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加藤良介 エッセイ集

私が気付いていないだけで、もしかして今って第三次世界大戦前夜なのか?

作者: 加藤 良介

 緊急エッセイ。

 皆様もご存じのこととは思いますが、本日、奈良県奈良市、近鉄大和西大寺駅前で、安倍晋三元首相が、銃撃されました。

 ちょっと、なんと言葉にしていいのかわかりませんが、非常に薄気味悪い恐怖を覚えます。

 と、言いますか、私が生まれてこの方、我が国において、政治家、しかも元首相をターゲットにした政治テロは聞いたことがありません。

 私の知る限りでは1921年(大正10年)東京駅にて暗殺された、原敬首相以来、100年ぶりの出来事です。

 この原首相暗殺の後、日本の政党政治は力を失い、軍部の横暴が横行し、出口のない日中戦争から、無謀極まりない太平洋戦争へと突入いたしました。

 もしかして2022年のこの世界って、100年前の状況に似ているのだろうか。

 ウクライナ相手に、100年前の価値観で戦争をしている老害もいます。そんな世界情勢の中でのこの事件。

 歴オタの一人として、言い知れない恐怖を覚えます。


 そもそもですが、今の安倍氏を暗殺して何になるのかが、まったくわかりません。

 彼を襲撃して得られる政治的成果って何?

 実力者とはいえ元首相ですよ。元。

 現職の岸田さんを狙うほうが、まだ理にかなっている。

 さらにですが今回の参議院選挙って、そんなに荒れる要素があるのだろうか。

 いつも通りの自民党に、いつも通りの野党が挑戦する、いつも通りの選挙戦でした。

 私的には、どうしていつも通りなのか疑問に思ったほどです。

 どこかの馬鹿が、外交努力だけでは平和を維持することは不可能であると、全世界に向けて教えてくれたので、それについて激しい論戦があると思っていたのに、特に大きなトピックにもならず、(。´・ω・)?アレって思ったほどですよ。

 それだって、安倍さんを襲うことには無関係でしょう。


 そんな中、起こった今回の事件。

 もしかしたら私には見えていない、歴史の大きな流れがあるのかもしれないと感じました。

 少なくと後世の人から俯瞰してみると、2022年は日本史における一つのターニングポイントとなるでしょう。

 原首相暗殺の報に接した当時の日本人も、その後の大きな変動を予測できなかったと思います。


 今回の事件で、確実に何かが変わったと感じます。

 何かまではわかりませんが、良いことではないでしょう。

 もしかしたら、2022年は第三次世界大戦前夜なのかもしれません。

 誰にもわかりませんが、後世の人々(存在するのであれば)には明確に認識できるのでしょうね。



 言論に対しては言論で戦うのが、民主国家の大原則です。

 それを侵害され、非常に不愉快かつ恐怖を覚えます。

 このような暴挙は、民主国家の尊厳にかけて、絶対に許してはならないと断言いたします。

 そのためにも、これをお読みいただいた有権者の皆様におかれましては、日曜日の選挙で、日本国民に与えられた投票の権利を行使していただくよう、切にお願い申し上げます。

 我が国の、民主主義の鼎の軽重が問われているのです。

 鼎の軽重は、問うこと自体が無礼極まりないことであります。我々はそれに負けないことを証明して見せなくてはなりません。



                終わり

 安倍晋三氏の無事のご回復を祈ります。


 残念ながら安倍元首相がお亡くなりになられました。ご冥福をお祈りすると共に、ご家族の方にお悔やみ申し上げます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 事件早期にエッセイを上げた点。 [気になる点] 言及するなら原毅暗殺事件よりも長崎市長射殺事件(2007年)の方が妥当だったと思います(そうすると第3次世界大戦〜には繋がりませんが)。近年…
[一言] 首相経験者ではありませんが、1960年の浅沼稲次郎社会党書記長刺殺事件以来の現役政治家テロ事件やなあと、ニュースを聞いて思いました ご冥福をお祈りします
[一言] おっしゃる通り、後世にならないとわからないですが、米国覇権への中国の挑戦という意味で、ホットウォーとしてのWW3前夜かもしれないです。 その開戦要因は、主に中国の事情が主要因になると思ってい…
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