167〜187
167
大人ってなんだっけ、と思った。
今図書館で本を読んでいるのだが、私の隣で小学生低学年くらいの男の子が何時間も大人しく読書をしている。
そして私の後ろでは、いい歳こいたおっさんが大声であくびをしたり、文章に対しての感想を大声で言ったりしている。
私は接客業をバイトと正社員で合わせて6年ほどやっていたが、若い客は礼儀正しくて、年配の客は横柄な態度をとっていた。
大人ってただ大きいだけの人なのか?
当然ちゃんとした大人もたくさんいるし、うるさい子どももいる。だからといって、これを同じ目線で見てはいけない。
子どもは仕方がないのだ。まだ分からないから。出来ないから。でも、大人は出来るだろう。分かっているだろう。
出来るのにやらないからムカつくんだよ。
168
中盤でつけ汁が残り3の人。
169
パンチ力スゴい! と書くと、パチンカスに見える。これもパチンカスの性である。かなっし。
170
自分は死んでいるのではないか、と思った。コタール症候群ではなく、ヒヤリハットの話である。一歩間違えば、タイミングがずれれば死んでいたということが数え切れないくらいある。運が良かったと喜んでいいものだろうか。
171
幽霊は存在する。「幽霊がいるとしたら、何百億人の幽霊がひしめき合ってるはずだろ」というのが否定派の常套句だが、実際そうだ。
先日街で遭遇した幽霊は、「そりゃ地上にいたらすぐに埋まっちゃうよ、そういう時人間はどうする? そう、上に部屋を増やすんだよ。僕は45699階の116億4610万7896号室に住んでいるんだ。だいたい地上230000メートルの位置にいる」と言っていた。
幽霊マンションなるものに住んでいるそうなのだ。ちなみに地上230000メートルはもはや宇宙空間である。
172
すき家で「牛丼って塩分あるの?」「⋯⋯バカか?」という会話を聞いた。
173
扁桃腺って「腫れる」以外の言葉と一緒にいるとこ見たことないよな。だから何か考えよっか。「煮込む」とかどうよ。
174
男子トイレの個室が故障中だったので多目的トイレに行ったら、私のすぐ後ろに親子連れが来てこう言った。
「あ、取られた!」
文脈とか関係なく、普通はこれを子どもの言葉だと思うだろう。これ、親のセリフなんだぜ。
「こいつウゼー」
子どもが私を指さして言った。親が親なら子も子だな。という言葉を初めて使う場面に遭遇した。
「あの、うちの子急いでるんですけど」
「いや、私も漏れそうなんですけど」
「なんで譲ってくれないんですか? うんこしたいよな、○○!」
「うん! でもこいつが譲ってくれないから」
こんなやり取りをしているうちに私は「こんなヤツらに扉の外に立たれるのは嫌だな」と思い、移動してコンビニのトイレにでも行こうと思った。結果的にクソ親子に譲ることになったのだ。
自分の車のところまで歩いていく。雨が降っているので滑らないように、そろそろと歩く。角に停まっているこの自動車はエンジンがかかっているが、動かないよな。さすがに動かないよな。
そう思いながら通り過ぎた瞬間、その車がこちらにハンドルを切って動き出した。私は轢かれてしまった。ゆっくりな速度だったが、あんな鉄の塊にぶつかられたのだ、立っていることなど出来ず、私は少し飛ばされて地面に倒れた。
うんこが漏れそうなのに。雨で地面がびしょびしょなのに。
私は泣きながらうんこを漏らした。
175
ちんちんを2台の扇風機で挟んで干物にする。
176
毎年ノーベル賞取ってます。
177
この下に眠る我が子は、毎週金曜日になるとドラえもんを見に家に帰ってくる。もう何年も前にドラえもんは土曜日に移動したのに、生きていた頃の番組表に従っているのだ。
178
決勝で敗れた彼は財布から100万円盗られたような顔をしていた。その気持ち分かるぞ。
179
あっ、あぁ、気持ちいいのぉ。
エロ漫画じゃねーよ。老人が肩揉んでもらってんだよ。
180
あ! トイレットペーパーない! やばい!
コンコン
「トイレットペーパーありますか?」
店員さん!
「ありません!」
「持ってきましたよ!」
女神様!
くそ⋯⋯! 扉が遠くて手が届かない!
あの時ゴムゴムの実さえ食べていれば⋯⋯!
と、この時ほどゴムゴムの実を食べなかったことを後悔したことはありませんでした。
181
壁に向かって無言で立っている少年。かれこれ30分ほどこのままだ。
しばらくして、少年が壁から離れた。
「あー楽しかった」
不思議に思った私は少年に訊ねた。
「何してたの?」
「つばさくんと遊んでたんだよ!」
182
え! ちょっと母さん! めっちゃ血出てるやん!
いいよ痛くないから。大丈夫大丈夫。
痛くない方が大丈夫じゃないだろ。
183
足の裏を切り裂く拷問。足底筋膜を完全に切る。明後日やる予定。
184
映画で感動して涙を流していた。こんなのは何年ぶりだろうか。ふと周りを見てみると、皆目を見開き、口から黒い液体をゴボゴボと垂れ流していた。
185
これはGさんが実際に体験した話である。
その日Gさんはご飯を食べるため、ある場所へ向かっていた。いつも行くところがあるのだ。もはや常連と言ってもいいだろう。
そんなGさんだったが、歩いている途中でふと違和感を覚えた。急に暗くなったのだ。上を見てみると、巨人が立っていた。
巨人は丸めた新聞紙を振り回し、Gさんを追いかけた。避けながら逃げ回っていたGさんは、数メートル先に小屋を見つけた。
必死の思いで小屋に逃げ込んだGさんは、しばらくそこで休んだそうだ。その後再び歩き出そうとしたGさんだったが、足が動かない。ネバネバしたものが足に絡みついてくる。どれだけ頑張っても離れない。
Gさんはそのまま生涯を終えたという。
186
自動車旅の中クーラーが壊れてしまったので仕方なく窓を空けてコーヒーを飲んでいると、助手席の窓から白い腕がぬるりと入ってくるのが見えた。
頭が真っ白になり、身体が固まってしまい、助手席のほうを見ることが出来ない。
それはゆっくりとこちらに近づき、缶コーヒーを握っていた私の手を掴んだ。その瞬間、激痛が走った。助手席を見てみると、すでにそこに腕はなかった。
後日病院に行って診てもらったところ、蛇に噛まれていたことが判明した。あれ、幽霊の手じゃなくて蛇だったのかよ。
187
神になるドッキリ。
いろいろ書きすぎて何が面白いのか、何が怖いのかが分からなくなってきました。なので、今までのもので面白いと思ったものがありましたら、番号で教えていただけると嬉しいです。