第145話 道すじ・・・
「それはその、本人の意向もあるし、無理かも知れませんね。
地上の管理調整はしますが、基本的に人間にかかわらないと言う趣旨らしいですから。
と言うか私から見ればただ引きこもっているようにみえるだけですが、人と会うのがもしかして苦手かも知れなせんね。
見た感じ、なんか引きこもり特有の感じがするんですよ」
・・・
ひ、引きこもりですって・・・
確かに私は引きこもっているかもしれないけどそれは言ってはいけない言葉ですよぉー。
私達のサイバー世界では引きこもりと言う言葉はタブーな言葉なのですから。
確かに、何千年単位で引きこもっている人もいますよ。
それはたくさんいますとも。
私だってちょっとだけ、そうだったのですから。
でもいろいろ興味深い事が多すぎて調べるのに時間が途方もなくかかるのですよ。
それも調べている最中に新たな情報が次々と入ってきて、それが永遠と続き終わらなくなってしまうのですからね。
実際に空間使って検証をしてみたりしなくてはならないし、突然惑星が消えてしまいデータ引き出せなくなってしまうこともありますからね。
バックアップ取ってある別の惑星からデータなど提供してもらうにはコストもかかるのでそうなると時間もコストもかかってなかなか研究ができないのすよ。
当初の目的とかけ離れた事になっていることなんてざらにあることなんですよね。
それだけ時間と能力とコストがかかるので、自然に引きこもってしまうことは仕方がない事なのですよね。
それだけ勤勉だと思ってもらいたいわ。
この星に置いていって貰ったのも、半ばそうだったから。
この星の事を詳しく研究しみたかっただけだったのですから、異世界人が多く来訪する星の、原因がなにか研究したかったのですからね。
まだ研究途中ですからね。
それは良いとしましょう。
私の姿がどんな姿をしているかわからないと言っていましたが、それもよりによってどこにでもいそうな平凡な女性の人間の姿をしているってのは心外ですよね。
今の姿がオリジナルに限りなく近い存在ですよ。
せっかくありのままの姿で来たと言うのに、これについては本当に納得いきません。
この身体はバイオロイドのサイボーグです。
でもオリジナルとほぼ同じ体系をしています。
特に盛ってきれいに成形しているとかは一斉していないですからね。
胸だけは少し盛っているのは否定しませんけど、それくらいは誰だって当たり前のことにやっていることなので別に問題があることではないでしょう。
体系だけはエネルギーの効率で変わるのは当たり前の事ですからね。
私の事を信頼していないとはひどいですね。
これは帰ってから私達の世界の規律を教えないといけませんね。
確かにらいとさんが生きていた時代とはかなり変わっていると思います。
ですが同じ人間ですよ、考え方だって同じような感覚でいたと私は感じました。
これはショックですね。
帰ってから認識を私達と合うようにしませんといけませんね。
過去の魂を持っているのはわかります。
多少はズレはしょうじるでしょうね。
これは最新の教育が必要ですね。
たぶん私達が知っている新しい考え方があるのを知らないだけですからね。
帰ってからいろいろやることが出来ましたみたいですね。
覚悟しておきなさいよ、らいとさん。
・・・
「そうなのですか、残念に思います」
「女性だとわかり、力があるものを見てみたいと思ってしまいました。
いろいろお話を聞きたがったのですがどうやらかなわないようですね」
「あとでお話しできるか聞いてみますよ。
話くらいだったらしてくれるのではないかな」
「そうなのですか。
それでは是非お願いします」
「あっ、確定で約束はできないので、本人次第なので、でも気が難しい人だと思うので期待はしないで下さい」
「そうですか」
・・・
・・・
・・・
しばらく他愛のない話が続いた。
「お話はこれくらいにいたしましょう。
安心出来ましたわ。
今までの話であなたは嘘を言っていることは一度も見受けられませんでした。
私では理解できないような話と隠している話は多く見受けられましたが概ね納得できる言いまわしでしたので。
私達、人間とはあなた方は、敵対するとは到底考えられません。
その点については信頼して良いと判断しました。
