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運屋駆 (3)

とある新聞配達営業所



ここで、運屋駆は朝一番に朝刊を配り終え、一息ついていた



刷りたての新聞を一部とり、世間様はどんなご様子かと文字をなぞっていると



ちょっと気になる記事を見つけた



学生の頃、牛乳配達のアルバイト中に見かけた家の記事が載っている



-不審火?住宅の中から男性の遺体-


-前日未明、住宅から火災が発生し全焼した-


-近所の人の証言によると、ガソリンの携行缶を持った男が、現場近くをうろついていたらしく、警察がこの男がなんらかのかかわりがあると見て捜査している-


-焼け跡から発見された遺体は、不動産販売業家売捲さんであることが検視の結果明らかとなった-


-家売さんの同僚の話によると、家売さんは最近仕事がうまくいかず、会社を無断欠勤したり、自分はいずれトップセールスマンになる、などと豪語したり、情緒不安定ぎみだったという 実際は契約がほとんどとれず上司から叱責をうけていたということだ 悩んでいるようには見えなかった こんなことになるなら 相談してほしかったと同僚は語った-



記事を読み終えると、退社するのにちょうどいいころあいである



給料をもって彼女の待つアパートへ帰る



平凡だけど、まあ幸せな人生なの・・・かな



扉をあけ、外の寒さに身を震わせ、大きなくしゃみをして、帰路についた

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