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第98話 地理・・・


 ドル・ドレイクを尋問している。


 アレッタさんを尋問を始める時には夕方くらいからだったが、ドル・ドレイクに変わってからすでに真夜中にまで時間が過ぎている。


 ドル・ドレイクは良くしゃべるやつだ。


 よほど死にたくはないのだろう。


 ガゼルと言う商人もそうだったが、死にたくないと人間思ったらどんなことでも話してしまうのだな。


 この人イカロス魔導法国の軍に所属している諜報員だろう。


 私からこう言ってはいけないが、完全に諜報員失格だろうが、いかに凶悪なモンスターの前で尋問受けているのでもさすがに話しすぎだろう。


 問題はこいつの言っていること本当かどうかなのだが、いまのところ嘘を言っている気配はない。


 勘違いとか間違えはあるかも知れないが、ほぼ説得力のある内容で再確認しなくても、あくまで私が聞いている範囲でだが間違ったことは言っていないと思う。


 まぁ、私の知識が知らない事とは照らし合わせることが出来ないのでわからないのだが、前世での知識と擦り合わせても納得できる内容とかあるので嘘は言っていないと思う。


 それどころか、このアストリア大陸の地図を見たいと言ったら荷物に持っているので提供すると言ってきたんだよ。


 ギンジさんに頼んで取り上げた荷物の中を確認したら、ほんとにアストリア大陸の地図が出てきたのだ。


 おいおい、これってこの世界では超重要な軍事機密なのではないか、いくら助かりたいからってこれを敵方に渡すってかなりの問題ではないのかな。


 私はまったく地図の内容わからなかったので、ギンジの弟のカイロさんがいたので見てもらった。


 駁猫族にある地図より正確に記してあり、間違いなく本物の地図だそうだ。


 私はすぐにカイロさんに模写するように言って書き写してもらっている。


 私用に2枚ほど用意欲しいと近くで書いてもらっている最中だ。


 今はアストリア大陸の全容を話している。


 アストリア大陸はどうやら地球で似ている国を示すとイギリスの地形にかなり似ている感じがする。


90度右に傾けた感じの形をした大陸のようだ。


 もっとも日本での地図の見方での話だが、海外の人が見ると自分の中心にあり上下とか逆さまの時とかあった気がする。


 三角定規の形に似ているかな、60度と30度の定規だな。


 90度の部分が左下に位置し60度の部分が左上に位置する三角形かな。


 おおざっぱにいうとそんな感じだ。


 西方面が広い地域になっていてイギリスの首都ロンドンがある場所付近が奈落のダンジョンの位置に該当するな。


 北側に森林地帯があるのだが範囲は狭く、どちらかというとそれにつならって東側に壮大な森林地帯が広がっているらしい。


 北側に少しだけ入る森林地帯の一角に猫族と犬族の獣人が住んでいる区域がありその抜けた場所に人間界のネイビス大公連合国があるそうだ。


 北西の地域が人間界のネイビス大公連合国があるらしいね。


 奈落のダンジョンから見ると北西が人間界のネイビス連合国そして東方面に大森林の樹海が広がっているみたいだ。


 私が思っていた大森林は、人間界と獣人界の境目の一部の端の方で、そんなに広い区域ではなかったみたいだ。


 今いる獣人達がその地域に住んでいるらしいな。


 人間界との境の大森林でも、かなり広いと思っていたが、東方面は途方もなく森林地帯が続いているみたいで、その中にはエルフやドワーフの国が存在すると言われているがこの地図には載っていない。


 どうやらあるらしいのはわかっているが確認ができていないみたいだ。


 300年前、全大陸を支配をしようとして人間達は大森林内を進行し、広がりを見せていたが、守護者のドラゴンの来襲で今では西北方面の区域と、ところどころに小さな町くらいな単位で人間が住んでいるらしいな。


 アストリア大陸では、西北が人間のいる管轄の区域と判断していいだろう。


 西北の中心地帯の真ん中にレイドス大公国と言う国が海岸線にまで広がって有り、それを取り囲むように半円形状態で他の伯爵が治める地域の国が8国ほどあるらしい。


 イカロス魔導法国は、奈落のダンジョンからかなり離れた北東の大森林と岩山でできたダライアス山脈に隣接する場所にあるようだ。


 奈落のダンジョンからは250キロほど離れていると聞いた。


 250キロというのは東京から浜松くらいなところかな。


 それって結構遠くない。


 地球の大陸の大きさから比べてみると、アストリア大陸は大陸としては小さいかな。


 そう考えると大陸としては小さくて、どちらかという島国といってもいいくらいだ。


 この世界の全容がわからないので何とも言えないが、アストリア大陸を話すようなことを言うとき、守護者のドラゴンはこの星では大きい大陸のような言い回しをしていた。


 この星が小さいか、それとも海の領域が途方もなく大きく広がってどちらかだな。


 地球よりは、割と小さな星のように思える。


 この星の全容を見てみたいな。


 奈落のダンジョンから北の一部の地域が今いる獣人界の大森林の左端のところか、ここら辺が猫族と犬族が多く住む地域でその上には人間界のカンザスと言う国があるみたいだな。


