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第37話 一夜の過ち……


 いつもどおり起きてから、石片を食べはじめ狩りに出かける日課がはじまる。


 あれからかなりの時間が経過した。

 冒険者がこの階層へ来ることはなかった。


 撤退したのか? 冒険者があれだけの人数で来たのかは不明だが、今のところは確認できないのだ。


 あれから索敵の精度があがって、相棒の彼女が認識できるほどになった。


 魔法の強化もしたいのだが、先に肉体を作ろうと思ってマジで走り込みをはじめたのである。

 モンスターが走りこみをおこなうとは異常だろう。


 走り込みをすると、全体が激しく揺れ動くので、全体的に細胞がひきしまった感じがする。

 ダイエットではないんだけどな。


 まさか自分でも走り込みをするとは思わなかったが、おかげで前よりはあきらかに俊敏になってきている。

 ポケ〇ンもそうだが、モンスターも訓練はした方がいいようだ。


 …… …… ……


 最近、相棒の彼女が狩りが終わってからべったり寄り添ってくるので困っている。


 冒険者の一件からより親密になり、私の言うことを聞いてくれるようになったのだが……


 まぁ、たいしたことは頼んでないけど、他の部屋から崩れた柱とか壁とか結構重い物でも運んでくれるんだ。


 私たちの生活必需品で、食用と防衛に関係するため、隠れみのにする用途で必要なのだ。

 それでも手伝ってくれるようになっただけでもありがたいと思う。


 …… …… ……


 狩りが終わってから、いつもどおりに石片を食べて休みだした時に異常事態が起きたのだ。


 定位置で休んでいると隣にいる相棒の彼女の様子がおかしいのだ。


 今日に限ってべったり寄り添ってくる。

 それどころか全身から触手を出して私を触ってくるのだ。


 あきらかにおかしい、やばい予感がする。

 でも、私はいつもどおりで、なにも変化がないんだよ。


 くすぐったい、やけに彼女は触手を使い私のからだ全体を触ってくるのだ。

 と思っていたら、私の体に急な変化が起こった。


 私の意志で体から触手を出した覚えはないけど、数本の細い触手が出ているのではないか。

 いつも体から出している触手と変わらないのだが、私の意志では動かすことができない。


 そう思っていたら、相棒の彼女の触手と絡み合ってしまい、私の触手が伸びて彼女の触手と一緒に、彼女の体の中へ入ってしまったではないか。


 彼女の体に入った私の触手は、途中で千切れてしまい、彼女の中に取りこまれてしまったようだ。


 ああぁーー、これは絶対やばい。

 やってはいけない事をやってしまったような気がする。


 たぶんいけないことをしてしまった。


 理由はわからない、なぜか後悔だけが残る感覚がある。


 これって絶対に…… …… ……


 あぁー、やはりやってしまったのね。


 …… …… ……


 相棒の彼女は触手をしまって私に寄り添って休んでしまった。


 私はたぶん一夜の過ちを、おかしてしまったらしい。


 …… …… ……


 結果は後日にわかると思う……

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