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家売捲(2)
家売捲はかつて自分が担当していた家の前に立っていた
はあ、無くなったり、してないよな・・・
と思わず苦笑いをした
裏口に回って、扉を開く
この家
中と外で時間の流れ方が、違うんだよ
最初にそのことに気づいたときは、修羅場だった
客を案内して、外に出てみると
1週間が過ぎていた
営業所に帰ると、今までどこにいっていたのかと、ずいぶん絞られた
家に帰ってもだ
嫁も子も、なんだが様子が違う 悪い意味で
いままで順風満帆だった人生が
すっかり、失われてしまった
もう疲れたよ
首を吊る準備が整うと、彼は窓から外を眺めた
この外は、一体いつの風景なんだろう
誰が俺を見つけてくれるのだ
まあ関係ないか死ぬのだから