 この国はカンザス伯爵という年輩の貴族の女性が統治している国で、農業に力をいれ栄えているみたいだな。


 ネイビス大公連合国の食糧庫と言ってもいいと言う話だった。


 獣人達も人間界との交流があって、カンザスの国と駁猫族は交流があるらしい。


 ギンジ達のような強い獣人達が仕切っているらしく、此処から他の猫族とかに物資が流れているみたいだ。


 人間達と獣人は仲が悪いのかと思っていたがそうでもないのね。


 ここら辺の区域は奈落のダンジョンが近くにあり、恐れられているが割と平和な区域のほうに入るらしい。


 奈落のダンジョンは昔から恐れられていて、神の怒りがかわないようにかかわってはいけないと言う風習もこの地域にはあるみたいだ。


 奈落にいる神様は天啓を告げたり、姿を現したりはしないが、特に何もしないのでかかわらないのが一番と、ここの住人達は考えているみたいだ。


 下手に関わって神の怒りをかう事を恐れているらしい。


 奈落のダンジョンに調査団を派遣する時に一番反対した国で、調査団を送ってからはどんな災いがあるのか領主は気にしていて、見た目より老け込んでしまったと言う噂も聞かれたそうだ。


 カンザス・メイファン上級伯爵と言う女性の貴族が領主が務めていて、穏やかな温和な人物だそうだ。


 駁猫族のギンジも何度かあった事があり交流がなされているという。


 私もそれでは会ってみないなと言ったら止められてしまった。


 どうしてだろう見た目は凶悪なモンスターだけど温和なほうだと思うよ。


 私の姿を普通の人は見ただけでびっくりして、ショック死して死んでしまう可能性もあるのだけど、まさか事前に会うと約束していれば、見ただけではさすがに死んでしまうほど驚くことはないだろう。


 突然、私の姿を見た場合は保証をできないがね。


 そんなに凶悪には見えないと思うんだけどな。


でも駁猫族の人達も私の事恐れているみたいだけど、見た目じゃなくて力を見せたからだよね。


 狐の獣人達は最初は恐がっていたけど、神の使いとか言ったら逆に敬うようになったからね。


 結構、話の分かるモンスターだから怖くはないのにね。


・・・


 イカロス魔導法国とネイビス大公国連合についての内情もだいぶ話が聞けたな。


 前魔王の襲来でイカロス国は疲弊していたらしいな。


 ネイビス大公国連合の支援があってだいぶ国の内情が良くなってきたらしいところだったみたいだ。


 それが孫の死を死んだことを知ったことによりイカロス伯爵は荒れてしまったらしい。


 せっかく復興をはたしてきたのに領主の政策で台無しにするとは、国民もかわいそうなもんだな。


 貴族が支配する国って言うのはどこも同じようなのかな?


 なんか哀れに思うよ。


 ・・・


 先に奈落のダンジョンにたいして仕掛けたのは、ネイビス大公国連合軍が送った調査団だから、私がイカロス伯爵の孫を殺したのは確かだが、それって私のせいになるのかな?