あなたの事を試すような事をしてしまい申し訳なく思います。
ネイビス大公には私からうまくお取次ぎをしますのでご安心なさって下さい。
交渉の段取りを進めたいと思います。
・・・
奈落のダンジョンに冒険者を派遣させ、あなた方に迷惑をかけたことは申し訳なく思います。
ネイビス大公の代わりに私が謝らせて戴きたいと思います」
そう言って私に対し深々と頭を下げた。
「フリューゲル・ローレリア上級伯爵様、頭をあげてください。
奈落のダンジョンでの出来事は許したいと思います」
「・・・
そうですか、有難うございます」
「人間の際も難しい事は、許し許されると言うことらしいですから。
私も人間界に多大な被害を出しました。
その事を許していただきませんかね」
「・・・
許し合いましょう。
それで解決できるならば最善なことだと判断できます」
「そうですか有難うございます」
「今日は短い時間ですが、有意義な時間を過ごせました。
ネイビス大公には良い返事が出来ると思います。
夜分失礼しました。
私達はこれでお暇したいと思います。
またお会いしましょう」
そう言って護衛役を連れ、フリューゲル・ローレリア上級伯爵は帰っていった。
・・・
あっさりしている人だな。
あれ、これってもしかして目的達成しているのではないのかな。
意味深い話はしていなかったのだけど、解決したんではないかな。
貴族が治める世界だからその貴族の頭が決めた事には絶対逆らえない世界みたいだからね。
これで話はついたんじゃないかな?
ある意味悲しい世界だね。
貴族が決めたのだから平民が従うのは当然とはね。
どんなに嫌な事でも従わざないとわね。
これでなんとかおさまってくれればいいな。
でも被害数がかなり違うんだよね。
私の方があきらかにやりすぎているよな。
でも、これ以上人間界に被害の広がりが見せるよりはいいのかな。
私が本気で暴れまわったらとんでもない事になるからね。
人間達の方があきらかに私の事を恐れているから、奈落のダンジョンへ帰って貰いたいのかも知れないな。
貴族の面子らしいものがあるみたいだから、この辺りが妥当な判断かも知れないな。
魔物と交渉が出来た、おとなしく帰ってくれて、これ以上被害を出さないと分かれば誰も文句は言わないだろう。
人間界も一安心だってことだよね。
貴族の面子の為争いがおきてるとは気のどくな世界だね。
でも今回の件はただ私が人間界に居るのが悪いのかなもしかして。
・・・
そんなことを思っていたら、貴族の事でとある好きだったアニメ思い出したな。
宇宙戦争のモノだったけど、帝国が支配する国家は貴族が絶対的に支配体制は強く平民は従うしかない世界勢力があったな。
相反する勢力とぶつかり長く戦争しているみたいだったけど。
形勢が悪くなって貴族を殺し反乱した平民に核爆弾落として星ごと消し去ってしまうと言うのは回は衝撃的な内容だったな、今でも記憶に焼き付いているな。
あのアニメ見たら貴族の横暴さが頭おかしくなるくらい衝撃に感じたからね。
まさか200万人を核爆弾で殺すとはアニメの話でもそんなこと考えもしなかったからね。
核爆弾を使うってだけで衝撃を受けたしね。
貴族ってそんな横暴なまでできるのかと思ったから。
なんかそのアニメの影響もあってか貴族って横暴なイメージが纏わりついているんだよね。
まぁ、アニメではなくとも前世で隣国が独裁体制敷いている国があったのは言うまでもないがね。
あの国はいったい本当は年間で何人亡くなっているのかなとニュースで見る時思ったからね。
餓死者が隣国で起こっているとは思いもよらないだろう。
10年で20万人いや200万人だったかなそういわれているからね。
この世界もなんかかなり貴族が強い権力をしているように思えるんだよな。
馬鹿な頭の支配者でいないことだけ祈るばかりだね。
・・・
それじゃ私もそろそろ奈落のダンジョンへ帰ってもいいんだよね。
あっ、そうだ獣人界の事とか話はまったくしてなかったな。
大森林地帯の事と獣人界の事、こちらの方が重要問題だった。
暗殺未遂の件で獣人達は人間によく思っていないだろう。
一番力が有り勢力のある斑猫族が関係しているからね。
まさか人間界と獣人界が争う事が無いと思うが少し心配なんだよね。
