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夜逃 泰三(2)

ああ、懐かしいな



夜逃 泰三は、かつての自分の城を目の前にして、ノスタルジーを感じていた



右手にはガソリンの携行缶を持っている



正面玄関には鍵が取り付けられて、中には入れない 当然か



軽くため息をつき、ぐるりと家の周りを一周してみる



枯れた草が伸びている



ここにガソリンをかけて、火をつければたちまち家を燃やして、何もかも灰にしてしまえるだろう



思えば、こんなことになってしまったのも全部自分が悪いんだよな



できもしないのに、見え張って事業を拡大だなんて 今から考えたら、かなり無茶な計画だった



裏口の鍵を取り出すと、ものはためしと鍵を回してみる カチャリと錠が外れる音がした



中は空気がよどんでいる、カーテンを開けてみる、隣の家が見える 料理でもしているのだろう 主婦が忙しそうにしている



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