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第0章 0-1 : 全ての始まり

初めまして、(ゆう)と申します


処女作どころか話を考えるのも初めてだったりします。


文章や誤字など拙い所あると思いますがよろしくお願いします。


投稿は週2〜3回を予定しています。


※12/12 22:00 0章に変更しました

この世界には七賢者と呼ばれる英雄達がいる。

[120年戦争]終結の立役者でもあり、各道を極めし7人の賢者達。

世界全土の民達が英雄達に、次は何をしてくれるのか、何をやらかすのかと一挙一動を注目している時にその情報は各種族の王達から伝えられた。


[七賢者が消えた]


この情報によってもたらされた悲しみは計り知れない。


七賢者とは[120年戦争]に終止符を打った7人の立役者であり、現在では全ての種族から英雄と呼ばれている存在である。


その七賢者が消えたとあっては各種族に響く衝撃は計り知れないものがあり、王は民への対応に追われる事になる。


では何故消えたか? 民の中では戦争締結の功労が認められ神の使いになられた、や 彼らの行いを良く思っていない何者かが禁術とされる封印術を施し、封印されてしまったなどと噂されているが、

七賢者消失事件の犯人でもある、【魔】の賢者の弟子の一人は落胆の表情をしながらひっそりと呟いた。


「馬鹿師匠がまたやらかしやがった…」


◇ ◇ ◇


話は戻り戦争終結から1ヶ月ほど経ったある日、

戦争の後始末に追われ人が忙しなく動いている[人族]の王都の一角に立つ地上150mはあるかと思われる大きな塔(通称:【魔】の賢者の塔)の一角にある研究室では大きな叫びが木霊していた。


「とうとう出来上がったのじゃあああぁぁ!!」


叫びを上げたのは他でもない七賢者の中でも魔術を全種族の中でも極めたと言われる"【魔】の賢者 アイラ"である。


「とうとう、とうとう出来上がったのじゃ。 やっと時空術の完成近くまでこぎつけたのじゃ!」


時空術とはその名の通り時空を操り、過去未来の行き来を可能とする世界の魔術師の間で挑み続けていた課題であり夢であった。

100年以上魔術師による研究、開発が進められていたその時空術をアイラは30年で完成付近までこぎつけたのだ。


悲願とも言える時空術が完成間近とあっては如何に賢者であろうとも叫び、踊るのは仕方ないと言えるのだが、


「師匠、そのような格好ではしゃがないで下さい。年齢はともかく見た目だけは美少女なんですから。」


と彼女の一番弟子であるサイスは注意する。


「何度も言いますが、時空術よりその身体がどうなっているのか教えて下さい師匠。 200年以上生きている貴方が何故10歳程の少女の見た目をしているんですか。。」


そう、彼女は200歳を超えるとされているのだが見た目は腰ほどまである銀色のストレートの髪、そして140cm程の身長の美少女なのである。


「む〜、それは秘密じゃ! 乙女の秘密に無碍に触れようとするのは良くないのじゃサイス!」


「乙女?ハッ、ただのロリばばあじゃねーか」


サイスに文句を言っていると後ろから聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。


「人が寝てるのにでけえ声で起こしやがって、まだこんな時間じゃねーか! 」


そう言う彼は185cmを超える身長で肩ほどまである髪を後ろで結んだ、王都に出ればどのような女性も黄色い叫びを上がるであろうイケメンだ。

もっとも彼が他の人間と違うのはその背中から出た大きな羽であるが。


「おはようございます、カルムさん」


サイスが挨拶すると後ろにいるアイラから怒号が飛ぶ。


「誰がロリババアじゃカルム! お前も年齢は変わらんではないか! 王都で戦争終結のお祝いをしていて飲み過ぎたから泊めてくれと勝手に入って来て勝手に寝おって! うちは宿ではないのじゃ! 魔族領にある自分の塔に帰らんか!」


アイラの言う通り、彼は魔族領に塔を持っている

アイラの【魔】の賢者の塔よりも大きな塔を。


「人間領の王都で飲んでたんだからしょうがねーじゃねーか、宿が空いてなくてたまたまここが見えたからな。 それに、今【力】の賢者の塔に戻ると弟子と王がうるせーんだわ」


そう語る彼は七賢者の中でも最強の部類とされるありとあらゆる剣術、技に精通しているとされる【力】の賢者その者なのである。


「自業自得じゃカルム!戦争が終わってからというもの、毎日毎日飲み歩きおってからに!」


彼は戦争が終わってからというもの、毎日のようにお祝いと称しては飲み歩いているのである。


「まぁまぁ、そう言うなって。 ところで何が完成しそうだって?」


このままこの話を続けても得をしないと感じた彼は話をそらす。


「お、おぉ!忘れておった! 時空術じゃ!時空術が完成しそうなのじゃ!」


元々喜び叫んでいたアイラは話を思い出し騒ぎ出す。


「時空術ってのはあれか?過去に飛んだり、未来に飛べたりするお前ら魔術師が研究を続けていた?」


「そうじゃ!その時空術じゃ!既にスライムなどの小型の魔物での実験は済んでおる! 後はワシら人類が飛ばせれば完成なのじゃ!」


意気揚々と騒ぐ彼女にそれも仕方ないかとカイルは笑う、何せ長年続けていられた研究でもあり、魔術師の最終目標と言ってもいいのだ。


「それで?これからすぐに実験するのか?」


そう問いかける彼にこう返事する。


「研究を手伝ってくれた者たちもいるしの、まずは七賢者全員に連絡し集めようと思っておる。」


この会話が後に七賢者消失事件と呼ばれ、遥か先の未来に大きな影響を及ぼす事件になる事をまだ誰も知らない。



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