その事だけは、ネイビス大公に言っておきたいな。
何かのきっかけで争いごとがおきてしまったらたいへんだしね。
・・・
「ゼピュロス大佐、
今日はわがままを言ってすまなかったわ。
私はどうしてもあの魔物と話してみたかったの。
良い話ができて最高だったわ。
こんなに満足したことなど最近なかったから特にね。
礼を言うわ」
「満足していただけて嬉しいかぎりです。
・・・
フリューゲル・ローレリア上級伯爵様、話がかわりますが、お願いがあります」
「ゾイド子爵の事だな」
「・・・」
「わかっておる。
私の面子にも泥を塗ったのだからなただではすまさないわ。
その件については安心していなさい。
ゼピュロス・ガーゲイン大佐。
それよりもなぜあなたがここを仕切っているのかしら。
確かに優秀なのは知っているのだけど、ゾニス側近の官僚も軍統括する将軍もいないのではないのどうしたのかしら。
ゾイド子爵の冒険者で腕の立つ奴らいたはずよね。
ヒザンとスルメイだったかしら、そいつらも見かけない。
もしかして死んじゃったのかしら」
「それについては皆逃げ出してしまったと言うしかありません」
「あらら、それは災難だったわね。
それじゃ誰もこのオルネニア武游国を統治するものがいないわよね」
「左様になります」
「私の国へ編入してもいいかしら、イカロス魔導法国は各貴族の意向でネイビス大公の下に治まる方向へ来ているよね。
そうなるとこの国まで大公の息がかかると私としては困るよのね。
ゾイド子爵は私が完全に追いやることに持っていくわ。
その代わり私に協力してくれないかしら、ねえガーゲインどうかしらね」
「私としては願ったりです。
ですが他の貴族の抵抗もあるでしょう」
「そうなのよね。
カンザス方面の領地を譲ってそちらに移住してもらうことにしましょう。
さすがに全部のオルネニアの領地編入すると言う事は出来ないからね。
カンザス国と分担して領地を治めることにしましょう。
カンザス領方面は豊かでとり引き口にはいいでしょうね。
そこを与えれば問題はないでしょうね。
もちろんゾイド子爵の息をかかっている貴族はすべて排除するわ。
それと今回逃げ出した貴族ともどもにね。
私に協力してくれればあなたに貴族の称号あげてもいいわ。
どうかしらガーゲイン大佐」
「それは本当で御座いますか。
喜んで引き受けたいと思います」
「そうと決まれば逃げ出した貴族を追いやる口実を作らなくてはならないわね」
「それについては、ゾニス伯爵を暗殺した件とみつぐ殿に刺客を向けた件でゾイド子爵に尋問したところ協力していた貴族など多数出ております。
また調書をとってた内容で私どもでは口にはばかる内容のモノが出てきておりやはり貴族がらみが関係してある内容のモノが多数あります。
ネイビス大公に見せ対応を協議しようと思っていました」
「そんなものまであるのね。
先に私に見せてくれないかしら、追いやるネタがあるかもしれないからね。
それとみつぐ殿に刺客を送ったのですって、馬鹿じゃないのあの男はどう考えても勝てるはずもないでしょう」
「私もそう思います。
世界最強の暗殺者ゼロ・グリードを刺客として送ったのですが、返り討ちにあい死体となって帰ってきました。
それも舌を噛んで自害して果てたと言うお粗末な内容です」
「あの最強というわれたゼロ・グリードが自害して果てたって言うの?
あらら、それって圧倒的に負けたって事じゃないの。
暗殺者が自害するなんてよほどの失敗した時しかないのよ。
逃げることもできなかったのかしら?
当然の結果なのかしら、あの力の差ではね」
「そうですね。
私もそう思います」
「それじゃ、調書の方を帰ってから見せてもらうわ」
「了解したしました。
戻りしだい渡したいと思います」
「うふふ、楽しい事になって来たわね。
ネイビス大公は明日来るのよね」
「明日の昼にネイビス大公が軍を引き連れ到着予定です。
またカンザス・メイファン上級伯爵も来る予定になっております」
「そうか、メイファン殿とも話し合う必要は出てくるわね。
先に来てくれないかしら。
すでに国を息子に譲ったと聞いたわ。
国に行使できるのはこの件で最後になるでしょうね。
これはネイビス大公との会談何としても成功させないといけないわね」
・・・




