1〜55
1
両親をすり潰したものを庭に撒くと、未来永劫草が生えなくなる。
2
友人から剥ぎ取った皮膚を加工して作った水着を着ている女性は、自分が実質全裸で泳いでいるということに死ぬまで気付くことはなかった。
3
敷地を全部生け花にしてみたところ、客人全員に「きれーい!」と言ってもらえたが、敷地が全部剣山なので皆串刺しになってしまった。
4
人という字はωの真ん中をちょっと引っ張った形をしています。なので、ωとは人の源。つまり祖先なのです。え? たまたまだって? え? タマタマ? そうだね、タマタマに似てるね。
5
人の世はドラマだと思う。同僚が波乱万丈でとても面白い。いろんな相手と対立している。私はといえばどちらの味方もせずに見ている。それが1番面白いからだ。どちらかか両方の味方をすると大変だから。
6
今日もどこかで奇跡が起きている。
人もいっぱい死んでいる。
7
オムレツを履いている人を敬うことは、全ての人間に義務付けられていることであり、皆見習わなければならない。
8
村人全員が馬に乗っているという騎馬村の人々は騎馬民と呼ばれ、外の世界に恐れられていた。しかし、外の世界の人間によると、「きばみん」というパンツが黄色くなったゆるキャラみたいな名前だから恐れているとのことだった。
9
あの頃はもっと禍々しい見た目だった。頭から数万本の舞茸が生えた饅頭だった。
10
いきなりケーキ!
いきなりステーキに見えた人は
死ぬべきだ!
11
裏の公園に住む盲目の老人は、毎朝日の出に猛反対している。
12
あ、虫だ、殺さなきゃ。⋯⋯いや、もう少し見てみよう。無闇に殺してはカンダタ以下の人間になってしまう。ふふ、小さな体でゆっくりゆっくり進んで、休んで、頑張ってるなぁ。大変だなぁ。え、ちょっと! お前飛ぶのかよ! 殺しとけばよかった!
13
向かいのビルの全ての窓から誰かがこちらを見ている。鏡を見てみると、私は犬になっていた。
14
毎夜毎晩、やたら良い匂いがして眠れなかったのだが、枕を引き裂いてみて理由が分かった。枕の中身が桜えびにすり替えられていたのだ。
15
金持ちで頭が良くて優しくて、私では敵いようがない素晴らしい人間である友人Aは、毎朝余裕を持って起きてシャワーを浴びて、紅茶を飲みながら窓を空けて、外の小鳥に挨拶をしている。電車が混んでいたら飛んで移動をしているらしい。
16
うんこに名前つける。
17
最近同じ夢しか見ないと思ったら、私に恨みがある人間が私に呪いをかけたということだった。私はいつになったら鼻をほじる夢以外の夢を見られるのだろうか。
18
焼肉を食べた皿と水を飲んだだけのコップを同じ洗い方で洗う奴が1番嫌いだ。
19
寿命を預けることが出来るいのちバンク。
20
裸火という言葉は鼻が詰まっている人の発する「はなかみ」に酷似している。
21
「先生も助かる見込みがないって⋯⋯」
「母親のあなたが諦めてどうするのよ! 翔太くんは今も生きたいって頑張って闘ってるのよ! 絶対に助かる! 信じましょう⋯⋯」
というシーンをよく見るが、無責任にも程がある。あと医者に失礼だろ。
22
最近私の家に霊が現れる。私に向かって「ブス」と何度も言ってくるのだ。全く怖くなどない。怒りしかない。
23
幽霊も夢を見るのだという。
24
かばん四角小僧。
25
1人の男の死体、血のついた包丁、そして、血のついたロープ。恐らく何者かが何らかの方法でこの男の動きを封じ、先の尖った何かで刺したのだろう。動きを封じたのはロープ、刺したのは包丁といったところか。
26
駅の不用品回収ボックスの前を通る度に赤ん坊の泣き声が聞こえる。
27
賄賂を渡して学校を辞める裏口退学。
28