 そう考えるといたたまれるけど、先に仕掛けてきたのは奴らだしこちらは正当防衛だったんだからね。


 裏でイカロス魔導法国の国民が困っていたとは、まったく知りもしなかったよ。


 ちょっとした出来事の裏にはこういうまったく知らない事案がおきているなんて考えもつかないね。


 こればかりは仕方がない事だと思うよ。


 ・・・


 だいたい聞きたいことは聞けたので、今は私が尋問している内容よりもドン・ドレイクなる人物が勝手にしゃべっている状態になってしまった。


 一通り尋問終わったはずなのだがまだこいつしゃべっているよ。


 今は輝翼神の事を少しだけ聞いたのだが、その話したら聞いたら愚痴というか神の悪口も言いだしてしまったよ。


 お酒なんか飲んでいないのにね。


 この人あまりの恐怖と尋問したせいもあり、頭がいかれてしまったのではないかと思ってしまったよ。


 自分たちで崇拝している神様の悪口を言いはじめるんなんてね、どうかしているだろう。


 それもモンスターの私に愚痴を言うんだよ。


 なんと罰当たりな、とか言うかそんな神様本当はいないんだけどね。


 輝翼神というのは、異空間からかなりの昔に現れた異世界人だ。


 この星を狙う侵略者だ。


 人間達は誰も知らないみたいだね。


 翼人達は人間を使い、臭獣人達は獣人を使って代理戦争のようなことさせているみたいだから、なんて迷惑な連中だろう。


 両方とも滅んでしまえばこの星の原住民は安定した生活が送れるのにね。


 まだ不明な異世界人がこの星にいるみたいだけど表には出てきていないみたいだね。


 まったくその二つの勢力だけでも問題なのに新たな脅威が出てきてしまったらどうなってしまうんだよ。


 早めに今回の件も片付けてダンジョン引きこもりたいところだよ。


 ・・・


 でもドルが言う悪口の中には翼人質の事、確信をつく内容がちらほら聞かれるんだよね。


 特に神のお告げにより技術的革新がかなり遅れてしまっているとかそんな話ばかりするんだよ。


 魔法と科学を組み合わせた技術推進は禁止されているとか、我が国で魔王の進行を防いでいた秘蔵のゴーレムを魔王が討伐された後ののは脅威はなくなったので廃棄せよとか天啓があったり、私生活や農業政策でやく立つちょっとしたものでも禁止されるとかかなり偏った天啓をなされるそうだ。


 人間に技術革新をさせないように仕向けているとまで言う人達も出てくるが、そんなこと言う人達は国で反逆者として粛清されることまでおきているという。


 おかしな事がおこっているみたいだ、だが神には逆らえないし天啓という人間を導き示す啓示もある。


 勇者アレスが魔王を倒したことによって、輝翼神に信仰はさらに上がってしまったらしい。


 なにせ神から神剣を受け取り、魔王を倒した時に神の意向を伝えたらしいからね。


 輝翼神が人間界に多大な影響を行使できることになってしまったのだろう。


 その為、隠れて研究するしかないみたいで、少しづつ生活が良くなるため自分たちで研究したモノをだして、市民にアイテムなど使わせているみたいだね。


 魔法が発達している国なのに、魔法イテムとかが神の意向により利用できないとはおかしなことだね。


 それってかなりの重要案件を私に話しているのではないかと思うよ。


 輝翼神に不満を持っている人たちが多いというのは事実みたいだね。


 でも神の言う事だから逆らえないというのがなんとも悲しい事かな。


・・・


 翼人達が技術革新をさせないのは合っていると思うな。


 翼人達は天界と呼んでいるのは、この星で言う成層圏の事だろう。


 守護者のドラゴンがそんな話を言っていたからな。


 翼人達は成層圏内でしか生きられないらしいな、どういうことかわからないけどそういう生物? らしい。


 地上にもある程度の時間はいられるが、長くいると汚染されて黒い翼になってしまうらしいな。


 黒い翼になる事で黒翼人と呼ばれるらしいが、その汚染というのがどういう状態なのか私にはわからないんだよね。


 なんかの病気状態なのかな? 


 それとも見た目だけ翼が黒くなるのかな?


 翼が黒くなるだけで、案外人種差別とかあったりして。


 黒翼人の状態で地上で行動できるみたいだから、何か問題があるのかな。


 翼人に何らかの事情があるらしいけどわからないし、そのせいで他の種族とかが迷惑をこうむるのはごめんこうむりたいね。


 翼人は他の世界をいろいろ渡ってきているみたいだけどそんな事気にしないのだろうか。


 あきらかによそもんだよね。


 力はあるみたいだからそんなこと関係なくいられるのかな。


 文化の違いと成体の構造の違いもあるから、そのこと考えると難しいよね。


 ・・・


 人間界で技術が進めば飛行機とか開発されてもおかしくはないだろう。


 それにこの世界は魔法がある、魔法と組み合わせればもっとより技術の高いものが作れるだろうな。


 自分たちの領域の成層圏内に人間が入ってくるのはたまったもんではないよな。


 おそらく人間達を支配して、神という名のもとに天啓という形で技術進歩を妨げているのかもしれないな。


 かなり問題があることを人間達にしているよね。


 その連中達と今度は争いわなくてはいけねくなるとはね。


 まったく厄介な事になったよ。


 翼人達を相手にするのは確か、シュマちゃんの達のタコの一族ではなかったのかな。


 魔人とか出てくればシュマちゃんにまかせればいいのではないかな。


 そうか、私はやはり諜報活動していたほうがたぶんいいよね。


 なにも争いごとに参加することはない。


 ・・・


 ドン・ドレイクからはいい話が聞けた。


 尋問は此処までにしておこう。


 約束どうり朝になったら解放しよう。


 それともし可能だったらドルとアレッタさんを私の諜報員として買収できないかな。


 これだけ話してしまったらさすがに国に帰るのはまずいだろう。


 帰ったとしても適当な話を報告するしかないしね。


 争いごとを避ける為私は来ているのでなるべくことを穏便に済ませたいから情報は必要だ。


 どの世界でも情報戦は必需だろう。


 お金はガゼルが持っていたので、たんまりあるからそのお金で買収できるか試してみようかな。


 情報はカンザスとの付き合いのある駁猫族達に耳にいれて私に伝えればいいだろう。


 さてと尋問を終わりにして、今日はここまでにして休むことにするとしよう。


 さすがに今日は臭獣人も倒し終えたのだ。


 尋問も合ってか疲れてしまったよ・・・

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