プロローグ Brain Break
ご指摘、ご感想などございましたらお願いします。
俺に他人とは異なる力があると気づいたのは二ヶ月前の事だ。
同じクラスの男子とちょっとした事で口喧嘩になった。
俺の感情が昂ぶっていたのはわかる。
相手に対して怒鳴った時、教室内の蛍光灯が割れた。
一本割れるぐらいなら説明は付く。
誰かがボールやら消しゴムを投げたら蛍光灯に当たってしまって割れた…まぁ、そんなところだろう。
しかし割れた蛍光灯は教室内にある全てだ。
こんな事がたまたま起きたとしたらたまったもんじゃないな。
おい、笑うとこだぞ。
つまり何者かの力によって全ての蛍光灯が同時に割られたのだ。
他にもこんな事例もある。
俺はスマホをAp○le社のiPh○neを使っているのだがどう考えても電池の減りが遅い。
というか減らずに増えてしまっている始末だ。
使わなければ減らないだろうと言われるかもしれないな。
いや、そんなことはない。
周りの友達も同じ機種を使っているが、1日に一回の充電は必須という。
二ヶ月前までは俺も1日一回充電をしていた。
学校ではケータイを使う事は無いが、登下校時の合計約3時間で100%で出かけた充電も5分の1ほどになってしまっていた。
それが1日経っても減らない。
学校にいる間はスマホを鞄に仕舞っておくのだが、90%ほどになっている。
使っていないのに減るのもどうかと思うが。
しかし、しばらく使っていると100%に戻っている。
初めはただの見間違いで、元から満タンなのだと考えていたが何度も見るとやはり何らかの形で電気の供給がなされているのだと考えざるをえない。
まぁネット依存症の俺としては願ったり叶ったりの現象なのだがな。
小さい頃から、超能力だとか忍術、魔術といったファンタジーな類いのものに憧れていた俺にとって最高の力だ。
小さいなりにわかっていた。
魔法は想像上のものであり、現実には起こり得ない。
戦○ヒーローのように仲間と絆を合わせて悪を倒す存在も、仮○ライダーのように孤独でありながら市民の平和を守る存在もこの世には無い。
あとウルト○マン?悪い、あんまり見なかったからわからないんだ。
しかし、今の俺はその理解の範疇を超えた力を得た存在となった。
どういう原理でこんな事が起こったのかなんかはどうでもいい話だ。
しかし偶然にも、いや、偶然ではないのかもしれない。
この力は2年前の中学二年生の時に毎日散々妄想していた超能力バトルでの自分の能力の設定と同じなんだ。
よくやるよな、友達と好きなマンガの登場人物になりきって技とか繰り出して遊ぶの。
え、やらない…?あ、そうなんだ。へー。
それにしても蛍光灯に充電…。そこから導き出される答え…俺はもしかして電気を操っているのか?
初めまして。大和 湯海と申します。
この作品は処女作なので正直上手く話をまとめることが出来るか不安ですが、自分の中のありったけの中二心を注入して作り上げていきたいと思うのでどうぞ最後までお付き合い願えればと思います。
すべての読者様に感謝します。