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第56話 最高戦力……


 半身のスライムを倒した。

 これでだいぶ楽になった。


 あとは本体のスライムを倒せば終了だ。

 だが、魔法無効化魔法デスペルを使っている。

 私の魔法攻撃は封じられている。


 これ以上は分裂する可能性は低い。

 そうなると直接肉弾戦を仕掛けるしかないか。


 現状でオリジナルスキルと神剣を使えば倒せると思う。

 それでは、やってみようか。


 索敵をしスライムの動向を探ってみる。

 いる場所は把握できた。


 透視化能力ルビーアイを使用するが見えることができない。


 いまだに魔法無効化魔法デスペル状態と言うことか、半身が殺られた事をわかっていないみたいだ。

 どう行動するかが不明だな。


 私の気配が察知できずに、西側のエリアに向かうとしたら母親ローパーが危険に晒される。

 早急に始末をつけたい。


 仕掛ける前にMPマジックポイントを回復しておこう。

 魔法力を思った以上に使ってしまった。


 鍛えてMPマジックポイントは大幅に上がっていると思っていたがまだまだだな。


 私は石片を拾い集め食べてしまう。


 …… …… ……


 うーん、そういえばスライムっておいしいんだ。

 食べてみたいかな。


 今回はそんな悠長なことは、言ってられないか。


 とりあえず倒すことだけに専念しよう。

 いつも余裕を見て、あとからバカを見るから油断は禁物だ。


 さてと、MPマジックポイントは回復した。

 それでは現在の最高戦力状態で挑むとしようか。


 神剣を強く握り魔法を付加する。


 狂戦士化バーサーク状態発動、雷神の怒り(ライジン)で雷をまとう。


 防御系魔法を重ねがけをする。

 

 物理防御盾魔法エナジーシールド魔法防御盾魔法マジックシールド上位物理防御盾魔法エナジーバリア上位魔法防御盾魔法マジックバリア、最上位物理魔法防御盾魔法デバインバリア


 最近になって効果が重複するのがわかった。

 5つの防御魔法を戦う前に使用するのを心がけよう。

 自動的に発動させるくらいにはなりたい。


 硬質化ハードチェンジこのスキルも使っておかないといけない。


 …… …… ……


 オリジナルスキル、機械的生物兵器サイバーメタルハウンドを使用する。


 「機械的生物兵器サイバーメタルハウンド

 私の体は金属の鎧につつまれ、体内から機械化した装いに変貌する。


 大きい8本の触手には先端が6枚の刃に変わる。

 アニメなどで見られる、近未来の戦争時に使用される殺戮兵器の装いに変わる。


 この前はダメージを負った状態での変化だったが、今回は万全の状態だ。

 精神もなかばきれていたし、今日はいたって問題はない。


 この状態でどこまでやれるか試したかった。 

 ちょうどいい相手だ。


 それに神剣を使用し魔法付加で能力も向上している。

 さらに神剣効果で自分自身は魔法無効化デスペルの領域にはいってもバフが剥がされることはない。


 もともとこの状態ではバフがはがされないようにイメージしてスキルを構築している。


 さすがに最初から15メートルの巨大スライム相手では、この状態でも躊躇ちゅうちょしてしまい使用はしなかった。

 半分の大きさだったらさすがにいけるだろう。


 はじめるとするか、透明化能力インビジブルを使い気配を消しながら巨大スライムへ向かう。


 …… …… ……


 スライムがいた。

 私が近くにいるのに気づかれた形跡はない。

 仕掛けるとしよう。


 機械化した触手で神剣を握り、神剣でスライムの青い大きな魔核を切りさく。

 

 「シュン」

 スライムの大きな青い魔核は、あっさり切り裂かれる。


 巨大スライムの魔法無効化魔法デスペル内に入ってもスキルを維持したままで解除はされていない。

 他のバフもはがされていない。


 神剣さまさまだ。


 遠距離魔法は使えないけれど、肉弾戦で戦えるのには最適だ。


 残りの6つある魔核を壊すべく、機械化に変貌した刃の付いた8本の大きい触手でスライムをめった裂きにする。


 「ザキン、ザキン、グチャ、ザキン、グチャ、グチャ、ザキン グチャ、グチャ、グチャ、グチャ、ザキン、グチャ」

 6メートルはあったスライムは、一瞬にしてバラバラに切り刻まれる。


 6つあった魔核も粉々に砕け散った。

 巨大スライムがはっていた魔法無効化魔法デスペル効果が消える。


 スライムはただのつぶれた肉塊状態になった。


 とどめだ、上位範囲雷撃魔法ライトニングブレイクの魔法を唱え肉塊状態なったスライムに追い打ちをかける。


 「ボシュンーン」

 電磁砲のような雷撃砲が放たれる。


 機械的生物兵器サイバーメタルハウンドの状態で魔法を放ったら威力も段違いにあがっていた。

 

