147〜156
147
悪人は一生悪人のままである。悪人として生まれ、悪人として死んでゆくのだ。我々人間とは構造が違う。彼は更生して社会に貢献していますだと? そう見せ掛けているだけだ。悪人は悪人だ。一生人の道には戻れない。
148
仔猫を轢いた。
家に帰るとポストに入っていた。
血にまみれた仔猫の死体が。
149
突然妹が沼にのまれた記憶が生まれた。
私に妹なんていないはず。
でも、私の目の前で妹が沼に沈んでいった。その光景を今見ていた。
もしかしたら、私には妹がいたのかもしれない。その時のショックで忘れてしまっているのかもしれない。私は色々調べた。やはり私に妹は
150
三日三晩続いている高熱を幽霊が治したが、幽霊のせいで熱が出たのだと勘違いした一家は引越しを決意した。
151
「いらっしゃいませ、こちらの席へどうぞ」
「すみません、トイレが近いのであっちの席が良いんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ! どうぞ!」
(あのお客さんトイレのすぐそばの席に座ったけど、トイレが近いってどっちの意味なんだろう。おしっこがよく出る人なのか、ただ単にトイレまであまり歩かなくて済む席がよかったのか、どっちなんだ⋯⋯!)
152
値札に「落書きあり」と書かれた古本を買った。奇数のページ全てに「腕」と書かれていた。
153
海に行って新鮮な不死鳥を食べようの日。
154
ラジオから流れる赤ん坊の声。
155
怪力の翁。
156
おばけ!?⋯⋯あ、ちがう
おばけ!?⋯⋯あ、ちがう
おばけ!?⋯⋯あ、ちがう
おば⋯⋯おばさん!?
150個突破したね〜
次は1500個目指そうね〜
なんか10Rの出玉みたいだね。