいい暮らしができる」「ヤンビャンに住めない人は不信心者だ」と。
なんでもヤンビャンに住める人は限られており、この国の唯一の政党である労働者党の一定の地位の党員とその家族。または党に多額の寄付をした人、つまりそこそこの金持ちだけという事だ。
ペイルの感じていた疑念はその数日で確信に近いものへと変わっていった。つまりプラセン共和国とは一党独裁の国家であり、隷属する他にこの国でまともな生活は望めないという事だ。ともすれば独裁になりがちな帝政を敷くイグナスが言えた事でもないが、それでもイグナス連邦には構成する人達は民主的に選ばれ、皇帝を補佐する枢密院がある。
ではヤンビャンの外はどうか。一度町の外を取り囲む壁まで行ったところ、外国人はヤンビャンから出られないという。警備の兵士に理由を聞いたところ、外は治安が悪く安全が担保できないとの事だった。
その言葉はつまりヤンビャン行きの列車の中で見た、あの作られたような街の姿を否定する事になるのだが、兵士はそんなことを意にも介していない様子であった。
「もうかれこれ1週間経ちましたけど、流石になかなか証拠になるようなものは見つかりませんね」
その日も調査と称してヤンビャンの街を歩き歩き、投宿している宿に帰ってくるとラグナがそう漏らした。
「全くな。やはりそうそう尻尾は掴ませてくれないか…やはりあの壁の内側、貴族街と呼ばれる地域に入らないと駄目そうだな。とは言えあそこはなぁ」
「魔法の壁がありますものね。」
日常的に魔法が使えるユラフタスであるラグナ、そして少しなら魔法が使えるペイルには壁に魔法が仕込まれており、生半可な事では突破できないことはわかっていた。だが求める情報は、その先にあるのだと2人とも半ば確信めいたものを持っていた。
*
ペイルとラグナの泊まる宿の近くで、それは静かに始まっていた。白い町のさらに内側に住む者らはそれを"反乱"を呼び、宿の近くに集まった100名もの人々はそれを"戦争"と呼んだ。
「行くぞみんな、今こそ不当に捕らえられた同胞達を取り返す時だ」
「おう!」
掛け声と共にその一群は壁の方へと向かっていく。時間にしてアム・グラシム(午前2時)、静まり返った街に足音だけが響いていく。
そして数刻後、突如としてけたたましい破裂音と共にヤンビャンの一角で騒ぎ声が響いた。
「我々の同胞を返せー!」「不当逮捕だー!」
白いヤンビャンの街は闇に溶け込み、電気の行き届かない町にはぽつぽつとガス灯の灯りが見えるのみだ。しかしその貴族街を隔てる壁のある一角だけは、揺らめく松明の火で明るくなっていた。そしてそう叫ぶ100人近い者らは皆が粗末は服を着て痩せており、壁の上からそれらを見下ろす軍人はでっぷりと太っていた。
「黙れ不埒者らが!ここはヤンビャン、偉大なるユールス様の覚えめでたき聖なる都なるぞ!貴様らのような当主様の御恩も忘れた穢れた連中が、土足で踏み入っていい場所ではないぞ!」
見下ろす軍人のその言葉が言い終わると同時に、これまで以上の音が響いた。粗末な服を着た一群が迫撃砲を打ったのだ。
突如として轟いた爆音に一瞬壁を守る兵士はたたらを踏んだが、すぐに大笑いが聞こえてきた。
「ほう、なかなか洒落た武器だな。だがそれで突破される壁ではない事は分かっているだろう。この壁は聖なる力によって…」
太った兵士の演説の途中にも、その一群は次々と迫撃砲を放っていく。
「ええい、我々の事をろくな証拠も無しに疑う穢れた不埒者め!諦めないようなら教えてやる、この度我らが当主ユールス様は、幻とされる生き物の力を解明する事に成功したそうだ。これさえあれば、貴様らなど…」
その舌戦にも似た攻防戦を、影から見ている2人がいた。ペイルとラグナだ。
「驚いたな、向こうから吐いてくれると思わなかった」
「"幻とされる生き物の力"って言いましたねあの兵士。それがこの国の王様の所にあると…」
「そうなるとますます、あの壁の内側に入る必要があるな。しかしあれだけ迫撃砲を打ちこんでビクともしないとなると、どのみち正攻法では無理か…」
そう話し合っていると、壁の兵士の方に動きがあった。何やら変わった形の大砲のようなものを持ち出したのだ。
「反乱者共め。これまでは貧相な火器しか持ってなかった貴様らに免じて、こちらも相応の武器で追い返していたが、そのようなものを持ち出すなら死んでも仕方なかろうなぁ?」
そう言うと「弾を込め」の号令と共に、兵士の動きが慌ただしくなった。粗末な服を着た人達もその武器に見覚えは無いらしく、悠然と構えている。
夜の街に、大砲の音が轟いた。そしてそれに真っ先に反応したのはラグナだった。
「え…?あの魔法は!」
その言葉と同時にラグナは身を潜めていた建物の陰から飛び出し、粗末な服を着た人々の前まで猛然と走った。
「お、おい!嬢ちゃん、危ないぞ!」
咄嗟の叫びにも関わらずラグナは粗末な服を着た人達の前に立つと、持てる限りの最大の力で防御魔法を展開した。
ペイルや粗末な服を着た人達は知る由も無かったが、その大砲には竜が使う、物理攻撃の威力を強める魔法が組み込まれていた。本来はその竜でさえ意識的に発動させるものであり竜同士の諍いの際に用いられる魔法なのだが、何故かその魔法の流れが放たれた砲弾に見えた為に慌てて飛び出したのだ。
魔法自体はコルナーのみに伝えられる技術の中にあり、ラグナも使える。だが勿論、その魔法は生身の人間に向けて良いものではない。それを知って使っているなら、紛れもなくあの兵士は、この人達を殺す気だと言うことだ。
そしてラグナは、使えるという事は躱し方も知っている。通常のそれと微妙に構築方法を変えた防御魔法は、飛んできた砲弾に組み込まれた魔法の威力とその砲弾そのものの威力を減殺した。結果砲弾は狙いを大きく外れ、近くの建物に命中した。
「おい…何だよあの砲弾…」
「普通の大砲一発であんな威力あるか…?」
規格外の魔法が組み込まれているのだから当たり前だと思いながらも、ラグナは声を上げた。
「早く!砂塵が消えないうちに早く安全な所へ!」
ラグナの声に動揺しつつも、粗末な服を着た一群はすぐに退避し始めた。それを見るや、ラグナとペイルも何事も無かったかのように自らの宿へと急ぐ。
後ろから兵士達の騒ぎ声が聞こえてきたが、振り返る余裕も無かった。
どうでもいい話なんですけど、ビラって正真正銘の日本語みたいですね
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