八丁味噌を発注ミスした。
29
「物置のもの全部捨てちまえよ」
「やだよ、ところどころ宝だから」
30
自分の誕生日と同窓会の日時が同じだという噂を聞いたのでドキドキしているが、前日になっても会場を知らせる連絡が来ない。
31
数字を知らない人に口頭だけで説明して同じものを書かせるにはどうすればいいか。
32
古びた家に住んでいるその家族は、探検に来た少年らに毎度幽霊と間違われるという。
33
ローソンの幽霊。
34
「23度だと寒くて25度だと暑いんです! どうすればいいんですか! エアコンなんて捨ててしまえばいいですか!」
「とりあえず24度で試してみましょう」
35
夫の帰りが遅くなったのを不審に思った妻は、彼が浮気していると結論づけた。食事に少しずつ毒を混ぜて弱らせていく。あと数食で死ぬというところで浮気ではなく、妻へのサプライズとしてピアノを練習していたのだと知る。だからなんじゃ。普段から疑われるようなことをしてるからそうなるんじゃ。ざまみろ。
36
私の友人のタダシさんは、産まれた時に「タダシです」と名乗ったそうで、名付け親はいないらしい。
37
スーパーウルトラ最強マンは格闘家以外にも弁護士や医者の顔も持っているという。本物の顔を集めているコレクターである。
38
「なにか見えるのか!?」
「そう、そこにおじさんいるよ⋯⋯」
「ゴクリ⋯⋯」
「3人同じおじさんが並んでるよ⋯⋯」
39
お利口さんが許せないという理由で優等生を殺して回った彼もまた優等生だった。
40
夢の中で大量殺人を犯したという彼は、それからずっと刑務所にいる夢しか見ないそうだ。
41
コボちゃんとジャグラーの作者が同じという夢を見た。
42
自分の好きなように世界を、決まり事を作り変えるなら。
「蟹を干支にしたい」
43
ママ友であるトモちゃんは水が大好物だという。夢はおしっこや消毒のないプールをがぶ飲みすることだそうだ。好きな食べ物は氷、嫌いな飲み物はお湯。おかもちから水を出す技を使うことで有名。
44
相手の僅かなミスを責め立てる。そういう競技。
45
雌の中に男と女がある。つまり人間は全て雌であり、その中の男と女なのである。でなければ雌雄と男女がそれぞれ存在している意味がない。ということで私は女湯に入るぞ。(雌湯ならOKだけど女湯はダメだろ)
46
今夏、イカフライが独立し、国家を築いた。そして来年、世界に宣戦布告をする。
47
餅を喉に詰まらせたまま異世界転生。喉に詰まらせた者が辿り着く世界らしく、全員飴や餅が喉に詰まっている。とにかく何かしら詰まっている。
48
台風の夜にから傘お化けが現れた。ありがたく使わせてもらったところ、めっちゃ折れてめっちゃ血が出た。
49
「血だらけの女が頑張って浮いてたってことだ。でなければ幻覚だ。それ以外にないだろう」
「でも他に見た奴もいるんだよ!」
「じゃあ前者なんだろ。頑張って浮いてたんだなぁ」
50
そうめんの鬼。
51
不気味な声を出しながらこちらに向かって来る男性が見える。目が悪いのでよく見えないが、左手に銀色に光るものを持っている。
スーパードライの缶を持って歌いながら歩いていただけの酔っ払いだった。
52
「ヘーイ、ポークジュース!」
「ん? ⋯⋯肉汁ってことか?」
「ノーノー! トンジルー!」
53
昼に入った店にて。
「お先に失礼します!」
シーン
これだけでいろんな背景が見えてきて、とても嫌な気分になった。
54
口の中でゴキブリ飼ってるけど? なに? それが珍しいの? へぇー、変な人だね君。何も飼ってないんだ。
55
小学生の頃仲良しだったユウくんの家で見た昆虫は全て、その昆虫の形のイレモノに入っていた。
めっちゃ書いたなぁ。