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出会いは何の前触れもなく突然やってくるものなのだ!

ジャンルはコメディーですが、ラブも入ってます…………多分

「ひまだなぁ。こんな時にペットが居たら楽しいのになぁ…」


俺の名前は、藤堂 海翔とうどうかいとだ。俺は、借家に一人で住んでいる高校生。

一人というのはかなりヒマなもので、いつも

「ペットが欲しい」だのなんだのを口にしている。


……しかし、ホントにペットが欲しいな。

出来れば、世話は面倒だからやらなくていい奴で、主人に忠実で………可愛い女の子みたいなのがいいなぁ(ホワァ〜〜ン)



などと考えていると、インターフォンが鳴った。


「誰だ?セールスならお断りだぞ、と。」


そして、扉を開ける。


「すいません。セールスならおことわ…り…?あれ?誰もいないぞ?」


俺は辺りを見回した。そして、扉の横でうずくまって呻いている人物に気付いた。


「………あの、どちらさんですか?」


俺は、今にも死んでしまいそうな声の主に尋ねた。


「ご、ご飯をくだ…さい…おねがい……します。」


………え?

いきなりご飯下さいって、何なんだ?この人は?つか、俺の質問に答えてよ!まぁ、図々しいけど、かなりやつれてるし、今ここで助けないと末代まで呪われそうだ。


「え!?……まぁ、良いですけど。放っておいたら死んじゃいそうですし。」

そう言って俺は、彼女を抱えて(自分で立つ元気が無いらしいので)居間まで連れて行き、さっきの夕食の残りと、白飯を彼女の前に置いた。そして彼女はご飯を一口食べると、物凄い勢いで食べ始めた。それを見ながら俺はいろいろと尋ねる。


「あの、貴女は誰ですか?」


「わはしのままえばーーー」


「あ〜、口に含んだ物を食べてからお願いします。」


彼女はご飯をゴクッと飲み込んだ。

「私の名前は、ティルカナミレって言います。長いからカナで良いよ♪」


と、ご機嫌に答えて再びご飯にかぶりついた。

「それじゃあその…カナ…さん。随分と派手な格好ですね。犬の…コスプレですか?」


俺は、どう見ても犬のコスプレにしか思えない格好を聞いた。


「コスプレってなんですか?」


「いや…コスプレって言うのはですね、正しく貴女みたいな格好をした人の事ですよ!見るからに犬の格好じゃないですか!」


俺は、彼女に説明した。つーか分かってなくてそんな格好してるんすか!?

「コスプレじゃないもん!私れっきとした犬だもん!証拠にほら!尻尾動くし、耳も動くよ!」


「そんな馬鹿なぁ。人をからかうのもいい加減にしなさいよ?」


「からかってないもん!じゃあ良いよ!これを見せてあげる!」


そう言って、彼女は手に持っていた箸を机に置いた。そして彼女はうずくまって震え出した。


「あの、大丈夫で………!?!?」


彼女の体が、少しずつ変わっていったのだ。

さっきまで何もなかった肌から、犬の毛が生えてきて、手のひらは肉球に変わって、手足の爪が鋭くなって、顔が犬になった。それはもう、本物の犬だったのだ!!


「…………。」


声が出ない。つーか俺の目の前で起きた出来事を上手く把握出来ない。


「どう、これで私が本物の犬って事理解出来た?」


俺の目の前にいるさっきまでカナさんだったが、勝ち誇った様に言った。

はははッ!!!!!!!


そんな事ある訳ないじゃないですか!人がいきなり犬に変身するなんて事有り得るはずがない!

きっと、これは夢だ。神様がヒマだと言う俺の言葉を聞いてくれて、こんな夢を見せてくれたんだ。そうに違いない。夢ならほっぺた引っ張ればすぐに眠りから覚めるはずだ!!!…………痛い。

何故痛いのだ!これは夢じゃないのか!いきなり人が変身したんだぞ!そんな事、人類の物理学的法則に反するじゃないか!有り得ない…あり得ないんだーーーーーーーーーーーーーーーー


「あの〜、もしも〜し。耳からピンク色の変な液体が出てるぞ〜。」


俺は我に返った。良かった、返れて。


「ねぇ、カナさんみたいな人ってこの世にどれだけ居るの?」


この質問で、この人類にどの位非科学的な生き物が存在しているのか分かる!……気がする


「ん〜…結構居るんじゃないかな。私の住んでた所には100人位いたから。」


ひ、百人ですか!そんなにいるんですか、貴女みたいな方は。アニメだけのキャラだと思ってたのに……この人と関わってると俺の現実がだんだんヤバい方向へ向っていく気がする……。


「そ、そうか。………そういえばさっき、住んでたって言ったけど、そこはもう無くなったの?」


俺は何気なくそんなような事を聞いた。


「私、そこから出てきたんだ。まぁ、家出ってやつ♪」


そんな大事な事を笑いながら言われても……


「な、なんで家出なんか?」


「親と喧嘩しちゃってさ。今思ったら私も悪かったって思うけど、あの時は私も頭に血が昇ってたからね。そのまま親の話も聞かずに家飛びだしてきちゃった。だから私家に帰れないから、今住む所ないんだよね。だからさ、君の家に置いてくれないかな?」


いきなりそんな事言われても困るんですけど…


「え?!オレん家に!そんな急に言われてもなぁ…」


「別に良いっしょ!見た所部屋余ってるし、君しか住んでないし。それに、こんな美少女と一つ屋根の下で暮らせる事を光栄に思いなさい!」


実に一方的な感じの交渉だなぁ……つか、いつの間に元のお姿に!?


「いやいや、そんな事言われたって色々と問題がですねーーーーーーー」


「よ〜し!決まりね!!」


無視かよ!肝心な所は全て無視ですか〜


「で、キミ名前は?」


もう何を言っても無視される気がしたので、彼女の問い掛けに応じた。


「藤堂海翔ですけど……」


「カイトか!これから夜露死苦!!!」

あんたはどっかのスケバンかい!?

しかもいきなり呼び捨てだし…



こうして、俺とカナの生活が始まった。そして、この日から俺の日常は、非常識な日常へと変貌して行くのである。

続きが気になる貴方へ………思い浮かびません(T_T)

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