 スライムは原型もなく焼け焦げた炭になってしまった。


 ふぅ、これで終了だ。

 スライムは完全に消滅した。


 私は、機械的生物兵器サイバーメタルハウンドのスキルを解く。


 これで終わったな、それでは戻るとしよう。

 母親ローパーたちの安否も確認しないといけない。


 索敵と透視能力ルビーアイを使い確認する。

 どうやら問題なく寝床部屋に戻る途中らしい。

 これで一安心だ。


 …… …… ……


 うむ、ちょっとおなかが空いてしまった。

 昨日、凍り漬けにしたヒュドラのことろへ行ってみるか、残っていればいいのだけど。


 むかう途中に、モンスターの反応があったけど、逃げていってしまった。

 上の階層のモンスターは誰からわず襲ってくるぞ。

 この階層のモンスターは頭が良いせいか逃げてしまう。


 巨大ヒュドラと巨大スライムのせいで警戒して知恵をつけたんだろうな。

 巨大なモンスターに立ちむかおうなんて思わないだろう。


 立ちむかっていったモンスターは食われてしまったのがほとんどだろうな。


 北東のエリアにまったくモンスターの反応がなかったから。

 4分の1のエリアにモンスターがいないってのはあきらかにおかしいだろう。


 上の階層と違って、雰囲気が違っていたのはやつらのせいだったのか。


 ダンジョンからモンスターがリポップするはずなのに北東のエリアにいないとは、2匹のモンスターで食い荒らしていたんだな。


 これで、ダンジョンは少しは平常にもどるのか。


 …… …… ……


 倒したヒュドラのところへついた。

 凍った状態で荒らされていない。

 ヒュドラを食べてから戻るとしよう。


 …… …… ……

 

 ふぅ、おなかがいっぱいになったか。

 さすがに大きいから、まだ結構な量が残っている。


 もう一度、凍結魔法アイスゲイルをかけて凍らせておく。


 それでは戻るとしようか。


 …… …… ……


 寝床部屋へ戻ってきたら母親ローパーが石片を用意して待っていてくれた。

 なんだか嬉しそうな感じをしている。


 今まであの巨大ヒュドラと巨大スライムに悩まされていたんだろう。


 さてと、石片を食べて休むとしよう。


 …… …… ……


 巨大スライムを倒してからこの階層は平穏を取り戻してきた。


 北東のエリアにもちらほらモンスターの反応があらわれている。

 ダンジョンからリポップして増え始めたのだろう。


 …… …… ……


 母親ローパーが育てている子供たちも成長してきた。


 私は危険そうなモンスターを狩って、遠くから透視能力ルビーアイで見守っている状態だ。


 もしかして本来は、雄のローパーはこんな感じで見守りながら行動していたのかもしれない。

 つがいで一緒に住むことがなく、近くで行動する可能性が見える。


 危険を察知して、敵に向かっていくのだろう。

 雄のローパーはそれで殺されてしんでしまった。

 ローパーに美談な憶測をしてみる。


 …… …… ……


 子供たち3匹も大きさが1メートルはこえてきた。

 性別は、雄が1匹、雌が2匹だった。


 もうそろそろしたら、このフロアを移動をしようと思う。


 …… …… ……


 子供たちの大きさも1.5メートルくらい大きくなった。


 うん、決めた。

 順調に狩りもできるみたいだから、明日この階層から移動することにしよう。

 彼女と別れた時も、同じくらい育った時だったから。


 今日は狩りをある程度やって、非常食用の倉庫の中身を入れ替えておこう。

 結局、ヒュドラの首の切った肉は倉庫から出さずに、一度も食べた様子がない。


 私は狩りをしたモンスターを持ち帰り、非常食用の倉庫の中身を入れかえた。


 中に入っていたヒュドラの肉を母親ローパーと子供たちに分け与え、私もいっしょに食べてしまう。


 母親ローパーは私の意図をわかったようで、寂しそうに食べている。

 石片を食べ休んでしまう。


 …… …… ……


 起きはじめたら、母親ローパーが大量に石片を持ってきてくれた。

 やはり私がここから出て行くのがわかっていたみたいだ。


 私は遠慮なくガッガツと食べる。

 食べ終わり、奇声を出す。


 「いってきます、母さん」

 母親ローパーも奇声を出す。


 「いってらっしゃい」

 私はそれだけ聞いて部屋から出る。


 なぁに、下の階層を調べ終わったらまたここへ来る。

 それまでのしばしの別れかな。


 私は下に降りる階段の壁前に数字を刻む。


 それでは、下の階層に降りるとしましょうか、ここから先は私の知らない未知の領域だ。


 気おつけて行かないとな……


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